フィジーク・オンライン

ベンチプレスにおけるセンター補助の極意:後編

この記事をシェアする

0
掲載日:2019.09.23
記事画像1

センター補助の極意とは

ここからはセンター補助を行う側のテクニックや極意について解説して行きましょう。

私の感覚としてはセンター補助は格闘技に近い感覚だと思っております。
どういう事かというと、相手の呼吸やタイミング、寝る位置などを瞬時に見極めてどのように対処していくかを臨機応変に選別して技術を使い分けるという事です。

ヘビー級の超高重量のベンチプレスにおいては確かにセンター補助は強い力を要求される場面も多々あります。
しかし、実際には相手の動きを見極めてタイミングを合わせればそこまでの力を使わなくてもしっかりとセンター補助が出来る様になります。

私がセンター補助を行う場合、事前にチェックする事はその選手の寝る位置、ナローグリップかワイドグリップかという事、グリップ幅に対してのラック高の関係性、ブリッジのセッティングの手順、相手の呼吸などです。

まずは選手の寝る位置です。シャフトから遠い所に寝るのか近い所に寝るのかで自分の立ち位置の前後を瞬時に判断します。

次にグリップ幅を確認して、そのグリップ幅に対してどのくらいのラック高になっているかを見ます。人によってラックを高めに設定している人もいれば低めに設定している人もいます。

その人のグリップ幅や腕の長さに対してラックを高めに設定している人はラックアップから前へ送り出す距離が短いですし、低めに設定している人はグッっと前に送り出さなければならないことが多いです。

その辺も含めて再度自分の立ち位置を前後で調整します。
次にその選手がブリッジをどのような順序で決めるかを見極めます。
上半身から決めて下半身を決める人の場合、上半身が決まった後に少し時間があるのでラックアップのタイミングも少し余裕を持って見極める事が出来るのですが、足場を決めて最後に上半身を決めて瞬時にラックアップに持っていく選手もいるので、この場合うかうかしているとラックアップのタイミングを合わせる事が出来なくなるので、いつでも取れる様に最新の注意を払って準備しておきます。

最後に相手の呼吸です。
呼吸を見極めればどのタイミングでラックアップするかはすぐにわかります。その呼吸に合わせてその選手が受け止めたい場所であろうポイントに向かってラックアップのベクトルを合わせてあげればスムーズにラックアップ出来ます。

ラックアップは0~100に一気に力を入れてとるのではなく、あらかじめラックアップのベクトルに対して何割かの力で持っておきます。この時に選手のグリップの感覚を損なうことなく力を入れたいので、こちらはがっしりと持つ事はしないです。ソフトにひっかける様に持ってあげます。

余りがっしりと持ってしまうとシャフトの回転の遊びが無くなり選手の繊細なグリップを決める感覚を損なわせてしまう恐れがあるからです。
今解説したすべての条件を整えたうえで、選手のタイミングに合わせてラックアップしてあげればどんな選手に対しても良いタイミングと良い位置にラックアップして持っていくことが出来ます。

選手によっては、「1.2.3でラックアップお願いします。」とか「大きく息を吸ったらお願いします。」というような注文を言われるのですが、基本的に上記の事が出来ていればそのタイミングは全く関係ないので、私はそのアドバイスは基本無視します。

というのも、例えば「1.2.3で・・・。」といった場合、人によっては1.2.3の後に力を入れる人もいれば1.2.3と同時に力を入れる人もいるからです。

その辺の微妙なタイミングが違うのでこちらが先に先に準備してラックアップベクトル方向に力を入れておけば、後は選手が力を入れた瞬間にどんなタイミングでもラックアップできるからです。

先日世界ベンチプレス大会でセンター補助を行いましたが、すべて上記のような感じで行いました。300kgを超えるヘビー級のセンター補助も60本以上行いましたが、ほぼすべての試技で滞りなく出来ました。

このセンター補助の極意を体得すればどんな選手に対してもしっかりと対応できます。

まとめると、選手としての立場であればどんなセンター補助だとしても自分でコントロールして自分主動でセンター補助を活用する。

センター補助の立場であれば、どんな選手に対しても瞬時に見極めてその人の最適な場所へタイミングよくラックアップしてあげるという事です。

以上がセンター補助についてです。一言でセンター補助と言っても非常に奥が深いと思いませんか?

【追伸】
世界ベンチでヘビー級のセンター補助を60本以上行ってみて筋肉痛になった場所ってどこだと思います?腰?いいえ、腰は全くノンダメージでした。

一番きつかったのは背中の上部と僧帽筋、そして前へ送り出す時に使う三角筋前部でした。
身体の使い方が上手いと腰には殆ど来ません。という事は床からのデッドリフトとトップサイドデッドリフトでは全く使う部分と効果が違うという事ですね。
過去記事を含むnoteへのリンクはこちらです。
https://note.mu/nolimits/n/n7404c65d5d51

しおりんゴリラ化計画DVD発売

2019年8月23日発売初回生産分特典付き!!


※初回生産分特典は数に限りがありますのでなくなり次第終了となります。ご了承ください。

↓↓↓特典はこれっ↓↓↓

記事画像2
記事画像3
しおりんゴリラ化計画DVD
記事画像4
DVD 60min 定価4,980円+税
記事画像5
【しおりんの全てを赤裸々にインタビュー】

しおりんは普段どのようなトレーニングをしているのか?ノーリミッツに来てトレーニングに対する考え方はどう変わったのか?食事やサプリ、プライベートは?

しおりんの全てを赤裸々に明かします!!強くなるためにはこのような考え方をしなければならないという事が非常に伝わってきます。
記事画像6
【日本一に導くために指導した極意を紹介】

しおりんを短期間で日本一に導くために三土手大介が指導したビッグ3の極意とは?スクワット、ベンチプレス、デッドリフトと種目別に紹介します。

また、しなやかなで連動性のある身体の使い方に導いた高橋美和子の柔軟性指導も全て公開。

強くなるために必要な要素ばかりなのでここは必見です!!
記事画像7
記事画像8
【普段のトレーニング映像&試合映像集】

しおりんの超本気ビッグ3トレーニングをたくさん収録しております。男性でも難しいような重量を軽々とこなすしおりんを是非見て下さい。

ビッグ3だけではなく各種補助種目も多数収録しております。見るだけでモチベーションUP間違いなしです!!

しおりんが日本一に輝いた2019年ジャパンクラシックパワーリフティング大会優勝時の試技映像も収録しております。
記事画像9
記事画像10
今回のDVDは初回生産分特典としてゴリラ化計画トートバッグをプレゼント!
ジム内でのちょっとした道具入れとして便利に使えます。
記事画像11
カラーは「ブラック」と「ショッキングピンク」の2種類から選べます。

トートバッグサイズ:幅30㎝、高さ19㎝、奥行10㎝(手さげ部分は除く)

※初回生産分特典は数に限りがありますのでなくなり次第終了となります。ご了承ください。早い者勝ちですよ!!


Youtubeのノーリミッツチャンネルにゴリラ化計画DVDのオープニング映像がありますので是非見て下さい。



ゴリラ化計画DVD 購入ページ
  • 三土手 大介
    No Limits代表・レッシュマスター級トレーナー
    一般社団法人レッシュ・プロジェクト理事
    1972年8月26日生まれ
    神奈川県横浜市出身
    120kg超級
    4スタンスタイプ「A2」

    <打ち破ってきた限界の数々>
    スクワットで日本人初の400Kgオーバー
    ベンチプレス日本人初の300Kgオーバー
    トータル日本人初の1トンオーバー
    4つの世界タイトル獲得(世界パワーリフティング・世界ベンチプレス・ワールドゲームズ・アーノルドスポーツフェスティバルPRO BENCH)
    全日本パワーリフティング選手権 優勝20回
    全日本ベンチプレス選手権 優勝18回

    <ベスト記録>
    スクワット435kg
    ベンチプレス360kg
    デッドリフト320kg
    トータル1060kg
    ベンチプレス125kg級世界記録322.5kg
    ベンチプレス125kg超級世界記録360kg
    (IPF旧階級絶対重量世界最高記録)
    スクワット、ベンチプレス、トータル
    旧125kg級、旧125kg超級、120超級日本記録保持者