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デッドリフト②:シャフトを握りに行く意識とグリップについて

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掲載日:2016.10.11
前回はデッドリフトのスタンスと立ち位置について解説しました。
今回はデッドリフトにおけるシャフトを握りに行く意識とグリップについて解説します。

デッドリフト②:シャフトを握りに行く意識とグリップについて

◎シャフトを握りに行く時の意識
シャフトを握りに行く時の意識は凄く重要です。この作業をしっかりと出来ていると、この後の動作が正しく出来るようになります。
スタンスを決めるや否やすぐにシャフトを握りに行ったり、スタンスも決まらないうちからシャフトを握りに行く人が多いですが、まずはシャフトの前に立って正しく立つ意識を持ちましょう。肩甲骨と仙骨を垂直に、土踏まずを水平にする意識です。
そこからスタンスを決めたらもう一度その場で一呼吸置いて、自分自身が一番バランスの取れる立ち方で真っ直ぐ立ってみましょう。そこでデッドリフトのイメージをしっかりと固めてからシャフトを握りに行きます。

デッドリフトはシャフトを握って引くところから動作が始まるのではなく、しっかりと自分の軸を決めて立った状態から始まります。厳密に言うとシャフトを握りに行く瞬間からデッドリフトは始まると思ってください。シャフトを握りに動き出した瞬間から引き始めるまでの動作は何キロでも同じリズムで出来るようにしたいです。
握りに行く時の意識は基本的にナローデッドリフトもワイドデッドリフトも同じだと思ってください。正しい立ち位置に立ったところから、各タイプの身体の使い方でシャフトを握りに行きます。
デッドリフトのシャフトを握りに行く時のイメージはスクワットの時のしゃがむイメージと同じ身体の使い方で身体を落としていきます。

Aタイプはみぞおちと膝を固定する意識で、みぞおちと膝を近づけるようにし、股関節を柔らかく後ろに引きながら身体を前傾させてシャフトを握りに行きます。

みぞおちと膝を近づけるようにし、股関節を柔らかく後ろに引きながら身体を前傾させるAタイプ

Bタイプは首の付け根と股関節、足首を固定する意識で膝を柔らかく使いながら股関節を落として、そこから前傾をしながらシャフトを握りに行きます。

膝を柔らかく使いながら股関節を落とし、そこから前傾をしながらシャフトを握りに行くBタイプ

◎グリップ
グリップはナローデッドリフトとワイドデッドリフトで握る位置が変わってきます。ナローデッドリフトの場合、握りの幅は一般的には脚の外側すぐ横を握るような形になります。
ワイドデッドリフトの場合、足幅が広いので必ず脚の内側にグリップがきます。肩から真っ直ぐ腕を下ろした状態が基本となります。人によってはこの状態からやや狭く握るとか、やや広く握るなどのバリエーションをもたせる場合があります。

次に握り方ですが、デッドリフトの場合余り意気込んで握りに行くと、腕と肩に必要以上に力みが生じて身体の連動性が悪くなるので、必要以上に強く握りこまないほうが良いです。
筋力で強く握るのではなく、手の平や指の骨格でシャフトを収めるというイメージで握ってください。デッドリフトのグリップは強く握り続けるというよりかは、握ったものを離さない力なのです。

この握り方もタイプは分かれます。
指から絡めて握るAタイプと、手の平で包み込むように握るBタイプとあります。ただし、指から絡めて握るAタイプだからといって指だけでひっかけるように握るわけではないです。
写真は握りに行く途中の様子なので親指がしっかりとかかっていませんが、親指はしっかりと四本の指に対して正面からかぶせる様に握っていきます。

上)指から絡めて握るAタイプ(写真は握り途中。親指はしっかり被せる) 下)手の平で包み込むように握るBタイプ

次回はデッドリフトにおけるファーストプルについて解説します。
デッドリフト解説
デッドリフト①:スタンスと立ち位置について

デッドリフト③:ファーストプルについて
デッドリフト④:セカンドプル、フィニッシュ、目線と呼吸について


三土手氏のコラム一覧はこちら!

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  • 三土手 大介
    No Limits代表・レッシュマスター級トレーナー
    一般社団法人レッシュ・プロジェクト理事
    1972年8月26日生まれ
    神奈川県横浜市出身
    120kg超級
    4スタンスタイプ「A2」

    <打ち破ってきた限界の数々>
    スクワットで日本人初の400Kgオーバー
    ベンチプレス日本人初の300Kgオーバー
    トータル日本人初の1トンオーバー
    4つの世界タイトル獲得(世界パワーリフティング・世界ベンチプレス・ワールドゲームズ・アーノルドスポーツフェスティバルPRO BENCH)
    全日本パワーリフティング選手権 優勝20回
    全日本ベンチプレス選手権 優勝18回

    <ベスト記録>
    スクワット435kg
    ベンチプレス360kg
    デッドリフト320kg
    トータル1060kg
    ベンチプレス125kg級世界記録322.5kg
    ベンチプレス125kg超級世界記録360kg
    (IPF旧階級絶対重量世界最高記録)
    スクワット、ベンチプレス、トータル
    旧125kg級、旧125kg超級、120超級日本記録保持者