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第一回 大阪オープン フィジーク選手権 優勝者対談 有馬康泰×齋藤真人 (2/2)

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掲載日:2015.06.05

 

日常生活=ステージ


— お二人の体は好対照でそれぞれに良さがありますが、お互いを評価していただくとどうでしょうか。まず有馬選手から。
有馬 先ほども言いましたように斎藤さんは筋量があり、ラインも出ており、バランスが良い。

— 斎藤選手からは?
齋藤 まずステージ慣れしている。バルクがあっても無駄な力が入っていると減点対象になるけれど、有馬さんはそれがありません。自然体でやっています。そうなりたい。

— 斎藤選手はそのステージングについて人について習ったとか、アレンジしてもらったことは。

齋藤 いえ、特にありません。うちのスタッフの滝川君に見てもらったくらいです。でも、ステージングは大事だと考えていたので、You TubeでIFBBの大会の模様を見たりして泰然としているのがいいのかなと思って臨みました。

有馬 私もそう思っているので、比較的多くの時間を割いた。力まず見せるところは見せながらも、筋肉を強調するポーズではなく、あくまでも自然体を心がけました。斎藤さんがステージ慣れしているとおっしゃいましたが、他の人からもよく言われますが、実は大会は2戦目、2戦目なんですよ。それでもそういう雰囲気を醸し出しているということでしょうか。

齋藤 そう思います。自然にそれが表われることは大きな強味。有馬さんは人前に出る機会が多いからでしょう。

有馬 ところでカーフを出していませんでしたか。
齋藤 オーバーオールのとき。
有馬 そうですよね、あっ、カーフ出していると。
齋藤 ずっと、やらないようにしていたけど、最後の最後で自分で楽しんでみようと思い、肩の高さが変わらなければいいだろうと。
有馬 あとで写真を見たら、片足で浮いている感じできれいでした。
齋藤 ありがとうございます。足をどう見るのかは気になっていて、ステージに立ちながら審査員の目を追っていたため、何人もと目が合いました。

— 実際どこを見ていましたか。
齋藤 うーん、私の印象では脚はあまり見ていない感じでしたね。

— ステージに立つと、良い意味でも悪い意味でも人間性が出ると思います。本気で勝とうと思ったらいろんな要素で毎日そのために意識していないといけないと思うのですが。
有馬 昨年は大会に出ず、大会のお手伝いしたり、観客として見るほうだったので、まさに中島さんが言われたことを感じました。多くの選手からアドバイスを求められました。たとえば姿勢を正しくするにはどうしたらいいですかと訊かれたとき、こう答える。いざステージに立った時、普段猫背なのにいきなり伸ばしても違和感が出るから、日常生活からなにも考えなくともそれができていれば、ステージでもそのまま表現できると話します。よくウォーキングの時間がないという人がいますが、それも同じ。だれもが歩いて移動するのだから、歩いているときにも意識すればいい。ウォーキングの練習だけでは本番に活かされません。

齋藤 そのとおり。ウォーキングをするのではなくいつものように歩く。

大きな感動を生んだクラス優勝の瞬間。多大なプレッシャーから解放された有馬は右の写真の姿勢のまましばらくの間、顔を上げることすらできなかった。


有馬 自然に振る舞うことが大事。ただポーズ練習とかは日常生活では難しいですから、練習は必要。目線、表情など大切ですが、普段よく笑っている人は自然な笑顔ができるから有利だと思います。
齋藤 私は普段あんまり笑わないから。
有馬 凛々しい、という感じです。

齋藤 作り笑顔は見透かされるじゃないですか。それが苦手で。一貫して無理せず、私は私らしくいこうと決めていた。ただステージを去る時だけは笑顔で。有馬さんを見ていると自然なんですよね。
有馬 私はただ素直に楽しもうと。自分のステージにみなさんが来てくれている。周りはカットして「私のために来てくれてありがとう」と感謝の気持ちで立っています。それが笑顔に結びつくのかわかりませんが。生活習慣になっていることが大切だと思う。

齋藤 これからは笑いながら生きていくことにします(笑)。
有馬 ひとりで笑っていたら怖いですよ(笑)。
 

大阪夏の陣、栄冠はだれだ!


あたかも甲羅を背負っているような巨大な広背筋と、山のように盛り上がる僧帽筋は圧巻だ


— これから考えていることについてお聞かせください。斎藤選手から。
齋藤 おこがましい言い方になるかもしれませんが、フィジーク、フィットネスの裾野を広げていくことが私の役目のひとつではないかと思っています。
有馬 私もそう思います。

— そういう考え方は重要。ある程度の立場になったら後進を育てていく道も考えていくことで、自分自身も向上すると思う。アジア、世界へ挑むことについてはいかがですか。
齋藤 個人的には現状で世界と言ったら笑われてしまう。ステージング、筋量、ピーキングなどにしてもまだまだそんなレベルではない。目標というよりやるべきこととして考えていることは、もっともっと自分の身体をつくって実験したい。

— まだ実験されるのですか。
齋藤 なにか逃げた感じの答えでしたね(苦笑)。
有馬 斎藤さんが世界のステージに立つ姿をぜひ見たい。充分ワールドクラスだと思う。私こそバルクが足りないので、そこを改善したい。

— お二人が世界のフィジーカーと並んでいる光景を見たいです。
齋藤 海外の大会ではトールクラスは178㎝以上ならば私は180㎝あり、そのクラスに入る。しっかりバルクもないといけないクラスで、正直予備審査が通るかどうかと思いますが、それでもいいから立ってみたい気持ちはあります。
有馬 そんなことはありませんよ。いま斎藤さん以外、太刀打ちできる日本人はいないと思います。バルクが強調されると犠牲になる部分が出てきますがそれがなく、バランスもよくラインも出ており、大きいから斎藤さんではなくトータルで斎藤さんなんです。

— 確かに大会ではひとりだけ別物でした。
有馬 食事をしっかり摂ってバルクを落とさず、パンプアップできる状態で大会当日を迎えなければならないと感じています。大阪大会では多くのことを学ばせていただきましたが、そのひとつです。

— 当日のコンディションは重要ですから。
齋藤 本当に大事。

— さて、8月31日に大阪で第1回日本メンズフィジーク・オールジャパンフィットネスビキニ選手権が開催されます。お二人も当然出場されると思いますが。
有馬 今回の大阪は急だったため出場を見送った方も多くいたようです。次回は多くの人の出場が見込まれ、フェイスブックでも「8月に向けて頑張ります」という書き込みも多い。私も負けずに頑張りたい。
齋藤 真剣にやればやるほど、今回とまた違うドラマが生まれる。私もその仲間入りができるようになりたい。

— 本当に8月が楽しみ。斎藤さんがおっしゃられたようにドラマチックなシーンが数々生まれることでフィジークの人気も盛り上がっていくと思います。本日はありがとうございました。お二人の今後のご活躍とご健闘をお祈りいたします。
 
  • 有馬 康泰(ありま みちひろ)
    身長:173cm
    体重:オン66kg,、オフ70.5kg
    職業:Body Work Space EVOLVE..代表
    趣味:海水浴、ガーデニング、アクティブレスト
    1974年8月16日生まれ
    埼玉県出身

  • 齋藤 真人(さいとう・まさと)
    身長:181cm
    体重:オン81kg、オフ88kg
    職業:Body Design Space Stayle S(スタイルエス)代表
    趣味:ネコと遊ぶこと
    1972年1月3日生まれ
    茨城県出身

聞き手 :
PHYSIQUE MAGAZINE編集人・中島康晴
取材協力 :
Body Work Space EVOLVE.
フィットネス&ボディメイク情報誌
[ PHYSIQUE MAGAZINE 002 ]

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