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肥満と遺伝の関係性

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掲載日:2017.10.25
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脂肪細胞の数と遺伝

人がもつ脂肪細胞の数と、その人がカロリーを脂肪としてため込む能力、または蓄えられている脂肪を使う能力に遺伝が関係していることは、疑う余地がありません。

あなたの遺伝子は、体脂肪コントロールの成否を決定するのに大きな役割を果たしているのです。もし片親が肥満しているなら、子供も40%の確率で肥満します。

もし両親が肥満しているなら、その可能性は60%になります。体内の脂肪細胞の総数は、以下の3つの要因によって影響を受けます。


①生みの親がもつ脂肪細胞の量

②母親が妊娠中に増えた体重。特に最後の3カ月間

③ティーンエイジの間に増えた脂肪の量


見て分かるように、もしあなたの両親、またはどちらか一方がオーバーウェイトだった場合、食事と運動に関して特にハードに、また賢く取り組む必要があります。

そして、あなたが10代の時に多くの脂肪をつけてしまったとしたら、減量はより一層難しくなります。オーバーウェイトのティーンエイジャーは、60~70%の確率で、生涯を通して肥満しています。

これら3つの要素すべてが、脂肪細胞の蓄積に一役買っているわけです。
ある人が、他の人よりも多くの脂肪細胞をもっているとしたら、たとえ彼の脂肪細胞が膨らんでいなくても、かなり太って見えてしまうことでしょう。

逆に、脂肪細胞をほんの少ししかもっていない人は、その脂肪細胞が比較的一杯でも、前者よりも引き締まって見えます。

脂肪細胞とインスリン

脂肪細胞を多くもっている人の場合、これらの細胞はインスリンに対してより敏感で、脂肪を蓄える働きをする酵素リポプロテインリパーゼの値も高く、グルコースから脂肪酸をつくる能力も増大されているため、結局、脂肪細胞が脂肪を蓄積するのに非常にすぐれているわけです。

食事と運動は、確実に脂肪の蓄積を減らし、遺伝的に太っている人をもやせさせますが、脂肪細胞は縮んでも、その脂肪蓄積能力をすべて保ち続けます。

ですから、運動か食事のどちらかでも怠ると、体はすぐに、やせている両親をもつ人よりもずっとはやく、効率的に脂肪を蓄えることでしょう。

人が肥満すると、体質が変わり、脂肪の蓄積が常に起こりやすくなるのです。これは、なぜ何百万という人が20、40、80、さらに100kg落とすことができても、また元に戻ってしまうのかという理由を説明してくれると思います。

体脂肪のレベルが高いと、血圧も上がります。研究の中には、高血圧症の人では、脂肪細胞のサイズに増加が見られたと報告しているものもあります。

両親とも脂肪が少なく、母親が妊娠の後期に過度の体重増加をしなければ、その子供は脂肪細胞の総数が正常か、低めで生まれる可能性がかなり高いでしょう。脂肪の少ない人(遺伝的に)で、低脂肪の、食物繊維が多く、砂糖を取らない食事をしている人は、非常に異なる遺伝性の脂肪蓄積反応をしていることと思います。

インスリンの値は低く、リポプロテインリパーゼは不活発で、逆に脂肪を使うための酵素であるセンシティブリパーゼは活発で、サーモジェネシス(熱発生)もその効果をフルに発揮し、炭水化物は脂肪として蓄積されにくい傾向にあります。

  • 理論と実践で100%成功するダイエット ダイエットは科学だ!
    2008年10月10日第2刷発行
    著者:クリス・アセー卜
    発行者:橋本雄一
    発行所:(株)体育とスポーツ出版社

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