フィジーク・オンライン

年間を通して使いたいサプリメント①:プロテイン、BCAA

この記事をシェアする

3
掲載日:2016.09.15

効果的なサプリメントと上手な使い方

何百ものサプリメントが市場に出回り、それらは“絶大な効果あり”と謳われています。しかし、実際のところはどうなのでしょう?仮に、それらが効くとしてもどの程度の効果を生んでくれるのでしょうか?

僕はサプリメントを信じますし、今まで多くのボディビルダーに勧めてきました。しかし、サプリメントは、ハードトレーニングや正しい食事、十分な休息の代わりにはなりません。トレーニング、食事、休息、これら三つの要素がバランスよく満たされたときに初めて、僕はボディビルダーにサプリメントを取ることを勧めます。ところが、多くの広告は、これと反対の事を言っています。それらは、ボディビルダーをそそのかし、トレーニングを始めたその日から、何種類ものサプリメントを使うように仕向けるのです。

ほとんどのボディビルダーが犯してしまう過ちは、トレーニングと食事の基礎をマスターしそびれることです。彼らは、このふたつに関して一応は理解していますが、完全に理解しているかどうかは怪しいものです。同じことはサプリメントについても言えます。多くの者は、何を取ったらよいかわからず、また、それらがどのように効くのかも知らないのです。

そんなボディビルダーのために、今から、最もお勧めできるサプリメントを紹介しましょう。

年間を通して使いたいサプリメント

◎プロテインパウダー

良質のプロテインパウダーは、食物から脂肪、炭水化物、水気を取り去ったものです。パウダーは胃にやさしいので、タンパク質の消化には、チキンや魚、肉などの食物から取るよりも、パウダーで取ったほうがずっと良いのです。そして、そのほとんどが乾燥卵白とノンファットミルクからできています。卵白とミルクはすばらしいタンパク源です。それに、ミルク・エッグプロテインは、値段もそれほど高くありません。

覚えておいてほしいのは、一日に取るタンパク質の総量よりも、その質、そして吸収の度合いが重要だということです。プロテインパウダーは可溶性で、可溶性のタンパク質は吸収されやすいのです。チキン等の肉類、魚類は可溶性ではありません。それらは、まず口の中でかみ砕かれ、それから胃酸の働きによって溶けやすくなるのです。タンパク質が可溶性の状態になったときに初めてアミノ酸が得られますから、可溶性であるプロテインパウダーが優れていることは言うまでもありません。

また、ホエイプロテインは従来のミルク・エッグプロテインよりも優れています。ホエイはミルクから得られ、ホエイプロテインはブランチド・チェーン・アミノ・アシッド(後で説明します)を高い割合で含んでいます。素早い吸収のために酵素的な処理がされているホエイプロテインか、低温処理されているホエイプロテインを探しましょう。パウダーから水分を取り除くためにしばしば熱処理が施されますが、残念ながらその熱処理により、タンパク質がいくらか破壊されることがあるのです。ですから、酵素的な処理・低温処理がされているホエイプロテインは筋肉を作るのに理想的なタンパク源なのです。

今、最も優れたパウダーはホエイプロテインだと言いましたが、それらはまた酵素の働きにより速やかに消化されます。メトマックス、ダイエットフューエル、そしてデザイナーホエイプロテイン、これら3つの製品は皆、このホエイプロテインを含んでいます。ホエイプロテインはブランチド・チェーン・アミノ・アシッドの含有量が高く、アミノ酸が約30分で小腸から吸収されます。チキンはそれがアミノ酸になって最終的に吸収されるまで、2時間はかかります。

年間を通して使いたいサプリメント

◎ブランチド・チェーン・アミノ・アシッド(BCAA)

ブランチド・チェーン・アミノ・アシッドとは、ロイシン、イソロイシン、バリンのことです。これらのアミノ酸はハードなトレーニング中にエネルギーとして使われます。ハードにトレーニングすればするほど、たくさん必要になるのです。減量中のボディビルダーは特にこのBCAAが必要になります。体内のカロリーや炭水化物が減ると、BCAAの必要量が増えるからです。

取り方としては、トレーニングの前後に取るのが賢明です。身体がBCAAを必要としているのに補給しなかった場合、身体は筋肉を破壊し、そこからBCAAを引き出そうとするのです。これをカタボリズムと呼ぶことは以前お話ししたと思います。BCAAはこのカタボリズムを防ぐだけでなく、アナボリズムと呼ばれるタンパク質の生成を助けます。さらに必要な場合には、グルコースをエネルギーとして生成してくれるのです。ですから、減量中のボディビルダーにとっては一石二鳥というわけです。

BCAAをトレーニングの前後に取れば、筋肉がそれを燃料としてすぐに使うことができます。逆に取らなかった場合、体がBCAAを得るために、筋肉を破壊してしまうこともあり得ます。またBCAAはグルコースを生成すると言いましたが、グルコースとは燃料として使われるもので、BCAAの必要量を抑え、BCAAを得るための筋肉破壊を防いでくれます。減量中のビルダーには特に効果的なので、2~4gをトレーニングの前と後に取ってみてください。

  • ■究極の筋肉を作り上げるためのボディビルハンドブック
    2013年6月20日第6版発行
    著者:クリス・アセート
    発行者:橋本雄一
    発行所:(株)体育とスポーツ出版社

[ 究極の筋肉を作り上げるためのボディビルハンドブック ]