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15 ジャパンオープンボディフィットネス優勝 金子真紀子

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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.05.12
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1年計画でのタイトル、とった!

2014年、周囲に勧められて出た東京ボディフィットネス選手権が、思いがけず2位だったことで、口惜しさ半分、驚き半分で、「次は優勝かな」と密かに思っていたという金子選手。「所属ジムは強豪揃いなので、優勝じゃないと祝賀ムードにならないことがわかり、次は目指そうと思いました」と苦笑い。

2015年のシーズンを見据えてトレーニングに打ち込み始めたのが、昨シーズンが終わったころという。所属ジムのトレーナーについて、実績ある選手と一緒に練習をするようになった。週に1回のこの時間は、もともとトレーニング好きの金子選手にとっても、とびきりの刺激タイムになったようだ。

「強い人から刺激をもらい、それがいい方向に循環していくような感じです」

学ぶことが多い、そのトレーニングの日を楽しみに、他の日を頑張るようになった。

「現在、週5日行っている日々のトレーニングメニューもトレーナーに組み立てていただいています。週に1回、ほかの方々と一緒にグループでトレーニングしながら、いろいろとアドバイスをいただけることがすごく自信になり、私にとっては大きかったのです。準備が十分にできていたので、初優勝はホッとしましたし、やはり嬉しかったですね。ええ、今年はみなさんにとても祝ってもらえましたよ!」

コンテストでつけた白の水着も、トレーナーやジムで親しくなった人たちが、金子選手に似合うものをといろいろと考えてくれた。

「白地の布につけた石はシンプルなのですが、かえって舞台上で映えたみたいです。ライトに当たって光が増すような石なのでしょうか。白いビキニもそうなのですが、自分だけではなかなか選ばない組み合わせでした」
という。ちなみにネイルは、競技をはじめる以前から好きで、よくサロンで施術してもらうといい、得意なのだそうだ。インタビューの日も、すてきなデザインの爪が印象的だった。ヘアメイクは目下研究中だそうだ。

ポージングも研究・練習した。セミナーにも参加したり、日々、トレーニングパートナーの方々に見てもらうなどしているので、初シーズンほど不安はないという。

金子選手は今、「人生これからも、もっともっといいことがありそう」という思いでいっぱいなのだという。2015年のシーズンは9月現在、3連勝中で、念願のジャパンオープンのタイトルもとった。

「プレッシャーはないといったらウソになりますが…」
と一呼吸おくことも忘れない。

「実は性格的にすごくビビリなんです。だから一生懸命準備するんです。でもいったん舞台に上がったら堂々としてようと思っています。たとえ心の中ではビビっていても(笑)」。
グラビア撮影やインタビュー取材も、実はとてもドキドキしているのだそうだ。

トレーニングがとにかく大好き

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もともと身体を動かすことが好きで、ストレス解消を求めて葛西にある個人経営のジムに通っていた頃、「ボディフィットネス」という競技があることを知った。ジムでトレーニングを始めたことで、胃腸の調子が良くな
り、身体全体の健康感がアップしたという。トレーニング以外には、ときどきゴルフに行き、緑の芝のコースを気持ちよく回っていた程度だったという。

「その頃は週3回くらいトレーニングに通っていました。それからゴールドジムに移り、週5日トレーニングするようになりました。私はトレーニングが楽しみで通っているのですが、まわりの人からはとても熱心だと
見られたみたいですね。」

トレーニングの何がそんなに好きなのか、たずねてみると、身体は疲れているのだけれど、すっきりとした終わった後の感覚が何とも言えないという。満ち足りて、こころが「今日もよかったね」というのだそうだ。

さて、こころゆくまで楽しんでいる、そんな人からはエネルギーが発散する。金子選手のそんな様子が目に留まったのか、前記のようにコンテスト出場をすすめられた。本人はエントリーぎりぎりまで悩んでいたものの、2014年にとうとう初出場に至ったというわけだ。

1年目はコンテスト出場前、減量のためにトレッドミルなど有酸素系のトレーニングもわりと入れたが、2015年は順調に減量が進んだため、トレーナーの判断もあり、ウエイトトレーニングのみで調整した。

「鶏の胸肉は醤油麹につけてやわらかくして食べます。ごはんは減量時には白米で150gです。2015年は3月くらいから気持ちの切り替えとともに減量をしていきました」

安定したら、ときどきは、好物のお肉、それも牛肉のステーキも食べる。エビも好物で良質の蛋白源を補給する。

「初戦の1か月前にはだいたい仕上がっていましたね」

あとは微調整を入れていくだけでよかったというから、2015年の金子選手のシーズンは絶好調といっていいだろう。

人間は進化し続けることに気づいた

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さて金子選手は、競技に関係のない友だちには、ボディフィットネスに打ち込んでいることを話していないのだそうだ。

「筋力トレーニングにはまっていることくらいは知っていると思います。とりたてて話さないのは、あまり関心をもっている友だちもいないこと、話してもあまりわかってもらえそうにないことが理由ですかね」

夏はタンクトップを着ることに躊躇するくらい二の腕は鍛えられてきているし、自分ではトレーニングが大好きなのだが、人にあまり話すのを好まない。このあたりはとっても奥ゆかしい、でも自立した精神を感じた。金子選手の強さと魅力はこのあたりにあるのだろう。人からの承認を求めないし、ある意味、人と違うことをあえて選び取るタイプである。

そんな金子選手にボディフィットネスという競技の魅力を聞いてみると
「大人になっても心身ともに進化できる」ということだと即答が返ってきた。競技を始めて、いろんな人と出会い「これからも楽しいこといっぱいありそう」と気づいた金子選手。ボディビル界では50代になってもきらきらと輝いて活躍している選手がたくさんいる。そんな中で刺激を受けて「年齢は関係ない。自分の心の持ち方ひとつで、幸せはやってくる」ことを体感したのだろう。

「肩をもっと強化したいし、脚やお尻の筋肉はもっとつけたいし、まだまだ駆け出したばかりなので、全体的にトレーニングがうまくなりたいですね」。

支えてくれるまわりの人たちへの感謝を喜びに変えて、ますます力強くパワーアップしていきそうな金子選手に注目だ。
  • 金子真紀子(かねこ・まきこ)
    1979年7月23日生まれ(35歳) 東京都出身
    身長160cm 体重48kg(オン)・52kg(オフ)
    トレーニング歴:5年 コンテスト歴:2年
    職業:会社員 血液型:O型

    主なコンテスト歴:
    14年東京ボディフィットネス選手権160cm以下2位
    15 年東京ボディフィットネス160cm以下優勝、関東ボディフィットネス選手権優勝

text:
佐藤麻由子
Photo:
Ben
撮影協力:
成増トレーニングセンター
[ 月刊ボディビルディング 2015年12月号 ]

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