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いつまでも若く、美しくあるためには Healthy Bodybuilding Style

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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.04.18

ジャパンミックスドペアボディビル選手権3連覇 丹羽裕子選手に聞く

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にわ・ゆうこ
1954年2月23日生まれ
京都府在住
42歳より老化防止のためにウェイトトレーニングを始める。97年より12年間連続でフィットネス選手権及びボディビル選手権に出場。ジャパンミックスドペアボディビル選手権は2006年より3年連続して優勝を飾っている。現在もフィットネス&ボディビル選手として活躍する他、整体師、ピラティス&ウォーキング講師として活動中。また、昨年NPO法人ワールドピラティスを設立した。
主な戦歴:00年オール関西ミスフィットネス優勝、02年オールジャパンミスフィットネス3位、日本マスターズボディビル選手権2位、04年日本クラス別ボディビル選手権優勝、06~08年ジャパン・ミックスドペア優勝

☆Special Interview☆

中高年にとって“健やかに、美しく”歳をとるためには、筋力トレーニングが非常に重要である事は、前頁までの中尾尚志氏の文でお分かりいただけと思うが、ここでは実際に50歳を過ぎても“若さと美貌、そして格好良さ”を保ち続けている二人のボディービルダーに登場してもらい、その秘訣を語ってもらった。まず今月は、06~08年のジャパン・ミックスドペアボディビル選手権で3連覇を飾られた、丹羽裕子さんに登場してもらおう。

BB 今日もまた露出の激しい服でアピールされてますね。毎年オフは、このように良いコンディションで過ごされているのですか?

丹羽 そうですね、4年くらい前からオフの体重を3~5kgまでにしか増やさないようにしています。

BB それにしても素晴らしい腹筋をしていますね。本当にコンテストコンディションのようです。そのように体脂肪を低く保てる秘訣は後でお聞きするとして、まず筋力トレーニングに出会ったきっかけから教えてください。

丹羽 実際にジムに入会して筋力トレーニングを始めたのは1996年、42歳の時でしたが、筋力トレーニングをやらなくてはと感じていたのは、そこから約4年ほど遡ります。当時やっていたヘアモデルのデザイナーの先生が、ボディビルの大会に出場するというので見に行き、その肉体の凄さにある種の憧れを抱き、いつかはやりたいと思ったのがきっかけです。でも、その頃はエアロビクスもやっていて「何も持たんでもしんどいのに、何で物持たなあかんの?」っていう気持ちが強く、そのままずるずると過ぎました。
美容雑誌『ニューヘア』の表紙を飾る。1978年28歳の頃

美容雑誌『ニューヘア』の表紙を飾る。1978年28歳の頃

BB 話が少しそれますが、ヘアモデルをやっていたとは珍しいと思いますので、その辺の話を少し聞かせてください。

丹羽 ヘアモデルは27歳からやっていたのですが、マネキンモデルとプロのモデルを1973年くらいから10年ほどやっていました。きっかけは、小さい頃からそういった職業に興味を持っていて、あるとき新聞広告にマネキンモデルの募集があり時給の高さに引かれてオーディションに行ったら即決されましたね。

BB 今にして思えば丹羽さんは、初めからコンテストを楽しんでいるように見え、ステージ上で生き生きとしていました。それは、モデルを職業としていて、人に見られるのに慣れていたからなんですね。それで、先ほどの話に戻りますが、しんどいと思っていた筋力トレーニングをなぜ始めたのですか?

丹羽 私はとにかく身体が衰えたり、体型が崩れたりすることに敏感で40歳を過ぎた辺りから体型が前の年よりも悪くなっているのに気づきました。30歳代まで週5、6回行っていたエアロビクスを、40歳を過ぎてから週1、2回に減らしたのもその原因の一つだと思いましたが、エアロビクスだけではこの体型の崩れを食い止める事はできないと思い、アキレストップジムの門を叩く事になったのです。
昨年のジャパンミックスドペアボディビル選手権。相方の佐竹選手と絶妙なペアポージングを披露してくれた。

昨年のジャパンミックスドペアボディビル選手権。相方の佐竹選手と絶妙なペアポージングを披露してくれた。

BB それで筋力トレーニングを始められて、体型の崩れを食い止める事ができたのですか?

丹羽 初めの3ヶ月は効果云々よりもつらいだけでしたが、“自分の決めたこと事だから続けよう”と根性で乗り切りました。そして、当初目標にしていた“体型のキープ”が、“キープ”ではなく“改善”されていきました。ここまで効果が分かるようになると、もうトレーニングの虜ですね。翌年の第1回オール関西フィットネスへの出場を中尾会長に勧められると、何のためらいもなく出場しました。

BB ボディビルにはいつから出場しているのですか?

丹羽 2001年からです。初出場したオール関西フィットネスと一緒にミス関西も行われていて、それを見て私自身いつかは出たいという気持ちはありましたから、全く抵抗はなかったです。世間一般的には、筋トレを行うとすぐにムキムキのゴツゴツした身体になってしまうと思われがちですが、私の場合逆に「痩せっぽちの私みたいな型の人が筋トレを行ってもボディビルダーみたいにはならないだろう」と思っていました。今では筋肉をつける事がいかに難しいかは分かりますが、世間一般では“筋トレ=ムキムキ”という風評がありますので、私みたいな選手がボディビルの大会に出る事でその間違った風評が改められ、「私も筋トレやってみよう!」という人が増えて頂けたらと願っています。
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BB さて、今回の本題である“健やかに、美しく老いる”ということについてアドバイスを頂きたいのですが、フィットネスに初出場してから12年、丹羽さんの身体には全く衰えが見られないようですが、その秘訣はやはり筋力トレーニングですか?

丹羽 私も筋トレを始めて数年はそう思っていました。何しろ体型維持で始めた筋トレで、年々体型が向上していったのですから。でも、40歳代後半に差し掛かって体型の変化というか、脂肪のつく位置が変わってきているのに気づきました。それを“50歳の壁”と言って諦めてしまうのは簡単ですが、諦めてしまえばそこでオアwってしまうので、何か手段はないかと模索しました。そして50歳の時に出会ったのがピラティスです。
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BB ピラティスとは、インナーマッスルを鍛えるトレーニングですよね。

丹羽 そうです。若い頃の体型が保てない、崩れていくというのはアウターマッスルだけを鍛えていても気止められず、骨格を支える筋肉(インナー)も鍛えなくてはならないという事が分かりました。そして、そのインナーマッスルは、年齢を感じた体になると通常の筋力トレーニングでは鍛えられません。それまで私は、通常の筋力トレーニングでインナーマッスルも同時に鍛えることができると思っていましたが、インナーは、骨格を意識して鍛えないといけないんです。

BB でも、ピラティスは何か特別な道具を使うとお聞きしましたが?

丹羽 私が行っているピラティスは、従来あったピラティスの原理を基に私がアレンジして作り上げたものです。ですから、呼吸法だけでインナーマッスルを動かす事ができます。実際こうしてインタビューを受けている最中も、インナーマッスルを動かしているんですよ。

BB そうなんですか!私自身腰痛持ちでインナーマッスルを鍛える事には興味がありますが、呼吸法だけでインナーを動かせるようになるにはやはり時間がかかるのでしょうか?

丹羽 そうですね、私の場合ピラティスの本を読んで独学で行って来ましたから、毎日2時間くらいやっていましたね。それでも深層筋がどのように動いているか分かるまでに一年以上かかりました。今ではインナーの動きを表面から見せることも出来ますよ。でも、誰かに教えを受ければもっと早く習得できると思います。
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BB 現在はアウターとインナーをそれぞれどのくらいトレーニングしているのですか?

丹羽 インナーマッスルのトレーニングは、毎朝30分以上はしています。また筋力トレーニングの時に、インナーの呼吸法を使いながら行うようにしています。筋力トレーニングは、仕事の都合にもよりますが、基本的には週3~4回、1回1時間~1時間半行います。又、昨年の6月から筋力トレーニングを行った後に45分間エアロバイクを漕ぐようになってから翌日の疲労度が軽くなって、体が楽になりました。歳と取るといかに回復力を上げるかが勝負になりますから、エアロバイクはその点で効果がありお勧めですね。

BB では、トレーニング以外に美しく歳をとる秘訣はありますか?

丹羽 “早寝・早起き”と“腹五分目”の食事です。

BB 実際何時に起きて、何時に寝ているのですか?

丹羽 毎日5時半に起きて、10時半には寝ています。

BB それは昔からですか?

丹羽 ピラティスを始めた5年くらい前からです。そして、早起きするようになってから身体の調子が良いので、今まで続けています。
アプドミナルローラーをすいすいと行う丹羽選手。女子ビルダーでもこの種目を難なくこなす選手にお目にかかったことはない。

アプドミナルローラーをすいすいと行う丹羽選手。女子ビルダーでもこの種目を難なくこなす選手にお目にかかったことはない。

BB “腹五分目”とはどういうことでしょう?一般的には“腹八分目”と言われていますが?

丹羽 本来ならば“腹三分目”と言いたかったところですが、それだときついように思われますから(笑)。私は、現在食事らしい食事は朝の一回だけです。あとは、豆とか小さなお握りとか、卵と小豆、きな粉、豆乳等でホットケーキみたいなのを作っておいて、それをちょこちょこつまんで食べています。回数とかは決めていません。お腹がすく前につねに何か口に放り込んでいる感じですね。寝る前にも食べていますよ。減量中は、全体量が減るだけです。

BB 先ほど「4年くらい前からオフの体重を増やさないようにした」と言っていましたが、何か特別な理由でもあるのですか?

丹羽 以前は大会が終わるとほっとしていろんなものを食べていました。それでも6、7kgしか増えませんでしたが、何か体調が優れず、しんどさを感じました。そして、コンテストへ向けての調整が入ると調子が良くなり、体も楽になりましたので、オフに入っても減量食のままで過ごそうと思ったのです。それに腹一杯食べると内臓が下がってきて体型が悪くなりますから、空腹感と満腹感を感じないようにちょこちょこと食べることをお勧めします。
昨年のジャパンミックスドペア優勝者に贈られたクリスタルトロフィーを持って NIWA SMILE!

昨年のジャパンミックスドペア優勝者に贈られたクリスタルトロフィーを持って NIWA SMILE!

BB それでは最後に今後の抱負をお聞かせください。

丹羽 私の場合、競技生活の方は年齢的にいつ終わるかわからない状態ですから毎年“挑戦”ですね。とりあえず去年よりも良い体を作れたら大会には出場したいです。そういった私の状態を見てもらえて、皆さんに元気が出てくれれば良いなと思っています。

BB 今日は貴重なお話ありがとうございました。


丹羽さんは昨年NPO法人ワールドピラティスという団体を設立しました。興味のある方はhttp://www.pilates-npo.com/までアクセスしてみてください。
[ 月刊ボディビルディング 2009年4月号 ]

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