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2012ミス日本優勝者手記 今村 直子

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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.08.15
この企画のご連絡をいただくまで、日本選手権で優勝したことは、もうすっかり忘れてしまいました。すでに次の目標に向かっているからです。未完成な私にとってはまだまだこれからですから。
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いま思うこと

 今年は、6月1日から4日までウズベキスタンで開催されたアジア選手権から出場させていただきましたので、私にとっては今までで一番長いコンテストシーズンになりました。去年に続き、また優勝させていただくことができました。そして、この長いシーズンの締めくくりとして、地元開催地の大阪で再び優勝させていただくことができました。また、デビュー戦に出場してから本当に久しぶりに両親も観戦にきてくれていましたので、いいところを見せることができて良かったなと思っています。

 一番をいただいたことは、とてもありがたいと思いますし、いつも一番を目指してはいます。でも、まだそのタイトルが自分の身体より先に進んでしまっているような気がします。だから、もっと自分の目指す身体に近づきたい、という気持ちが大きいです。もっと頑張ろうと思っています。

 今の私が優勝させていただけるのですから、誰にでもチャンスはあると思います。みんなが頑張ってステージに立てば、コンテストはさらに面白くなると思います。もちろん、私も他の選手に負けないように、もっと頑張っていきたいです。

 私は、歴代の選手の中で、一番2位が多い選手かもしれません。モチベーションが下がりませんか? と聞かれたこともしばしばありました。それでも心が折れることなく一番に近いところにい続けたからこそ、優勝できる日もきたのでしょうね。日本一のシルバーコレクターであることは私の自慢です。

2012年日本選手権に向けて

・トレーニング

 今年は今までで一番トレーニングが楽しめた一年でした。いつもどおりの5分割。オフもきちんと入れて内容の濃いトレーニングが最後まで出来たと思います。新しいトレーニングを教えてもらい、それが出来るようになったり、扱える重量がほんのすこしずつ増えたり、うまく効かせることができるようになったりして、小さな達成感をたくさん味わうことが出来ました。

 いつも近くで見てくれる人と自分にしか分からない程度とはいえ、それでも確かな手応えを感じられました。トレーニングをして自分の身体を作っていく過程が私は大好きですね。自分が期待した自分の身体は、なかなか出来上がらないですが、いつも自分を期待しているし、自分の望みどおりの身体をきっと完成させることができると信じています。

・ポージング

 コンテスト前のポージング練習は、今年も例年通りに塚本先生にご指導いただきました。ポーズはステージに立つ選手を見る目線で、客観的に見てもらった方が良いと思います。独りよがりのポーズを何時間練習しても、なかなか上達できないと思います。我がスポーツジムB&Fの選手の方々でも、ポーズが苦手な人ほどジムで練習されていないような気がします。何度も何度も見てもらうことで、苦手意識もなくなりますし、自然に大きく見せることが出来るようになると思います。

 毎年のこととはいえ、コンテストシーズンの最初のポージング練習は毎回ドキドキします。一年で最高に緊張する時間かもしれません。いつも毎日練習後、5分から10分程度の短い時間ですが、繰り返し、繰り返し、練習することで自分のものにすることが出来ました。同じポーズでも、今までと今の身体では少しポーズの取り方を変えた方が良く見える場合もあります。捻り方や微妙な角度の工夫で、大きく見せることが出来る場合もあります。このように、自分だけではなかなか発見できないような小さなことまで指導していただけました。

 フリーポーズは、ジムで流れる曲を聴いて、「カッコいいなあ」と塚本先生とお話しして、曲だけは早い時期から決めていましたが、完成するまでは時間がかかり、ヒントをあたえてもらい何とか完成することができました。また、待ちポーズで、もっと迫力のあるポーズを考えてもらったのですが、私の身体が伴うものではなかったので、封印。塚本先生、ごめんなさい。もっと、身体を進化させてから、使わせていただきます。日本選手権が終わってすぐ、「フリーポーズが力強くて良かった」とたくさんの方々に言っていただけました。私らしさが表現できて良かったかな、と思います。これからも、私の身体でしかできない、自分にしかできないことを表現していきたいと思います。
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・ステージに立って

 私よりも筋量の多い選手、骨格の大きい選手、素晴らしいプロポーションの選手など、すごい選手はいくらでもいらっしゃいます。今回もそんな選手の方々と同じステージで戦わせていただきましたが、私は自信を持ってステージに臨むことが出来ました。それは、自分のやるべきことをやり切って、ステージに立てたからです。当たり前のことを当たり前に、全てやり尽くすことが出来たからです。根性とか、執念とか、そういった感覚は全くありません。やりきれたからこそ、楽しめたのだと思います。

 応援に来ていただいた方々の中には、負けるんじゃないかと、ハラハラしながら心配してくださった方もいらっしゃったようですが、私の心配はいりません。みなさんの目に映る私は、全く良くなかったのかもしれません。でも、勝とうが負けようが、これが今年の私の全てです。私は、やることをやって胸をはって楽しんでいます。ですから、応援してくださるみなさんもボディビルを楽しんでいただけたら、と思います。
清水選手と接戦の末、2回目の優勝を飾った

清水選手と接戦の末、2回目の優勝を飾った

これから

 正直申し上げると、「コンテストはもういいかな」と思うことも多々あります。コンテストでの自分の可能性が見えなくなる時もあります。しかし、そんな日々の中でも、トレーニングを積み重ねていくうちに、今年の自分がどこまで出来たかを見てみたくもなります。自己満足だと思う人もいるでしょう。でも、自己満足でいいです。まだ、出来ていないことがあるから、それをやり遂げたいです。やっぱり自分を少しずつでも完成させていきたい。そう思う気持ちがある限り、納得できるまで、とことんやってみたいと私は思います。基本的に何かを作ることが好きな私は、「自分」という小さな作品ですが、地味に作り続けたいだけです。

「世界で戦う身体を作れたら、日本では必ず勝てる」

 そう思ってトレーニングをしてきました。それはこれからも同じです。もちろん、簡単なことではありません。しかし、諦めるつもりもありません。自分の目指す身体を作っていきたいから、そのためのトレーニングを楽しんでいきたいと思います。たとえどんな厳しい壁でも乗り越えてみたいです。1年かけてやり切った結果がうまくいかないことが、これからもきっとたくさんあるでしょう。今までももちろんありました。しかし、いつもその時の自分を楽しめるように全力を出し切って、最大限に自分を表現していきたいと思います。

 これから先もこんな私ですが、もっと自分を信じて、自分の信じた道を歩んでいきます。

 最後になりましたが、いつもサポートしていただいているL.A.NUTRITIONの堀江社長、斉藤マドカさん。今年はお二人に2回もよい報告ができて良かったです。いつも応援をありがとうございました。これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。頑張ります。
いつもお世話になっているスポーツジムB&F塚本会長と

いつもお世話になっているスポーツジムB&F塚本会長と

[ 月刊ボディビルディング 2013年2月号 ]

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