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DonKingの気になる選手!Vol.3
蘇るバービー人形
山本加容子 KAYOKO YAMAMOTO

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[ 月刊ボディビルディング 2014年4月号 ]
掲載日:2017.09.08
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やまもと・かよこ/ 東京/トレーニング歴 3年/身長 168 cm、体重オン 53kgオフ58kg /目標とする選手 :エリン・スターン/好きな食べ物:肉、お寿司嫌いな食べ物:くさや/趣味: サーフィン、スノーボード/戦績:2012 年 東京ボディフィットネス 優勝、関東ボディフィットネス優勝。2013 年東日本ボディフィットネスオーバーオール優勝、ジャパンオーブンボディフィットネス第7 位、東京ボディフィットネス優勝、オールジャパンボディフィットネス163cm 超級第3 位、グァム親善大会準優勝
 東京2連覇の山本さんは魅力はなんと言っても細いウエストから醸し出す素晴らしいシルエット! 実は、私のトレーニングパートナーなのだが、彼女を最初に見たのは3年前の東京ボディフィットネス大会。その時の印象は、持って生まれた体形は素晴らしいのに活かしきれていないということ。要はポーズが下手だということだ!(笑)

 それから2年後、昨年の福岡で開催されたジャパンオープンで奇しくも7位と残念な結果に終わってしまい、そのレセプション会場で審査員である私は彼女にアドバイスを求められ感想を述べた。後日、彼女から連絡があり時間が合う時は一緒にトレーニングすることとなり、今日に至る。ジャパンオープンの低迷を払拭するインプルーブした身体は東京フィットネスを2連覇することで証明できたと思う。

ドン さて、改めてなんだけどトレーニングを始めたきっかけとなんでフィットネスの大会に出場しようと考えたの?
山本 元々私は学生時代から陸上でハイジャンプとかハードルをやっていて、インターハイまで出場するくらい一生懸命やりました。卒業し会社でOLをやっている時も運動は続けて行きたいと思い、フイットネスクラブに通っていたんです。それがきっかけで、エアロビクスのインストラクターの資格もとり、そして3年前にゴールドジムの知人にフィットネスのコンテストがあるから出て見たら?と誘われたのが最初のきっかけだったんです。しかも私自身、雑誌を見せてもらって華やかで素敵な衣装でステージに立てたら素晴らしいと思っていたんです。なにより、トレーニングを続けてきて自分がこれでどこまで通用するのか試したかったし、私が教えている生徒さんにも見本となるかな?と思って出場を決めました。

ドン トレーニングを始めた頃と大会に出場するようになってからとで変わってきたことは当然あると思うけど一番何が変わったと自分で思う?
山本 24歳くらいの頃に知人に「トレーニングするならちゃんとしたところでした方がいいよ」と言われ、本格的なジムへ連れて行ってもらったんです。そこが中野ヘルスクラブで、当時は臼井オサムさんとか小沼敏雄さんがいらっしゃいました。その頃、私は競技エアロに出場していて、競技エアロにはウエイトトレーニングが、必要でした。しかし仕事と競技の練習の両立ができなくて、競技エアロは一年であきらめました。代わりといってはなんですけどマシントレーニングすることに決めました。その時ノーチラスのマシンに興味を持ち、最新マシンということもありノーチラスクラブに入会したのです。
 ただ、入会後も週3回しかマシントレーニングができず、しかもかならずインストラクターについてもらわなければならなかったので、やりたい時にトレーニング出来ないストレスが募り、渋谷にオープンしたティップネスに入会し直しました。そこでは、インストラクターに指導してもらいマシンやフリーウエイトのトレーニングを教わりました。

ドン その頃の山本さん自身トレーニングに対するモチベーションはなんだった?なんで今のゴールドに入会したの?
山本 インストラクターである私は人前に立つわけですから、ちゃんとした身体でないと説得力はないし見本とならないからです。知り合いにゴールドに入らないとコンテストに出れないとも聞いたんです(注:フィットネスは個人登録なのでそんな事はありません)。ゴールドに入会したら、テイップネスとは違いマシンが豊富なのに驚きました。

ドン なるほどね?トレーニング以外でも山本さんは年齢よりも若くみえるし、美に対する意識というか追求は特に求めていると思うけど、こだわりは当然あるよね?
山本 常に人に見られている意識を持っています。第一に睡眠時間を長く取り、8時間以上は寝ています。とにかく、寝るようにはしています。第二に栄養です。オンとオフのメリハリを付けて油ものと炭水化物の摂りすぎは特に注意しバランスにも気をつけています。そしてトレーニングエクササイズと身体のメンテナンスです。肌には夜のお手入れで栄養クリームを塗って睡眠中にたっぶり補給します。一番大事な事はいつまでも若い気持ちを持ち続け、日時のファッションを十分に楽しむようにしています。

ドン いやー、女性は本当大変だね?(笑)涙ぐましい努力があるわけなんだね。それで俺とはジャパンオーブンのレセプションでアドバイスを求められてそこからの付き合いなんだけど、俺と一緒にトレーニングをするようになり自分自身が変わった事、そして目標とかトレーニングに対する考え方も相当影響を与えていると思うけど、どうなの?
山本 先生とは東京大会の前にポージングを見て頂いて、ジャパンオーブンの不甲斐ない結果を一気に取り戻せました。それから先生にトレーニングを教えて頂きたいと思い、お願いして一緒にトレーニングするようになりました。最初はとっても厳しいトレーニングをするのでついて行けるかとても心配でした。でも何度か一緒にトレーニングをしていくうちに、先生の指導に対する熱意が凄く伝わり私自身もトレーニングに対する気持ちはとても変わりモチベーションも上がるようになりました。トレーニング中に自分の身体をチェックすると、よく反応していて大きくなって行くのがわかります。辛いトレーニングをしていてもなぜか楽しいです。トレーニングパートナーの存在は重要ですし、自分自身の集中力を高く保つためには私には必要です。先生と出会えてトレーニングのいろはを教えて頂いて本当に良かったと思っていますし感謝しています。これからも末長くご指導頂きたいと思っています。
撮影協力:成増トレーニングセンター

撮影協力:成増トレーニングセンター

ドン いやー、あまり褒められたことないから照れてしまうよ(笑)。今年の目標もしっかり決まってるし、その目標に向かって行くだけだね。
山本 はい! 今年の目標は何と言っても去年の借りを返すべくジャパンオープンとオールジャパンの両大会で優勝することしか考えていません。とりわけ、昨年のジャパンオープンでは充分に身体を作り自信を持って臨んだ訳ですけど、残念ながら7位という不甲斐ない結果に終わってしまいました。反省点として肩が落ちていたり、顔の表情、特に笑顔等に問題があったと思います。しかし、お陰様で先生にポージング指導をして頂き私の悪いところを矯正して、良いところを様々な角度から引き出して頂き励みと自信につながり、迎えた東京ボディフィットネス大会では連覇ができ、オールジャパンボディフィットネス大会では3位に、グァム親善大会では準優勝することができました。この経験を糧に今年は大腿部、特に大腿四頭筋のカット、丸い三角筋そして個々にセパレートされた腹筋を目指してジャパンオープン、オールジャパン両大会に挑みたいです。

ドン 今日はどうもありがとう。これからも目標に向かってバリバリ行くよ!
山本 よろしくお願いします!
昨年の東京ボディフィットネス選手権。見事2連覇を達成した

昨年の東京ボディフィットネス選手権。見事2連覇を達成した

●後記

 美人で人柄もよく、なぜか? 一匹狼的な雰囲気の山本さん。トレーニングは大好きみたいだけど、休みはサーフィンをしたりスノーボードをしたり他の趣味をちゃんと持っている。持って生まれたプロポーションを活かして大事に育てていきたいと思う。


文=千束正彦
[ 月刊ボディビルディング 2014年4月号 ]

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