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SPOT LIGHT 特別編 2014 大阪クラス別 優勝者座談会

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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.09.18
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8月2日 於/大阪市内 聞き手・クロフネ
<参加者> 山本浩平(55kg 級優勝)、田中義典(60kg 級優勝)、恵口雅博(65kg 級優勝)昌川卓也(70kg 級優勝)、木村征一郎(75kg 級優勝)、田中良一(75kg 級優勝)
〝もしボディビルに出会っていなければ?〟という小生の質問に対して、ビルダーならではのユニークな答えが返ってきました。まずはそのやり取りから紹介させていただきます。
田中義 アル中ですね。それも重症のアル中になっていたと思います。

――えっ!? キミは優等生のはずでは(一同笑)?

田中良 ボクは糖尿病になっていたと思います。甘いモノが大好きなので。

――アル中の次は糖尿病か(一同大笑)。

恵口 タコ焼き屋です! ボクはタコが大好きなので。1日3食、365日全部タコでも大丈夫です。

昌川 ボクは四国の山奥でシイタケ栽培をしていたと思います。シイタケの研究や新種の開発ですネ。

――タコの次が山奥でシイタケか(笑)。

木村 斜め下です…。

――えっ!?

木村 ボクは人とうまくコミュニケーションが取れませんでした。常に斜め下、いわゆるソッポを向いているという、そんな感じでした。いってみれば変人ですよ。

――次から次へと、衝撃的だな(笑)。

昌川 シイタケの他にもまだありました…。ボクも木村選手と同じく、スゴく変わり者で、付き合いが悪くて下手くそで、一人でテレビに話しかけたりして…。ボクの人生、早々と死が確定していたようなものでした。

――死か、やっぱりこの世界は異常かもな(笑)。

山本 ボクは普通の人間だったと思います(笑)。それまで平凡だったので、燃えられるものが見つかって良かったと思います。

――若いからだよ。変人になるのはこれから。それにキミはもう立派な予備軍だよ(一同大笑)。
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■ 55kg 級/山本浩平(やまもと・こうへい)/ 1989 年11月1日生まれ(24 歳)/身長164cm、体重68kg(オフ)55kg(オン)/職業:アルバイト/独身/主な戦歴:今大会が初出場/トライ所属/ボ歴2年
 さて、質問が前後しましたが、みなさんクラス別の優勝おめでとうございます。優勝のコールを受けた瞬間はどうでしたか?

恵口 うれしかったですね。でもこれは単なる通過点として、今後はクラスを上げてゆきたいと思います。

――次はライトだね。若いし期待できるよね。

田中義 コールの瞬間、ホッとしました。これで日本クラシック選手権へ向けて弾みがつきました。

――やっぱり昨年のマスターズ(関西・大阪)の優勝が大きいのかな?

田中義 と、思います。マスターズは50歳、60歳になっても頑張りたいと思います。

昌川 〝びっくり〟です。まさかと思っていたので。

山本 うれしいというよりホッとしました。

田中良 「やったァ」いう感じで、とてもうれしかったです。

――キミはこれでクラス別は大阪も関西も制覇か。立派なものだ!

木村 優勝の感想…ジャパンオープン出場が目標だったので、コンテストの雰囲気を経験しておきたかった。そんな感じでした。
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■ 60kg 級/恵口雅博(えぐち・まさひろ)/ 1981 年10月16 日生まれ(32 歳)/身長161cm、体重59kg(オン)70 ~ 74kg(オフ)/職業:美容師/独身/主な戦歴:13年大阪クラス別60kg 級3位/フレックス所属/ボ歴2年
――それで優勝か…。やっぱりキミは大物だ。じゃあその身体を造った普段の食事やトレーニング、サプリメントはどんなものなのかな?

田中義 朝は食パン一斤、ゆで卵、鶏肉400g。昼は鶏肉300gとパスタ。夜は普通です。サプリはプロテイン、BCAA、グルタミン、クレアチン、マルチビタミンです。それとイチゴのショートケーキが大好物です。トレーニングは5分割で月曜日から順に胸、脚、肩、背、腕です。

山本 朝は食パン4枚とアイスクリーム、プロテイン。昼は食パン4枚、鶏肉250g、キャベツ両手にいっぱいとアイスクリーム。夜は朝と同じです。トレーニングは4分割で背、胸、脚、肩、腕は毎回です。サプリメントはアミノ酸、プロテイン、マルチビタミンです。

――キャベツが好きなのか、我が家の愛犬と同じだな(笑)。

恵口 ボクはタマゴかけご飯が中心です。卵は3個使いますが、細かいところは白身の量や黄身の量で調整します。このメニューにタコ焼きがあれば、もういうことないですネ。トレーニングは6分割で、背、胸、ハムストリングス、肩、腕、脚です。サプリはビルダー仲間では普通と思います。プロテインとビタミンとBCAAです。

木村 ボクはうなぎやトンカツが大好きなのですが、食事全体の量は少ないです。ビルダーとすれば少食ですよ。普通のOLさんの食事と同じようなレベルと考えてもらって結構です。少食なのはキックボクシングをしていたので、その時の影響と思います。

――そうだ、キミはキックボクシングのプロだったんだ。

木村 トレーニングは4分割で、胸と腕、脚、肩、背です。サプリはプロテインとクレアチンとグルタミン、それからBCAAです。

田中良 ボクは、食事は2日分作っておきます。面倒なので。

――2日分作りおきか。でも食事は最重要だぞ。

田中良 メインはオートミールと野菜と鶏肉です。肉は大好きですネ! サプリはプロテイン、BCAA、グルタミン、クレアチンです。トレーニングは脚、胸、腕、背、肩、腕(上腕筋)の6分割です。特に上腕でも二頭と三頭の間にある上腕筋のトレーニングは強調したいですネ。立体感が出てきますよ。

――ほ、立体感か。サムアップカールっていうやつかな。

昌川 トレーニングは4分割で、胸と二頭、背、肩と三頭、脚です。ボクは食事を考えるのが面倒なので、いつも同じメニューです。オートミールやパスタが中心で、サバ缶が加わります。それからタマゴは外せないですネ。毎日7個です。まわりからは「気持ち悪い」って言われます(笑)。サプリはBCAAがメインです。トレーニングをダラダラするのがボクのペースなので、ダレ切ってしまわないように、途中で摂ることにしています。そうするとなぜか安心しますネ。
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■ 65kg 級/田中義典(たなか・よしのり)/ 1965 年12月3日生まれ(48 歳)/身長163cm、体重60kg(オン)70kg(オフ)/職業:会社員/既婚/主な戦歴:マスターズ大阪&関西マスターズ40 歳優勝/トライ所属/ボ歴5年
――面倒やらダラダラやら(笑)。では、ボディビルを始めた動機は?

恵口 競輪選手を目指してトレーニングしていたのですが、なれなくて…。身体がなまるのを防ぐために始めました。自転車の影響もあって、特に脚は良くなったと思います。

田中良 自宅で腕立てをやり始めたのが動機だと思います。

――で、そのうち物足りなくなってジムに入会したということだな(笑)。

田中良 レベルが上がると、通販レベルのマシンではすぐに限界がきますネ。高重量は無理だし、それに競争相手もいないし。

――ジムに入会…それは筋肉の神様のお導きかも(笑)。

昌川 偶然にも、引っ越してきた近くに今のジムがありました。15分ぐらいなので自転車で通える範囲です。それが動機です。

木村 自宅での腕立てが最初だったと思います。柔道やキックボクシングの補強としてウェイトトレーニングはやりましたが、ボディビルのことはまったく考えていなかったです。

――でも、職業(消防士)には役立っているよね。

田中義 私は子どもの頃はスピードスケートをやっていました。北海道生まれなので、ごく普通に。それから高校ではサッカーをやっていたので、常に身体は動かしていました。だから運動することに何の抵抗もなくボディビルを始めた、そんな感じです。

――北海道でスケート。あの丸みのある脚は、そういうことか。

山本 ボクもサッカーをやっていました。それと空手です。それらが動機ですネ。鍛えることが好きなので、何のためらいもなくボディビルを始めました。
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■ 70kg 級/昌川卓也(まさかわ・たくや)/ 1970 年12 月13 日生まれ(43 歳)/身長170cm、体重66kg(オン)73kg(オフ)/職業:パーソナルトレーナー/独身/主な戦歴:大阪オープン171cm 以下優勝/ジャングルジム所属/ボ歴6年半
――ボディビルがいくら好きでもトレーニングは苦しいよね。でもそんな時に元気が出る歌、あるいは好きな言葉とかはある?

木村 ヘヴィメタル系ですネ。これは元気が出ますよ!

昌川 ハードロック系が好きです。気分を高めるならこれに限りますよ!

――戦前生まれのオッサンは、やっぱり演歌だな(笑)。

田中良 ボクは何でも大丈夫です。だから演歌でも! 特に居酒屋には演歌が最高ですよ!

――あ、味方だ(笑)。

恵口 リズムアンドブルースです。

田中義 ヘヴィメタ系です。

――また元に戻っているよ(笑)。

山本 ボクは『ライオンの子』です、スピナビルの。トレーニングしている間はず~っとこれです。これ一曲で通します。

――もうオレには意味不明、お手上げだ(笑)。

田中良 で、好きな言葉は〝ノーペイン、ノーゲイン〟です。痛みなくして進歩なしですよ。

――やっぱりキミはオレの味方だ(笑)。

昌川 明石家さんまさんの〝生きてるだけで丸儲け〟が好きですネ。

――キミが言うと説得力が倍増だな(笑)。

木村 好きな言葉…考えたことないですネ。ボクは特に何も考えないので、思いつかないですネ。

――〝考えずして打つ〟の長島茂雄さんと同じだ。

田中義 私は〝継続は力なり〟です。

恵口 〝人は簡単には死なない〟です。
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■ 75kg 級/木村征一郎(きむら・せいいちろう)/ 1978年3月4日生まれ(36 歳)/身長160cm、体重68kg(オン)84kg(オフ)/職業:消防士/既婚/主な戦歴2014 年ジャパンオープン4位/スポーツジムB&F所属/ボ歴15 年
――いい言葉が出るな、さすがに優勝者だ。ではこの後のコンテストの予定や憧れの選手、ライバル、そして女性フアンのために好きな女性のタイプを聞かせてください。木村 憧れの選手は中武克雄さんです。ライバルは杉田茂会長(元ワールドジム大阪会長)です。で、好きな女性のタイプはスレンダー系です。

――杉田氏がライバルか! キミはまさしく大物だ、それも〝超〟のつく(笑)。

木村 次の出場予定大会は10月の日本選手権です。大阪のオーバーオール大会はスルーします。

――ミスター大阪をパスか!

昌川 憧れの選手はデクスター・ジャクソンで、ライバルは去年の自分。好きなタイプはジムのトレーナーさんです。

――好きなタイプがM・Iさんとは問題発言だな。で、今後のコンテスト出場の予定は?

昌川 今年は大阪クラス別で終了です。

山本 同じくボクもこれでオフにして、来年のクラス別(60kg級)が次の目標です。憧れは金井雅樹さん、好きなタイプは元AKB48の篠田麻里子さんです。

――吉永小百合か栗原小巻って言ってほしかったな(笑)。

田中良 ボクは今年は日本クラシックと大阪、関西に出場予定です。ライバルは自分です。憧れはフレックス・ウィラーやロニー・コールマンで、好きなタイプは安めぐみです。

恵口 ボクの予定は大阪と関西クラス別です。憧れの選手は木村さんや中武克雄さんで好きなタイプはローラです。

――「お兄ちゃんは2位ばっかり」のCMの娘か(笑)。

田中義 今年の予定は先ほど言ったように日本クラシックです。好きなタイプはスレンダー系で、たとえば安室奈美恵です。
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■ 75kg 超級/田中良一(たなか・りょういち)/ 1963 年8月11 日生まれ(51 歳)/身長175cm、体重73 ~ 74kg(オン)79kg(オフ)/職業:会社員/独身/主な戦歴:関西クラス別優勝/スポーツジムB&F所属/ボ歴10 年
――みなさん、そんなスゴイ身体をしていても怖いモノはあるだろう?

田中良 ケガですネ。それとゴキブリが怖いですよ! 黒光りして…アイツは。

山本 ボクはホラー映画です。虫も怖いですがオバケはもっと怖いですよ。

恵口 ボクはジムへ来る時はママチャリなので、前から自転車で来るおばちゃんが怖いです。信号無視は平気でするし、急に前を横切ったり。傘立てをつけたママチャリに乗った大阪のおばちゃん、これは最強ですよ、本当に(一同大笑)。

田中義 ムカデです。あの足、何本あるんでしょう? ぞっとしますネ。自宅の裏が山なので、たくさんいるんですよ。

――あ、ムズムズしてきた(笑)。

木村 交通事故ですネ。ボクは仕事(消防士)で救急車に乗るので、やっぱりこれが一番怖いです。

昌川 消費税です。

――想定外の答えだけど、でもオレも同感だよ(笑)。では、ボディビルをやっていて良かったことと悪かったことは?

田中義 夢中になれるのがいいですネ! 人生において、夢中になれるモノがあるということは素晴らしいことだと思います。だから悪いことはまったくありません。

恵口 当たり前のことなのですが、身体が良くなったことです。

――本気で取り組んだ証じゃないか! 立派なものだよ。

恵口 でも変人扱いされますネ。

――それは贅沢っていうもの(笑)。

田中良 友達の輪が広がって、いろいろな人と知り合うことができたのは良かったと思います。贅沢かも知れないですが、他のことができないのも事実ですネ。

――〝あれもこれも〟は無理だよな。そのことはオレも少し反省(笑)。

山本 ケガがさえなければいうことないんですが…。ボクも贅沢ですネ(笑)。

木村 何事に対しても自信が持てるようになりましたし、毎日の生活が充実していますネ。だから悪いことはひとつもないです。

昌川 ボクはよく風邪をひいていましたが、ボディビルを始めてからほとんどひかなくなりましたよ。だから悪いことは特にないですネ。

――本日はお疲れのところ、長時間にわたり普段は聞くことのできない話を聞かせて下さってありがとうございました。
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座談会を終えて。後列左より昌川、木村、筆者、田中良、恵口、田中義、山本
◆取材を終えて

 今回もまた選手たちのとっておきの話を聞き出すべく、約3時間、年の功を武器にマイクを向けてみました。最初は表情の硬かった選手たちの口も、談論風発の雰囲気に乗せられて次第に滑らかになり、かなり奥まった話が聞き出せたのではないかと思います。

 取材中の裏話として、恵口選手の秘密の話を少々…。ジムの会長から止められているビールを痛飲していることをバラしておきます(笑)。

 なお、木村征一郎選手のけた外れぶりは、この稿では到底紹介し切れず、その話はまたの機会にゆずりたいと思います。
[ 月刊ボディビルディング 2014年10月号 ]

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