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かくれた実力派ビルダー エド・ギュリアニ

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[ 月刊ボディビルディング 1973年5月号 ]
掲載日:2017.10.16
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写真上:身長は低いがプロポーションの美しいデフィニション型のビルダーである。
写真下:多くのベスト・チェスト賞を獲得した彼のトレード・マークの胸はさすがにすばらしい。
 ボディビルを始めてから15年になるというから、もはや大ベテランであり、また多くのタイトルを獲得しているというのになぜか知名度は低い。なぜなら、彼がこれまでに出場したビッグ・コンテストでは必ず上位に入賞しているにもかかわらず、超一流ビルダーの陰にかくれ、その存在があまり目立たなかったためである。

 しかし、身長165cmの低さをカバーするためにボディビルを始めた彼は、現在体重79kg、胸囲114cm、上腕囲46cm、大腿囲61cmと見事なからだを作り上げ、その目的は立派に果たしたのである。

 電気工事関係の仕事をしている彼は、ニューヨークのクイーンズにあるアンディ・ボスティントス・ミスター・オリンピア・ヘルス・クラブでトレーニングしているが、全身をー度に行うときは1日おきに、上半身と下半身を交互に行うときは毎日練習することにしている。そして、1セット10〜15回で3〜5セットをあまり重くない重量で行なっているが、数多くのベスト・チェスト賞に輝いているだけに、とくに胸の種目がバラエティーに富んでいる。

 ミスター・ニューヨーク・シティ、ミスター・ニューヨーク・ステイツ、ミスター・トライ・ステイツ、ミスター・ロング・アイランド、ミスター・ブルックリン、ミスター・ノース・イースタン・ステイツを獲得し、1966、67、70年度のIFBBミスター・アメリカ・コンテストで3位に入賞している彼は、31才の現在、前にも増したハード・トレーニングでビッグ・タイトルを虎視たんたんと狙っているのである。
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1:上腕二頭筋のバルクを増し形をよくするスコット・ベンチ・カール。
2:上腕二頭筋の盛上がりを鋭くするシーテッド・ダンベル・コンセントレーション・カール。
3:上腕筋を発達させるリバース・ダンベル力ール。
4:上腕三頭筋の厚みを増すバーベル・フレンチ・カール。
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5:上腕三頭筋の形をよくするワン・アームダンベル・エクステンション。
6:三角筋のバルクを増すビハインド・ネック・プレス。
7:大胸筋上部のカットをよくするフロントプレス。
8:臀部を大きくしないで大腿を鍛えられるので彼はもっぱらハーフ・スクワットを愛用している。
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9:肩から腕、胸にかけての発達が見事だ。
10:広い上背と細いウエストのバランスが美しい。
11:鍛え抜かれた腹筋はシャープなデフィニションをもった完成品だ。
12:キレのよい筋肉をもつ体は形も美しい。
13:背中の厚みと形をよくするインクラインダンベル・ローイング。彼はまた広背筋の運動として各種のチンニングを行なっている。
14:三角筋のキレを増すラテラル・レイズ。
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15:大胸筋のバルクをつけるダンベル・ベンチ・プレス。
16:胸郭の拡張を促すプルオーバー。
17:腹筋全体に効く二ー・プルイン。
18:腹筋下部を鍛えるレッグ・レイズ。
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[ 月刊ボディビルディング 1973年5月号 ]

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