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学生ボディビル界のチャンピオンたち

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[ 月刊ボディビルディング 1973年7月号 ]
掲載日:2017.10.23
 毎年秋、東京あるいは大阪で行われる全日本東西対抗学生ボディビル選手権大会は、学生ボディビル界でもっとも大きなコンテストであり、東西両学生連盟代表の精鋭が一同に会するこの大会で優勝することは、学生ビルダーにとって最高の名誉とされている。

 この名誉あるタイトルを獲得したのは、ミスター日本コンテストでも活躍した第1回大会優勝の石山選手、第3回大会優勝の水上選手を含む7名いるが、それらの学生ボディビル界歴代チャンピオンたちを紹介しよう。
初代《 石山和彦 》
慶応大学4年で獲得。大腿筋から下腿筋にかけての発達がすばらしい。得意な脚を強調し、指先の微妙な変化を加えたポージングは、非常に力強く、また美しい。
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第2代《 上野慶三 》
近幾大学3年で獲得。体は小柄だが、ひとたびポーズをとると、不思議と大きく見える。ポージングにおける眼光のするどさとすばらしいデフィニションは、他の選手を圧倒し、観衆をのみこむほどの迫力があった。
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第3代《 水上 彪 》
東洋大学4年で獲得。前腕、上腕の太さは学生界随一である。カ強く巧みなポージングが持味となっている。学生界出身者として初めてミスター東京に優勝した。
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第4代《 高野泰行 》
神奈川大学3年で獲得。大きな体を生かしたポージングは実に雄大だが、デフィニションがやや不足。もう少しデフィニションがついていたら、学生界初の2連勝も可能だったのではないだろうか。
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第5代《 宫岸外志久 》
京都大学3年で獲得。バルク、デフィニションともに申し分なく、前年優勝の高野を簡単に破ってしまった。素質的にはすばらしいものをもっている。
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第6代《 宮下武徳 》
近幾大学2年で獲得。体は未完成だが、若さと迫力で史上最年少チャンピオンとなる。昨年の第7回大会では6位とふるわなかったが、今年は学生界初の2冠王めざして頑張ってほしいものだ。
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第7代《 徳田 仁 》
東海大学4年で獲得。バルク型の体から血のにじむような努力でデフィニション型の体に変身。その体は大阪の雄、徳弘敏選手を思わせる。
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[ 月刊ボディビルディング 1973年7月号 ]

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