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[ 月刊ボディビルディング 1973年4月号 ]
掲載日:2017.10.18

〝三日坊主〟

Q
 私は,何をやっても長続きしない〝三日坊主〟です。近頃体力の低下が気になり,このままではいけないと思い,ボディビルをやる決心をしました。しかし,どうせ一週間と続けられないのなら,はじめからやらない方がいいのではないかと,心の隅の何かが決心をぐらつかせています。
 そこで,何とかして,この決心をしっかりしたものにし,〝三日坊主〟にならないようにしたいのですが,何か適切なアドバイスをお願いします。
(東京・佐々木信治)
A
 〝三日坊主〟にも、いろいろなタイプがあり,時には正当な理由にもとずくこともありましょう。しかし,普通は〝三日坊主〟という時は,「あきっぽい」「根気がない」などという,性格的な弱さを意味しています。
 〝三日坊主〟は,あまりほめられたことではありません。そのような性格的な弱点は,是非改めるように努力すべきでしょう。先ず,そう考える必要があります。
 人間誰しも,何かをしょうとする時は,少なからず「忍耐」が必要です。しかし,好きなことをする場合は,「忍耐」よりも「楽しみ」が先に立ち,かなりの苦痛さえ容易に乗り越えてしまいます。したがって,ボディビルをやることが,「楽しみ」だと思えるようになってもらいたいものです。
 ボディビルは,あなたの体力と健康を増進させる,もっとも好ましい運動法のひとつです。また,〝三日坊主〟を改めるためにも,非常に役立つものでもありますので,この際,体力と健康を増進させ,〝三日坊主〟を改めるために,ボディビルを続けてみようと決心してください。そして,続けることによって,効果が認められるようになれば,きっと,ボディビルが楽しくなるはずです。
 ボディビルをはじめてやる日は,運動種目によって異なりますが,10~25kg前後程度の,軽い重量を用い,決して無理をしないことです。はじめてから1~2週間ぐらいは,あせらずに軽目の重量を用い,増量は1週間は控えどうしても増やすなら2.5~5kg程度がよいでしょう。
とくに〝三日坊主〟になりやすい人の場合は,このことに注意しなければなりません。なぜなら,はじめから張り切って無理をすると,重い重量を用いる苦痛と,その結果,かなり強い筋肉の痛みを翌日に持ち越し,こんな苦労はごめんだと思うに決まっているからです。
 ジムに入会して,ボディビルをはじめる人は,しばしば,先輩会員の逞ましいからだと力に,度胆をぬかれるものです。しかし,決して驚くことはありません。彼等もはじめてきた時は,そんな気分になったはずです。自分もその気でやれば,きっと彼等のようになれると思うことです。
 なお,他にもいろいろ細かいアドバイスは必要かと思いますが,根本的には,「体力と健康の増進のためにはボディビルをやるべきだ,そして,続けることによって〝三日坊主〟も改められる」と確信することです。

〝トレーニングは週3回でなければいけないか?〟

Q
 ボディビルをはじめて3ヵ月になります。友達と週3回1日おきにやっているのですが週3回だと,その次のトレーニングが待ちどおしくてなりません。もし,週に4~5回やったとしても効果は同じですか,また,やりすぎになりますか,教えてください。
(群馬・高校二年のB・B仲間)
A
 週に3回のトレーニングは,一般向けとしていわれているものであり,初心者,勤労者などを対象としたものといえます。
 これは,きわめて初歩的なトレーニング回数であり,1日おきにトレーニングした方が,疲労が残らないだろうという推定のもとにいわれているものです。したがって,週3回のトレーニングでは物足りない場合は,それほど疲労が強く残らない限りにおいて,週4~6回にしてもかまわないのです。トレーニングは週に何回がよいか。ということについては,トレーニングする人の体力,目的,生活環境などによって,一概に決めつけることはできません。
 経験3ヵ月の高校生ということですが,この年代の若者は,一般にエネルギッシュであり,かなり激しい運動をしても,翌日はケロリとしている人が多いものです。3ヵ月の経験があればすでに,体力の向上も目に見えて認めることができるでしょう。
 多分,そういった事実が,次のトレーニングを待ちどおしくさせているのでしょう。
 結論は簡単です。週に4~5回に増やしてもかまいません。そして,もちろん効果的です。ただし,週3回のときは,その1回ごとのトレーニングの内容が充実していたのに,週に4~5回に増やしたために,内容が低下してしまったというのでは,かえって逆効果です。

〝ボディビルと長寿〟

Q
 わたしの父は現在65歳です。わたしは,わがままのしたいほうだいに育てられ,今は至らないながらも,一児の親となりました。
 子供を持つようになってから,親のありがたさというか,愛情がいくらか分かったような気がし,近頃は,父に長生きしてもらいたいと心から願うようになりました。ところが,定年退職して以来,ここのところ父はすっかり老け込んできたようです。
 そこで,いつまでも若々しく,長生きしてもらうためには,ひょっとしたら,ボディビルは役に立つのではないかと考えたのですが,果してどんなものなのでしょうか。是非とも教えてください。もちろん,わたしはボディビルの愛好者で,経験1年半。心身ともはつらつとしているのは,ボディビルのお陰だと日頃から考えています。
(大分・今福 誠)
A
 今時珍らしい親思いな方ですが,本当は誰しもこうあるべきだと思います。このぐらい親の健康管理を積極的に,全国的な規模で行うようになれば,〝恍惚の人〟もかなり減ることでしょう。
 いや,そんなことをいうと,あなたの父親が,〝恍惚の人〟になりかけているのでは,と嫌味をいっていると思われそうですが,決してそんな意味ではありません。もっと国をあげて,1人1人が老人のことを考えてやるべきではないかという意味なのです。
 さて,ボディビルは長寿によいか。ということなのですが,ボディビルに限らず,運動することは,実は何でも体力に応じて行なえば,体力と健康を増進,あるいは保持することに役立つのです。そして,体力と健康を可能な限り保持する努力は,間違いなく長寿に結びつくものとなるはずです。
 考え方によっては,人間といえども物質です。したがって,鉄が錆びるのを防ぐためには,油を塗り,みがく方法があるように,人間は運動することが,油を塗り,みがくことと同様の効果をもたらし,長寿につながるといえましょう。
 ただし,みがきすぎては,かえってすり減らすことになりかねないので程度をわきまえなければなりません。お分かりのように,絶対に無理をさせてはならないということです。
 どの程度の運動がよいかといっても一言でいうことはできません。たとえばということでいうなら,スクワット15kg,スタンディング・プレス10kg,ベンチ・プレス15kg,ベント・ロー12.5kg,スロー・カール7.5kgを各々10~15回,1セットずつ,そしてシット・アップは無理なく反復できる回数だけ,という程度からはじめればよいでしょう。
 もし,体力の衰ろえが目立つなら,もう少し重量を軽減すればよいでしょう。もちろん,トレーニングを続ければ,体力は向上しますので,当人の希望を考慮して,運動量を増加させるのもよいでしょう。
 いずれにしても,あなたも1年半の経験者なので,父上のよきアドバイザーになれるはずです。あなたの思いやりは,多分どんな名指導者の指導よりよい結果を生むことでしょう。

〝ボディビルで運動神経をよくするには?〟

Q
 僕は,あまり運動神経がよくないので,何をやっても上手にできません。ボディビルをやって,運動神経をよくすることができますか。18歳の学生。
(山形県・藤原一雄)
A
 ボディビルは,元来,筋肉の肥大発達,および筋力の増加に適した運動法であり,運動神経をよくすることが主目的ではありません。
 ボディビルをやると,スピード(あるいは運動神経)が低下する,と世間でしばしばいわれますが,しかし,それは偏見です。ボディビルをやっても特に運動神経は悪くも良くもなりません。しいていえば,いくらかはよくなりこそすれ,悪くなるはずがありません。
 最初にいいましたように,ボディビルは,あくまでも,筋肉の肥大発達と筋力の増加に適した運動法であり,ごく普通のボディビルのトレーニング法では,運動神経の発達に目立った効果を期待することはできません。
 しかし,特殊なトレーニング法,たとえば,軽めの重量を用いて可能な限り,正確に素早く反復するなどの工夫をすれば,少なからず効果を期待することができます。
 とはいえ,運動神経をよくしたいのなら,他の運動競技をやるか,それができないのなら,なわとびをしたり,あるいは,シャドウ・ボクシング(自分の前に相手がいると仮定して1人でボクシングする)のように,激しく,そして素早い動作を必要とする運動競技の,1人練習をするのもよいでしょう。

〝手首をベンチ・プレスで痛めた〟

Q
 ボディビルをはじめて2ヵ月です。どうやら,ボディビルの面白さが分かってきたような気がします。
 先日,ベンチ・プレスではじめて50kgを連続10回持ち上げることができ気をよくしたのですが,どうしたことか,その時に手首を痛めてしまいました。姿勢も悪くなかったはずなのでどうして痛めたか分かりません。治ってから,また痛めては困るので,原因が分かるなら教えてください。
(富山県・小野吉秀)
A
 ベンチ・プレスで手首を痛めることは,決して少なくありません。どうして痛めるかというと,根本的には,手首に重量がかかり過ぎた時に起りやすいのです。
 たとえば,ベーベルを持つ両手の巾が広すぎる時,逆に両手がつくほど狭すぎる時(そのような運動法はあるので,いけないということではないが)指のつけ根に近い手の平にバーベルをのせ,手首を後に反らせすぎている時などに,重量が手首にかかり痛めてしまうのです。
 これをさけるには,極端に広く握らない,極端に狭く握らない,手首を起こし,親指のつけ根のあたりにバーベルをのせる。これらの点に注意して運動してください。
 いずれにしても,痛みがなおるまでは手首を使う運動種目は中止するか,どうしてもトレーニングしたいなら,ごく軽いもので無理をしないように注意して行なってください(福田 弘)
[ 月刊ボディビルディング 1973年4月号 ]

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