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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.10.20

鎖骨が気になる

Q
 私は現在33才です。ボディビルをはじめた動機は,身長170cmに対し,体重が僅か51kgという,あまりのスマートさを気に病み,同時に体力のなさを痛切に感じてなのです。ボディビルをはじめてから10カ月になりますが,お陰で体重も60kgに増え体調も上々で,遅まきながらボディビルをやって良かったと喜んでいる次第です。
 しかし,もともとガリガリにやせていたためか,鎖骨がとび出しているようで,いまだ骨体美の域を脱することができません。なんとかこの鎖骨の出っぱりだけでもよいから,あまり目立たないようにしたいのです。この願いを実現するために何か良い方法はないでしょうか。 (静岡・堀田誠司)
A
 10カ月で9kgの体重増加とは上出来です。その調子で今後も体重が増加すれば,鎖骨の出っぱりは自然に目立たなくなると思います。
 とはいえ,そう思うように今後も体重が増加するとは限りませんので,漠然と,そのうち何んとかなりますというわけにはいきません。
 一般に,やせている人は鎖骨の出っぱりが目につきやすいものです。そして,太っている人はその逆です。鎖骨が出ていようといまいと,別に健康上の問題はないのですが,鏡で自分の体を見たとき,あるいは直接手で触れてみたりしたときなどに,ことさら気になるものです。
 あなたの場合も,そんなようなことで気になるのでしょうが,しかし,多分70kgぐらいに体重が増えれば気にならなくなるでしょう。とはいえ,自分で積極的にトレーニングをして,その近くの筋肉を盛りあげ,鎖骨の出っばりを改めたいというのであれば,それなりのトレーニングをすることです。
 では,その願いをかなえるための具体的な方法ですが,先ず,鎖骨の周辺にある筋肉を知っておく必要があります。たとえば,鎖骨の下部(大胸筋の上部)は小胸筋。鎖骨の両端には三角筋。鎖骨の上部からアゴにかけては広脛筋。鎖骨の上部両端から頸椎にかけて僧帽筋などがあり,これらの筋肉を肥大発達させれば,鎖骨は覆われ,かくれてしまうわけなのです。
 そのような筋肉を発達させるには,どんなトレーニング種目がよいかというと,
①インクライン・ベンチ・プレス
 (小胸筋と三角筋の発達によい)
②レスラー・ブリッジ
 (鎖骨乳突筋と広脛筋の発達によい)
③ショルダー・シュラッグ
 (僧帽筋の発達によい)
 以上の3種目で充分です。この3種目を,従来のスケジュールに加えるか新しく組み変えるかして行えばよいのですが,決してあせらず,じっくりとトレーニングしてください。必ず効果が現われますから。

挙上重量が増えない

Q
 ボディビル経験はまだ3カ月です。年令は23才。パワーリフティングに出場することを楽しみにトレーニングしています。現在の体格は身長166cm,体重58kg。挙上記録は,ベンチ・プレス72.5kg,スクワット105kg,デッド・リフト120kgです。
 最初の2カ月間は,自分でも面白く思うほど記録が伸び,この分なら,来年からはパワーリフティング大会に出てもよさそうだと思っていましたが,2カ月を過ぎた頃からまったく記録が伸びず,まさかこんなに早く限界にきたとも思いたくないので,どうしたらよいかと心配しています。
 トレーニングはいままで欠かしたことがありません。1日のトレーニング時間は1時間半。毎日,ベンチ・プレス,スクワット,デッド・リフトの3種目は必ず行います。そして,3種目の合計セット数は20~30セットです。他の種目はあまり興味がないので,たまにカール,ベント・ロー,シット・アップなどを気分によってやっている程度です。
 仕事は定時には必ず終わる事務員です。睡眠,食事は充分とっているつもりですが,よいアドバイスをお願いします。 (千葉・パワー生)
A
 あなたの質問を聞いて,先ず思いあたることは,少々トレーニングを行う日が多過ぎるということです。いまのあなたは多分疲れていると推定できます。
 ボディビルを始めたばかりの人の中には,早く効果を得ようとして,あなたのように毎日休まずトレーニングをする人がいるものです。そして,そのようなトレーニング熱心の人は,どちらかというと比較的早く筋肉が発達し筋力も強くなります。しかし,そのまま続けて2~3カ月もすると,疲労がたまってスランプに陥り,筋肉の発達や記録の伸びも止まり,人によってはまるで元気がなくなってくることもあります。
 このような,いわば過労状態に陥ってしまったときは,いかにトレーニングを熱心に行なっても,それは逆効果です。何はともあれ,最低2~3日。必要とあらば1週間以上の休養をとるべきです。
あなたにとっては,1日もトレーニングを欠かしたくないことでしょうが「急がばまわれ」のたとえのように体調が回復するまで,あせらずに休養をとるべきです。もし,どうしても休みたくないのであれば,重量,セット数などを大幅に減らし,体調が回復するまでしばらくハードなトレーニングは避けるべきです。
 いずれにしても,休養をとることを何よりもお勧めします。少しぐらい休んでも,トレーニングを再開すればいままで以上の向上が期待できます。
 基本的には,トレーニング日の回数が多過ぎること以外には,それほど記録向上の障害になっているものはなさそうです。2カ月であれだけ向上してきたのですから,そう考えてよいと思います。
 もし,休養を必要なだけとっても,依然として調子があがらないようでしたら,もう一度手紙をください。

筋肉が痛むが大丈夫か?

 僕は16才です。ボディビルを始めたばかりで,いままでに2週間のうちに3回しかトレーニングしていません。
 というのは,1回トレーニングを一生懸命やると,筋肉が痛くなり,夜も寝つきが悪くなってしまうほどなのです。それで,完全に筋肉の痛みがとれるまでトレーニングを休んでから,次のトレーニングをしています。しかし3回とも同じように筋肉が痛くなり,これではとてもボディビルは続けられそうにないと感じているのです。
 こんなに筋肉が痛くなるのをガマンしなければ,コンテストに出るようなビルダーにはなれないのでしょうか。だとしたら,とても僕はやれそうにありません。いま僕はやめようかどうか迷っています。 (兵庫・大橋一夫)
A
 先月号にも,これと似たような問題について解答していますので,参考にしてもらいたいと思いますが,とかく初心者の中にはあなたのような経験をもつ人が多いようです。
 一般に,ボディビルを始めたばかりの人,とくに運動をあまり継続的に行なったことのない人は,少し軽目の重量を用い,血気にはやって,いきなり激しいトレーニングをしてはいけません。軽目の重量を用いて行なってさえも,運動不足の人は比較的強い筋肉痛を起こすものです。そして,ある程度控えめにトレーニングしても,1週間から10日間ぐらいは,ちょっとした筋肉痛を伴うものです。
 あなたの場合は,1回のトレーニングごとに,あまり激しく行ない,休みを長く取りすぎるために,トレーニングごとに強い筋肉痛を起こすのです。少しトレーニングの強さを低くして,週3~4回ぐらいに回数を増やしてやってみてください。そうすれば,いままでのような激しい筋肉痛は起こらないはずです。
 しかし,どのようなトレーニングを進めていこうとも,やはり,いくらかは筋肉痛が起こりますが,無理をしないで続けていけば自然になくなってきます。その間,多少はガマンをしなければ思うような効果を望むことはできません。

ビルダーは万能か?

Q
 僕はボディビルの効果を信じ,僕なりに大きな成果を得てきたと思い,それについては満足しています。
 ところで,僕はボディビルで鍛えた体は,どんな運動競技にも通用すると思っていたのですが,先日,学校(高校)の体操教師に,「ボディビルをやっているからといっても,決して万能選手のようになるわけではない」といわれ,少々ガックリしました。
 本当に,ボディビルで鍛えた体は万能というわけにはいかないのでしょうか?教えてください。 (大阪・藤本 明)
A
 確かに,ボディビルの愛好者のなかには,あなたのように,ボディビルで鍛えあげた体は万能だと思っている人が少なくありません。しかし,学校の先生のいわれたことは間違いではなく,ビルダーは決して万能とはいえないのです。
 とはいっても,一般に,よく筋肉が発達した筋力の強いビルダーは格闘競技や重量あげ,あるいは砲丸投げ,短距離走などのような,瞬発的な筋力を必要とする競技に転向しても,比較的早く頭角を現わすようです。
 ところが,運動競技といっても,マラソン,射撃,水泳,とび込み,卓球などのように,それほど強い筋力を中心的に必要としないものもあり,このような競技に転向しても,あまりビルダーは活躍ができそうにありません。
 というわけで,簡単にいうとビルダーの体力を発揮しやすい運動競技と,そうでない運動競技があるわけですがもう少し説明を続けましょう。
 一口に運動競技といっても,すでに触れたように,瞬発的な筋力をとくに必要とするものがあります。このような運動競技,あるいは,これに準ずるようなものは,ビルダーの体力を発揮しやすいわけです。しかし,いくら驚くほど筋力が強いからといっても,それだけで重量あげのチャンピオンになれるかというと,それだけでは不充分です。
 つまり,一見,筋力だけの競技に見えそうな重量あげではありますが,実は筋力だけではなく,柔軟性,技術,その他の要素なども兼ね備えなければすぐれた記録を達成することはできないのです。そして,とくに高度な技術を身につけるには,1カ月や半年では無理なのです。
 また,いかに筋力が強かろうと,柔軟であろうと,重量あげの挙上動作に直接結びつく筋力が強くなければならず,挙上動作を容易にさせるような柔軟性が必要なのであって,ただ筋力が強いとか,柔軟であるとかいうだけではだめなのです。
 少し難しくなってしまったかも知れませんが,要するに,筋肉が発達し,筋力があるからといっても,それだけで運動競技が上手になれるものではなく,その他のいろいろな面を考慮しなければならないということです。
 したがって,一概にビルダーは万能である,というわけにはいきません。ただし,何も運動しない人よりもはるかに万能的である,といってもさしつかえないでしょう。(解答・福田弘)
[ 月刊ボディビルディング 1973年5月号 ]

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