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ヒップとももを形よくひきしめましょう ①

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[ 月刊ボディビルディング 1968年6月号 ]
掲載日:2017.11.16

デビィ・ドレイクの美容体操教室

 中年に近づくにつれて、ヒップの形が大きくくずれ、ももの筋肉がたるんで、なんとなく下半身が重苦しい感じになってくるものです。そこで今月は、デビィ推賞のヒップとももを整形する体操を紹介することにしました。どなたでも手がるに、いつでも実行できるものばかりです。ではデビィといっしょにどうぞ……

 ヒップやもものぜい肉は、女性にとって美容の敵といえましょう。これは減食によってもとることができますが、せっかく細くなったこれらの部分の筋肉をひきしめておくには、やはり。これと合わせて体操をすることが一番です。どんなに下半身のプロポーションがよくても、すわっていることが多かったり、規則正しい体操をおこたったりしますと、ヒップやももの形がくずれ。筋肉がたるんでくるものです。

 これらの部分の筋肉をひきしめるには、なんといっても運動をすることが第一です。これらの特別な体操については、のちほどくわしくふれることにして、ここではあなたの日常の生活行動の中で、かんたんにできる工夫を二つ三つあげてみましょう。

 その一つは、椅子に腰かけたり、椅子から立ち上がったりするときに、いっさい手を使わないということです。こうすることにより、知らず知らずのうちに、ももの筋肉はひきしまってくるのです。

 次は、よく歩くということです。デパートに買いものにお出かけになったら、エレベーターやエスカレーターを使わないで、階段を足でのぼりおりしてください。これも、ヒップともものためにはすばらしい運動なのです。

デビィ式歩き方

 これは、ヒップとももの筋肉を細くひきしめる運動です。両脚を交差させて立ち、ひざを深くまげて1歩前へ進んだら、こんどは両脚の位置を逆にして交差させ、1歩前進します(写真①)。これをつづけていくのですが、はじめのうちは、ももがひっぱられるような感じがするかもしれません。ですから、ひかえめに行なうようにして、慣れてくるにつれて、毎日5〜6回ずつ回数をふやしていきましょう。
① デビィ式歩き方

① デビィ式歩き方

スクワット

 両手を高い台の上において、バランスを保ちながら、両ひざと腰をまげて深くしゃがみこんだら、立ち上がってください(写真②)。ゆっくりと動作を行なえば、効果はいっそう大きくなります。この運動は、両手に重い本をもって、それを両肩の横に保ったまま、ゆっくりと行なうようにしますと、筋肉にかかる抵抗が強くなりますので、徒手で行なうばあいよりも、ももの筋肉がよく発達します(写真③)。
② スクワット ③ スクワット

② スクワット ③ スクワット

腰かけてバタ足運動

 椅子に深く腰かけて、上体を固定したまま、両脚を交互に上下に大きく振ります(写真④)。ひざと足先をまっすぐにのばしたまま、慣れたらスピーディに行なうようにしましょう。
④ 腰かけてバタ足運動

④ 腰かけてバタ足運動

ひざの回転

 この運動は、ヒップともものたるみをなくし、ぜい肉をとるためのものです。まず、背椅子の上に左手をおき、右の手を腰にあてます。そして右ひざをまげて胸に近くもち上げ、そのまま左内側に回したら、すぐ右外側に大きく回します(写真⑤〜⑥)。10回ぐるぐる回してから。足を代えて、左ひざでも10回行ないます。楽にできるようになったら、徐々に回数を増していくのです。
⑤ ひざの回転  ⑥ ひざの回転

⑤ ひざの回転  ⑥ ひざの回転

もも上げ

 背椅子に左手をおき、右足を高くもち上げて椅子の背越しに足をシートの上にのせてから(写真⑦)、右足を左足の後ろまで下ろします(写真⑧)。これを10回くりかえしたのち、次に左足で同じ動作を10回行ないます。慣れてきたら、回数を少しずつ増していってください。
⑦ もも上げ ⑧ もも上げ

⑦ もも上げ ⑧ もも上げ

レッグランジ

 腰に両手をおいて立ち、右足を1歩前方に踏み出して、ひざを深くまげ、その脚に体重をかけたら、右足を元にもどして、次は左足で同じ動作を行ないます(写真⑨)。これをそれぞれ5回ずつくりかえすことから始めて、30回以上できるようにしてください。ももの肉づきをよくするのに、非常に効果のある運動です。
⑨ レッグランジ

⑨ レッグランジ

自転車のり運動

 ヒップやももの筋肉をひきしめるのにもっともよい方法が、この古くから行なわれている運動です。床の上にあおむけに寝て、腰の下に枕を入れます。両脚をもち上げて、自転車のペダルを踏んでいるつもりで、両足を大きく回転させるのです(写真⑩)。両手を腰にあてて、バランスを保つようにしても結構です。
⑩ 自転車のり運動

⑩ 自転車のり運動

横臥腰上げ

 この運動は、多くの女性の悩みのタネとなる上もものぜい肉をとるのに、効果があります。右半身を下にして床の上に横になり、全身を思いきりのばして、左手を腰のあたりの床につき、右ひじは頭のあたりの床につけます。この姿勢から、腰を高くもち上げたら、すぐ元の位置に下ろしますが、このとき、床に腰をぶつけるようにして、そのバウンドで腰を高くもち上げるのです(写真⑪)。10回くらい行なったら、次は左半身を下にして、同じ動作を10回ほど行ないます。動作に慣れたら、少しずつ回数をふやしていきましょう。
⑪ 横臥腰上げ

⑪ 横臥腰上げ

足上げ振子運動

 ウエストについたぜい肉を苦にしておられる女性の方が多いようです。それは、水着やスラックスをお召しになるとき、からだの線がすっかり見えてしまうからでしょう。しかし、ご安心ください。次の運動をつづけていけば、この悩みはやがて解消します。

 床の上にあおむけに寝て、胸に手をおきます。そのまま右脚をまっすぐ上に高くもち上げ、左の床につけたら、元の位置にもどします(写真⑫、⑬)。5回くりかえしたら次は左脚でつづけましょう。慣れてきたら、最少限30回は行なうようにしてください。
⑫ 足上げ振子運動 ⑬ 足上げ振子運動

⑫ 足上げ振子運動 ⑬ 足上げ振子運動

ひざ上げ振子運動

 これは、ヒップとももによく、ウエストも細くする運動です。左半身を下にして横になり、脚をまっすぐのばしたまま、右手で右足をつかみ、そのまげたひざを前に突き出して床につけたら、すぐ後方に大きく振り上げます(写真⑭、⑮)。これを10回くりかえしたら、次は左脚で10回同じ動作を行ないます。この回数は徐々にふやしていきましょう。
⑭ ひざ上げ振子運動 ⑮ ひざ上げ振子運動

⑭ ひざ上げ振子運動 ⑮ ひざ上げ振子運動

[ 月刊ボディビルディング 1968年6月号 ]

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