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【知っていると有利】食事のいろいろ

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[ 月刊ボディビルディング 1973年10月号 ]
掲載日:2017.11.22

☆新幹線ビュッフェのからくり

 新幹線の食堂車をよく利用するが,メニューの豊富なことにびっくりさせられる。ビーフシチューやハンバーグなど味も結構うまいが,短時間に客の注文に応じる裏方には,冷凍食品と電子レンジがフルに活躍している。
 すなわち,発車前に各地の冷凍工場であらかじめ調理した食品を積み込み発車後,客が来ると素早く電子レンジで解凍する。この間わずか2分あまりでOKだ。
 空を飛ぶ旅客機も同じこと。ヨーロッパの帰りに和食が出ると涙を出して喜ぶ人がいるが,何のことはない,日本の弁当屋でつくったものにすぎないのだ。さて注文するなら,かつ重定食がスタミナと栄養の高い点でベストワンだ。なければチキンライスがよい。

☆駅弁は小さな駅がうまい

 国鉄にかねてから聞きたいと思っていることは,なぜ同じ定価の駅弁でありながら,こうも内容に差があるのかという点だ。
 幕の内弁当は,昔から芝居と芝居の間に食べるので,この名があるというが,えび・とり・肉・魚・煮豆・タマゴ焼・かまぼこ・佃煮・漬物・梅干しがスタンダードである。ところが京都駅の駅弁は,肉類がなく,そのほか全体に小さくて量が少ない。東京・大阪・横浜も同様に感心しないが,豊橋・浜松・小田原あたりになると,内容が充実してくる。そのためうなぎ弁当などはホームを往復しても売り切れで買えない場合がほとんどである。
 独身のビルダーなら,たまに駅弁などもよいものである。

☆しゅんのものを食べよう!

 人間は飽きやすい。毎日同じことの繰り返しから脱出したいという願望を潜在意識の中に持っている。何か事件があると,ワッと騒ぐのはこのためである。
 食べ物も同じで,季節はじめの〝初物〟を食べることを誰でもよろこぶ。スイカ・ぶどう・カキなど,店頭に並ぶのをみて,「ああまた夏だな」「もう秋だな!」とつくづく感じる。この心理を逆手にとって,高級料理店では客に季節はずれの果物を出してくれる農家でもビニール裁培・温室栽培など技術の向上に心がけているが,このような食品には栄養価が少ない。自然の太陽と空気から,大量に育ったときがいちばん栄養に富んでいる。とくに魚類は油の乗りが全然ちがうので注意しよう。

☆なるべくうす味で食べよう!

 講習会やセミナーに行くとよく昼食に仕出し弁当が出される。幕の内という,詰め合わせだが,どこにいっても塩辛いのに閉口する。おまけに小ちゃなしょうゆまでついている。弁当屋の味が濃いのは,よく煮て,細菌が繁殖しにくいようにという衛生上の配慮であって,われわれの嗜好とは関係がないことだ。
 本当に舌のこえた人たちが食べる料理はうす味である。その方が本来持っている味を生かすからである。塩分はスポーツマンに必要ではあるが,とりすぎると高血圧・腎臓病・胃酸過多・食欲不振などの原因になる。また,糖分のとりすぎは糖尿病・動脈硬化・肥満につながる。味つけはうす目にして梅干やレモン・果物を食べる方がよい。


(野沢秀雄)
[ 月刊ボディビルディング 1973年10月号 ]

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