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力ロリーと水

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月刊ボディビルディング1969年2月号
掲載日:2018.01.09
■ 1カロリーは、1グラムの水をセ氏で、1度分だけ高めるに必要な熱量を意味するもので、エネルギーの単位として使われる。平均的な体格をした人が、普通のはやさで1マイル歩くのには、100カロリーを必要とする。


また、カロリーは脂肪として体内に蓄積されるが、食物をとらない場合には、肉体は、蓄積したカロリーを消費する。


よく知られているように、カロリーの均衡とは、安定した体重で、からだを保持する上に、適量のカロリーが存在することである。肉体の活動に要するカロリーが不充分の場合には、体内に蓄積されたカロリーを消費しなければならないので、その結果、脂肪が減少し、体重が少なくなる。


カロリーの蓄積は、銀行預金に似ている。銀行に金を預ける度に預金額は増えて、金を引き出す度に預金額は減っていく。


これと同様に、カロリーの蓄積が少な過ぎると、肉体に恐るべき悪影響を及ぼし、エネルギーの欠乏をまねき、健康を害することになる。


米国では、全国民に十二分に供するだけの、豊富な食物があるので、そのために、肥満した人が非常に多いが、その反面、体重不足を嘆く人達も決して少なくない。銀行へ金を持参すれば預金額は自然に増加するが、体重の問題は、そんなに簡単にはいかないからである。


大食しても、なおやせている人は食物を消化・吸収する能力、すなわち新陳代謝の作用に欠陥があるからであるが、それよりもカロリーの無い、食物として無価値の精選加工食品を主食としていることに、原因があるだろう。


体重の増加を望むならば、次にあげる諸条件を配慮することが、肝要である。


① 健康を保持する上に守るべき、一般的なルールを一層厳守し、茶、コーヒー、漂白したパン、白砂糖、アルコール類、煙草などを全くとらないか、あるいは最少限にとどめる。


② 自分自身を活気づけるような、練習を行う。


③ 十分な休養、睡眠をとる。


④ 心を平静に保つ。


⑤ 日常の食事に、ボディビルに必要な食物を取り入れる。



競技者が、激しい練習中に冷水を飲むことの可否について、これまでに長年論議されてきた。


コーチによって、トレーニング中に水を飲むことを極力さけるように指導したり、またその逆に、水を飲むことを勧める人もいる。


アメリカン・スポーツ医科大学の第13回年次大会において、ウィン・アップダイス博士は、自己の実験結果を次の様に発表している。


「温度や湿度の高い場合に、激しい練習を行なうときには、練習以前、あるいは練習中に水を飲むことは、過度の体温の上昇を阻止し、過労に陥る度合を少なくする」


博士の実験によると、小量よりも大量の水を飲む方が望ましく、特に早目に飲んだ方が、良い結果が得られるそうである。また、


「もし競技者が、もう少し水分の蒸発量に関心を持つならば、温度の調節を司る内臓器官は、その機能を十分に発揮することができる。血液中の水分がひどく不足した場合には、汗腺から、体温を発散させるはたらきが鈍る。水分の不足は、人体の迅速な動作に不良な影響をもたらす」と述べている。


高温・多湿の場所で練習するボディビルダーやウェイトリフターは、上記の点に注意する必要がある。
月刊ボディビルディング1969年2月号

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