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'68ミスター日本コンテストをたたえる

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月刊ボディビルディング1968年11月号
掲載日:2018.02.06
びわ湖大博覧会協会会長 大津市長 西田 善一
記事画像1
 日本ボディビル協会,毎日新聞社のご厚意により1968年度のミスター日本を決定するコンテストがびわこ大博覧会々場で開催でき得ましたことを心からよろこんでおります。祭典ひろばをうずめた観客からためいきがもれるみごとな男性美に接し,これこそ青年滋賀,健康都市大津の躍進を象徴する姿であり,明日への未来像を求めて開いた博覧会のイメージにぴったりの大会だと思わす喜びがこみあげてまいりました。
 さらに,当日は子供達の見学も多くきたえることによってたくましく,力強いからだが出来あがることを感じとってくれ,教育的効果もあったものと確信いたしております。100名にあまる中から選ばれて栄冠を獲得されたミスター日本一・吉田実君にお祝いの拍手を贈るとともに,世界大会でのご健闘を心からお祈り申し上げます。
京都ボディビル協会会長 小野藤二
記事画像2
 昭和43年9月29日第14回ミスター日本コンテストは有史以来の天候異変の歴史のもとに決行された。
 琵琶湖は日本の象徴として,観光地科学と産業の源泉,湖と水と文化,この実態を追求することにより,より豊かな未来の姿を描き出そう,水の神秘と,湖の将来を科学して,あらゆる面から立体的に追求する〝びわこ大博覧会〟は万国博への序曲!
 このびわこ博用のキャッチフレーズこそ今期ミスター日本コンテスト大会用に充当される関連的使命と性格を多分に演出した大デモンストレーション祭典に他ならない。
 人類の神秘と,バイタリティの未来を科学して,立体的に追求した〝健康体づくり〟こそ来るエキスポーに誇示したい日本ボディビル協会に与えられたる序曲としたい。
 この大会の全編からカットして見よう!
 先づ当日の天候異変について,午前中は湖国特有の底冷え小春日和,午後から気温急上昇真夏の太陽と積乱雲のもと会場シンボルタワー屋上ステージは古代ギリシヤ調を背景に,全国を代表する男性美ナンバーワンの精鋭約70名の登場,各種有名受賞杯と碑の満飾を前に有識査審査陣,万余に近い観衆群に向って,八田日本ボディビル協会長の開会宣言に始まり,美女の奏するハープの流動音に調和して,予選の覇者15氏の選出完了,コンテストムード100パーセント!
 第2次決勝審査いよいよ決戦コースへ!
 間もなく一天搔き雲りスコールの来襲,雨中審査,去らぬ観衆,これぞあの雨中ラグビー戦ゲーム調よろしく全くダイナミックなハーモニイムードの現出は,後日の語り種たらん!
 暫てファンファーレ,万雷の拍手とスコールの中に新ミスター日本誕生!御芽出度う!
 吉田実君,吉村太一君,中尾尚志君。
 円型広場を取巻くピーチパラソル陣に雨宿りした観衆は,さながら葡萄状密集で花盛りの漫画調,壮重なマーチは広場一杯に傘,傘。真夏の太陽はスコールと現じ,秋冷に激変して,君ケ代に和して国旗,会旗はおろされた。
 たたかいすんで,八田会長を囲む本部協会主催大レセプションパーティを京都祇園精舎のほとりで,唯感激の連続,感謝と感涙を胸一杯に親愛なる友よ,御健康で幸多かれ,又逢える日まで,びわこ博有難う!
毎日新聞社運動部長 谷口 勝人
記事画像3
 ミニ万国博と自称するびわ湖大博覧会のお祭り広場,快走するヨットの帆になぞらったといわれるセンターポールの下で,筋骨美の極致を披露するビルダー諸君をながめて君達は幸福だと思った。日本一の湖のもりあがるような水面に向って「俺こそ日本一だ」と叫びかけていたからだ。そのおなじ水面に相撲道の祖滋賀の清林が千年前に鉄のような裸身をうつしたこともあるだろう。
 さて現実にもどってこのコンテストについて二つの提案をして見たい。まず毎年晴れの舞台にはベスト百をならべてもらいたい。
 百という数のボリウムが欲しいと思う。
 もう一つは前年のチャンピオンにも登場してもらいたい。実力のあるものが何回優勝しても悪いということはなく,偉大なビルダーの連勝の時代が作られることがかえってこのスポーツの歴史を輝やかしいものにし,またこのチャンピオンを倒して新しいチャンピオンが生まれたとき彼の栄光は一層価値あるものになるからだ。
毎日放送アナウンサー 山本 善ー
記事画像4
「ボディビル」――筋骨たくましき身体を作ることで,発祥はドイツのユーゼンサント年を追うごとに盛んになってきたと聞く。
 私が「ミスター日本コンテスト」の司会を頼まれた時,正直言って,どんな催しなのか全く分らなかった。「ミス日本コンテスト」と対比させ,美男子で,少なくとも,男性らしい若者を選ぶコンテストなのだろうという判断はついたのだが……。
 当日は秋晴れに恵まれ,幸先の良いスタートだった。特に50余人の若者が一堂に舞台に会した時は,壮観の一言に尽きた。観衆も司会者そっちのけで,若者達の逞しさに目を奪われていた。このままゆけば申し分のないコンテストで終始したのだが,あいにく後半から,変わり易い秋の空に祟られ,雨中の競技会へと様相は一変した。
 しかし,全国から選らばれた若者達は,ひたすらに演技を続けた。あたかも,彼らが誇る身体をこれまでに作りあげてきた孤独な鍛練の跡を示すかのように。そして私はそこに,自然と人間との調和の美しさを見たような気がした。
ハープ奏者 松岡明美
記事画像5
 毎年日比谷公会堂でのコンテストの時,演奏をお引受しているのですが,今年は関西だというので,仕事の都合もあり御遠慮しようと思ったのですが,理事長の玉利さんからボディコンテストの伴奏にはハープが最高といわれ,とうとう引き出されてしまいました。
 しかし来て見ますと,多くの伝説や歴史に彩られた琵琶湖を背景に山々に囲まれ,はてしない大空の下でくり拡げられたコンテストは,古代ギリシヤのへラクレスやアポロ等の神々の祭典を想起させるにふさわしいコンテストでした。
 コンテストの壮厳さを盛り上げるのにお役に立ち,やはり来てよかったと思っております。又今度ミスター日本になられた吉田さんが非常な美青年だということも,音楽と美の神アポロにつかえる私として大変嬉しく思って居ります。
ミス京都 角山 悦子
記事画像6
 9月29日始めて見るミスターコンテスト!
 やはり私達と同じように,ハードトレーニングを受けた各地県のミスター代表が,緊迫した空気で自分の番を待っている姿を見て,私は自分の姿を見ているように思われ,素晴らしいと思う以前に,大変だったであろうトレーニングを思いました。私もコンテストに出る前は,大変なトレーニングを先生から言い渡され,先生の顔が鬼にさえ見えることがありました。
 本命と言われながらも,発表前の吉田さんの顔を見ていると,その気持が痛いほど私にわかりました。そして,やはり私達の予想通り,吉田さんが,ミスター日本になられ,何か日本のスチーブ・リーブスのような感じがしました。そしてもやしのような男性の多い世の中ですが,もっともっと吉田さんのような男性が多くなります様心から願っております。
 吉田さん,お目出度うございます。
ミス兵庫 滝本美代子
記事画像7
 真夏を思わす程,まばゆい位照りつける秋空の下でミスター日本選手権大会がびわ湖博の会場で行なわれ,私達武育センターの女子部員もお手伝いに行きましたが,全国のミスターに囲まれ,ただ中山先生の指示通りに動くのが精一杯でした。
 そして優勝争いが大詰めになってくると私達も,お手伝いを忘れて夢中になってしまいました。ところが急にお天気が悪くなりミスター日本の発表はどしゃ降りの中で行なわれました。そして私達コンパニオンもすぶぬれになり,この日の為に作ったイブニングドレスも駄目になりましたが,それよりも本当に楽しい大会でした。
 最後に一番残念な事はこの日のために中田先生を中心に練習を重ねていた女性の為のボディビルが流れてしまった事です。こんなに効果の早いやり方を皆様が,あまりにも知らなすぎるだけに,先生もはりきっておられたのですが……。
 でもこれからもっともっと全国を廻って皆様にお教えするつもりです。
 吉田さん本当にお目出とうございます。
月刊ボディビルディング1968年11月号

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