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なんでもお答えしますQ&A 1968年12月号

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月刊ボディビルディング1968年12月号
掲載日:2018.02.25
日本ボディビル協会技術委員会
<問>
 ボディビルダー達の体のバルクをつけるとか,ディフィニションが足りないとかいわれますが,これはどういう意味ですか。又足の運動でヒンズースクワットという種目かありますが,これはどのようにして行うのですか教えて下さい。それから1~2年で立派な体になる人がいるのに対し,10~15年位鍛えても,1~2年位鍛えた人とサイズがあまり違わない人がいるようですがこれはトレーニングの方法の良し悪しの差なのでしょうか。それとも発達しやすい人としにくい人との差なのでしょうか。教えて下さい。それからボディビルに関する資料や広告がありましたら送って下さい。
(埼玉県 酒井広之)
<答>
 バルクは筋肉の太さ,ディフィニションは,筋肉の鮮明度を指します。優秀なボディビルダーとしてコンテストを目指す人は,バルク,ディフィニションどちらも不可欠です。
 ヒンズー・スクワットは,重量物を用いず自己の体重だけを利用して行なう脚の運動種目で,やり方は至って簡単,腕を後頭部又は胸部等で組み,立ったり,坐ったりすれば良い。最初は20~30回程度から始め,慣れるに従い回数を徐々に増やす。いわゆるスタミナを増加させるには非常に効果のある種目です。
 体の発達は人によって全く異っています。体の発達は,素質,年令,トレーニング法,生活環境(仕事,睡眠,栄養等日常のあらゆる行為を含む)及び熱意等々多くの要素によって異ります。それらの要素が体の発達にそぐわない場合,例えば他の要素は総て満足出来るのに,仕事がきつく,疲労度が大きいとか,マージャンで睡眠不足勝ち等があれば,トレーニング効果は半減します。逆に他の要素は総て満足出来るが,トレーニングをしなければ誰がみても体の発達はあり得ないことでしょう。又経験年数からいえば,ボディビルに熱意を持ち,あらゆる要素が満たされた2~3年で非常に発達する場合と,だらだらした,要素が欠けた10年で発達不充分の場合であります。いずれにせよ,あらゆる要素が満たされていて発達が悪いのは,やはり素質がないといえ,決定的な差は素質と努力といえるでしょう。
 Q&Aは質問にお答えするものであって,資料,広告を送るものではありません。あしからず御了承下さい。
<問>
 私は今高3です。7月からボディビルを始めました。始めた理由は,友達より見劣りした身体と,小さい時から気が弱いといわれた為精神修養をしたいからです。夏休みには,日曜日を除いて,毎日1時間づつ行っていましたが,大学受験の為に2学期から1日30分に減らしました。トレーニング表は別に書き加えます。今持っている器具はダンべル,シャフト2.5kg×2本,プレート2.5kg×4枚,プレート1.25kg×12枚だけです。「ボディビルの楽しみ方」の本を買って見ると〝高回数制〟は筋肉のディフィニションをつけ,〝低回数制〟は筋肉の太さを増し,筋肉を高めるのに役立つと書いてありましたが,私は筋肉の太さを増し,筋力を高めたいのです。なにしろまだ学生ですのでバーベルを購入することが無理なのです。ダンベルだけで軽いので,どうしても高回数制になってしまいますが,このままつづけても目的を達成することができるでしょうか。お答えをお待ちしています。
(岡山県倉敷市 小林伸一)
<答>
 今迄のまま続行していきますと,かなりの回数をくり返せるようになりますが,筋肉の肥大はあまり期待できなくなります。高回数制(ハイ・レピティション)を極端に行ない,50~
100回となると,筋力より,筋持久力が増加します。更に負荷を軽くして長時間続けて運動を行うと,筋持久力と共に心肺機能,循環機能の働きが高まり,持久性の高い身体になります。そして筋肉は太くなりません。
 一般には,筋肉は最大負荷の2/3以上で6秒間以上の刺激を与えれば発達するといわれ,10回前後の回数が効果的と思われている訳です。しかし1回でも,50回でも筋肉の発達がない訳でもありません。そして何回以内が低回数制で何回以上で高回数制か,はっきりしたものはありません。通常10回前後以内を低回数制,20~30回以上を高回数制といわれていますが,20~30回程度を高回数制と呼ぶことに疑問を持つ向きもあり,20~30回程度なら筋力,筋肉肥大の増加は考えられます。
 勿論筋力を特に増加させたいのであれば,より少ない回数で,より重い重量物を使用するにこしたことはないと思います。やはりあなたの持っている器具から考えられるのはトレーニング種目によってはどうしても重量がたりなく,回数が増加してしまうと思いますので,バーベルをともかく,5kgのプレートを筋力に応じ購入してみては如何でしょう。バーベルでなくともダンベルで充分間に合います。勿論バーベル,ダンベル共にあればそれに越したことはありません。しかし器具の不足より,器具を上手に充分使うことが,より効果をあげてくれることでしょう。試験にも大いに頑張って下さい。
月刊ボディビルディング1968年12月号

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