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なんでもQ&Aお答えします 1971年7月号

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月刊ボディビルディング1971年7月号
掲載日:2018.07.07

分割法について

Q (1)分割集中法を採用するには、いつ頃やるのが一番効果的でしょうか?
 (2)分割法を2ヵ月やったら、また全身法に戻すべきであるという人がいましたが、どうでしょう?
 (3)オーバーワークということをよく耳にしますが、どういう状態からどうなった時をいうのでしょうか?
 (4)分割法におけるトレーニング・スケジュールを作ってみてください。参考にしたいので。
 (5)分割法によるセット数は、個人差もあることでしょうが、何セットぐらいが適当なのでしょうか?
 (1練習生)
A (1)いつ頃からがよいかという意味は、ボディビルを始めて何年か、あるいは、どの程度筋肉が発達してからか、ということだと思いますが、実際に数値を決めつけることは不可能です。
 というのは、分割法は、たとえ初心者でも、多忙であまり時間に余裕のない場合に行なうこともあり、いくら長年トレーニングを行なっていても、熱心に行なっていない場合は、筋肉の発達、あるいは体力が初心者とそれ程変わらないこともあります。
 という訳で、いつ頃からがよいかといえば、個人個人の発達状況、目標、生活条件などを考慮して行なうか、気分に応じて行なえばよいと考えます。
 しかしながら、本格的な分割法によるトレーニングは、かなりの体力を要しますので、初心者や体力に自信のない人にはできるものではありません。このような意味あいからすると、少なくとも1~2年以上熱心にトレーニングを続けて、かなり成果をあげている人が行なうべきであるといえるでしょう。
 (2)そんなことはいえません。分割法の最大のねらいは、1日で全身を鍛錬する時間的な条件、および体力的な条件が不足した場合、各筋肉部位が十分鍛錬できないからこそ考えられた方法であり、全身法を分けて、さらに各部位を集中的に行なうだけにすぎません。したがって、分割法をやったら、全身法に戻すべきという根拠は何もありません。
 (3)オーバーワークとは、トレーニングのやり過ぎのことです。これがよくないといわれているのは、トレーニングをやり過ぎると、疲労が蓄積して傷病の原因となり、トレーニングの効果が促進されないどころか、不調の原因ともなるからです。
 (4)分割法といえども、人によって分ける筋肉部位が異なりますが、以下は1966年度AAUミスター・アメリカのデニス・ティネリーノが、数年前に行なっていた分割法によるスケジュールです。これを参考にしてみてください。

月・水・金曜日のスケジュール

◇背筋
 ①ハイ・プル 3~5回×5セット
 ②ビハインド・ネック・プルダウン 8回×10セット
 ③ラット・マシン・プルダウン 8回×5セット
 ④ベント・ロー 6~8回×5セット
◇肩
 ①プレス・ビハインド・ネック 8回×5セット
 ②サイド・レイズ 8回×5セット
 ③フロント・レイズ 8回×5セット
 ④ベント・フォワード・レイズ 8回×5セット
 ⑤アップ・ライト・ロー 8回×5セット
◇上腕
 ①プリーチャー・ベンチ・カール 8回×6セット
 ②インクライン・ベンチ・カール 8回×6セット
 ③スタンディング・カール 8回×6セット
 ④トライセップス・プレス・ダウン 8回×8セット
 ⑤フレンチ・プレス 8回×6セット
 ⑥デクライン・トライセップス・エクステンション 8回×6セット
◇下腿
 ①カーフ・レイズ 10~15回×20セット
◇腹
 ①シット・アップ 300回

火・木曜日のスケジュール

◇脚
 ①パラレル・スクワット 5~12回×6セット
 ②フロント・スクワット 6回×5セット
 ③ランジ 10回×5セット
 ④レッグ・カール 10回×6セット
 ⑤スティッフ・レッグ・デッド・リフト 10回×6セット
 ⑥カーフ・レイズ 10~15回×10セット
 ⑦ワン・レッグ・カーフ・レイズ 10~15回×10セット
◇胸
 ①インクライン・プレス 6回×6セット
 ②ベンチ・プレス 6回×6セット
 ③デクライン・プレス 8回×6セット
 ④プルオーバー 10回×6セット
◇前腕
 ①リスト・カール 20回×10セット
 ②リスト・ローラー 前腕が疲れる迄

 土・日曜日は休養日とし、以上のようなスケジュールをまねて行なうとするなら、種目・セットなどを減らして行なうとよいでしょう。
 (5)セット数は、体力に応じて3~6セットぐらい行なえばよいでしょう。ただし、種目によってそれ以上行なってもよいものもあります。

3ヵ月やってもよくならない

Q ボディビル経験3ヵ月の中学生です。ボディビルの宣伝だと、わずか3ヵ月で立派な身体になれますとなっていますが、3ヵ月やってもたいしてよくなっていません。
 これは、どのような練習をして、どのような物を食べた時のことなのか教えてください。
(静岡県 山田正則)
A 3ヵ月でよくなるといっても体重が2~3kg増え、胸囲も3~4cm増えるというような程度のことをいうのであって、トップ・ビルダーのようになるということではありません。
 たとえ、どんなトレーニングを行なおうと、どんな物を食べようと、わずか3ヵ月でミスター何々級になれる訳がありません。
 そのようになれるには、少なくとも2~3年はかかります。
 ボディビルを始めて2~3ヵ月間は、一般に、もっとも発達著るしい時なので、人によっては、こんな短期間でも、体重が8~10kgも増えることもまれにはあります。
 そのような特殊な人は別としても、2~3ヵ月も熱心に行なえば、誰しも、「最近、太って筋肉がモリ上がってきたな」と友人にいわれるようになるのが普通です。
 それはそれとして、あなたは、まだ中学生で発育盛りなのですから、早く筋肉を発達させようなどと思わず、無理なトレーニングをさけるようにしてください。
(JBBA技術委員会)

休憩室 
ホモ雑誌?

記事画像1
 銀座に「イエナ」という洋書店がある。ここには、外国のボディビル雑誌があり、私は、新刊がでるといつもここで買っている。
 ところで「イエナ」に行くと、いつもイエナ気持になることがある。というのは、マッスル・ビルダー、ミスター・アメリカ、ストレングス・アンド・ヘルス、ヘルス・アンド・ストレングス、マスキュラー・ディベロップメント、マッスル・トレーニング誌など、筋肉、体力造りの雑誌が、女性のヌードあるいはホモ雑誌などと同じ場所に置かれていることである。
 そして、おまけにボディビル雑誌は棚の下の方に置いてあるので、そこに集まった好色漢たちのマタグラから手を出すみたいな格好で雑誌を取らなければならない。少々、みじめな気持になる。
 それだけならまだいい、ボディビル雑誌をレジに持っていくと、女性店員などは「エッチな人」といいたげに、つり銭や袋に入れた本を放り投げるようにして渡すことがあり、男性店員にいたってはケイベツの眼差しで「ホモ野郎」と思っているかのようである。
 ひがみでこう感じる面もあるのかも知れないし、私も男である以上、女性のヌードに興味がないなどと聖人ぶる気はない。キョーレツなボインのヌードを見れば、”男性自身”がパンプ・アップするのが、その証拠。
 それにしても、ジェントルマンの自尊心は、決して店員達の態度を心よしとはしない。ムカッ腹を立てて、どなりつけたくなることしばしばであるが、そんなことをしても必ずしもよい結果が出るとは限らない。
 そこで、一歩後退して、店員に「ボディビル雑誌は他のヌードやホモの雑誌と一緒にしないでください。ボディビル雑誌は、そんないやらしい意味の本ではないのですから」と抗議したことがある。しかし、それに対し、店員は、ただニヤッと笑うだけであった。
 それにしても彼等はストレングス・アンド・ヘルス(体力と健康)、マスキュラー・ディベロップメント(筋肉の発達)、マッスル・ビルダー(筋肉を鍛える人)などという意味を理解しているのであろうか?少なくとも洋書店の店員なら、その程度の語学力があってしかるべきだ。
 少々オーバーないい方かも知れないが、我々としては、1日も早く他のスポーツ雑誌と同じ場所に並べてもらいたいと願わずにいられない。
 それとも、ボディビル組織が日本体育協会に入らなければだめだ、ということかな?
(福田)
月刊ボディビルディング1971年7月号

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