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海の向うの話 1971年8月号

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月刊ボディビルディング1971年8月号
掲載日:2018.01.12
この頃、日本のボディビル界も、海の向うで認められてきているが、今日は、日本に関係した話題をニつ提供しよう。

ボイヤー・コー
-日本のみやげ話-

 昨年10月来日して万場のファンをうならせたボイヤー・コーは、アメリカへ帰ってから、すぐレッド・レリルのジムへ入り再び猛烈なトレーニングに戻っている。

 ところがこのジムには、自分の愛するパートナー、ケーシー・ビエターがいないとあって、ものたりない。

 早速、レッドの飛行機(レッドはオーナー・パイロット)を借りて、4時間半もかかってビエターに会いに行って来た。

 そこでも、日本のボデイビル界が話題になったが、彼はもうべたぼめであったという。

 日本人のボディビルに対する熱意の大きい事、そして各ジムの設備のよい事・・・・・等々を会う人ごとに吹聴して廻ってくれたらしい。

 ただし、日本のボディビルダーの水準については、高いとも低いとも、その言及を避けていて、ここに紹介出来ないのは残念である。
記事画像1

日本の若きサムライ達
-三島由紀夫氏とボディビル-

 アメリカのボディビル雑誌「マッスル・トレーニング」が、三島由紀夫氏の死をとり上げ、日本のボディビル界にとっても惜しまれること・・と哀悼の意を表している。

 彼は、アーネスト・へミングウェイ(アメリカ・リアリズムを代表する大作家。「誰が為に鐘は鳴る」は有名)と並び称せらるべき大家であり、生きていれば、ノーベル文学賞は近かった筈と述べている。

 彼のビルダーとしての熱意を認め特に彼が「体道」(日本の若きサムライ達)にその序文を寄せると共に、逞しい体を写真に残していることを紹介している。

 そして、今アメリカにこの本がみあたらず、MT誌でも、「体道」を探しているので、心あたりの方は紹介して欲しいと結んでいる。

 日本の現代に於ける真の意味での「サムライ」はこの三島氏であることを、本当に理解していてくれるのは、案外このようなアメリカのビルダー界であるのかも知れない。
(高山)
月刊ボディビルディング1971年8月号

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