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海の向こうの話 1971年9月号

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月刊ボディビルディング1971年9月号
掲載日:2018.03.01

ボディ・ラップの効用

 アメリカのサンディェゴでは、女性の間にボディ・ラップが大流行。
 これは文字どうり腹部、臀部、大腿部を布でぐるぐる巻きにすることであるが、その目的は、つき過ぎた脂肪と体重を減少させることにあるのはいうまでもない。
 サンディェゴのへルス・スタジオでは、ミイラのように布巻きにされた体に、さらにビニール製のペジャマを着込んで読書をしている女性の姿が、毎日多くみられて誠に壮観だという。
 90分間こうしていると、7センチから10センチは腹囲が軽くおちるという。ただし、細くなったウェストがそのまま長続きするかどうかは、はなはだ疑問である。
 おなかのダブつきかけたビルダー諸君、一度試してみてはいかが。
 とにかく、サンディェゴでは、牛にひかれて善光寺参りよろしく、奥さんに連れられてダンナさんまで、ゾロゾロとへルス・スタジオに通っているというから面白い。

ビルダーと汗と尿

アメリカのボディビル医学の発達は著しいが、最近ある医学博士が、非常に興味ある学説を発表した。
 動作量の少ないパワー・リフターやウェイト・リフターには、全然、汗をかかないものもいるが、ボディビルダーにとっては、ハード・ワークで汗を充分にかくことが大切なことであるというのである。
 そのわけは、汗は水分や塩分だけでなく、蛋白の分解で生じるチッソや尿素やアンモニア等の老廃物をとりさるのに重要な働きをしているからだそうである。
 その証拠に、汗まみれになったシャツを放っておくと、あとで、鼻に近づけた時にすごい臭いがする。
 ビルダーが蛋白をたくさんとりすぎると、チッソ系老廃物が出てこれが腎臓を害することになる。
 汗はこれを水分と一緒に体外に排泄して腎臓を守ってくれるのである。
 プロティンを多くとっているビルダーには、小便にしよっちゆう行く者があるが、これも上記の理由による。
 汗もかかず、小便も少ないとなると、その害は腎臓に及ぶことになる。
 諸君、もっと汗をかこう!

ジャンボ・ボディ・ペインティング

ミスター・ユニバースとミスター・ワールドのコンテストに出場したアメリカのジャンボ選手達はヨーロッパから飛行機で帰路についた。
 一行には、アーノルド・シュワルツェネガー、フランク・ゼーン、デイブ・ドレイパー、フランコ・コロンボ、ザボ・コゼウスキー、ドン・ピーター等の超一流どころがずらり。
 これが一群をなして乗り込んで来たから、さすがのジャンボ機もゆらゆら。ステュワーデスも驚くまいことか。
 然も彼等は機内食をペロリとたいらげたのち、バッグからプロティンやスタミナ食をとり出して、バクバクやり始めたから、周囲の人々もあっけにとられてしまった。
 空港につくと、またタクシーをひろうのに一苦労。なにしろタクシーの運転手は彼等を見るなり恐れをなして逃げ出してしまう。ようやく一行は、マンハッタンのホテルについた。
 ホテルの一番デカい部屋をとって、この巨人達全員が占領した。
 さあ、大変な騒ぎである。ボーイに絵具を買いにやらせたシュワルツェネガー、みんなを裸にしてボデイ・ペインティングをやり始める。
 天真爛漫なふざけ方だが、部屋中に絵具がとびちって百花狼籍である。
 なにせ表面積が広いので、アッという間に絵具を使い果して、このジャンボ・ボディ・ペインティングもチョン。
 これは、シュワルツェネガーみずからが語った実話である。(高山)
月刊ボディビルディング1971年9月号

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