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背を高くする食事法

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月刊ボディビルディング1975年4月号
掲載日:2018.03.24

<カッコいいもんね>

 結婚するときの条件に「身長が高い男性」をあげる女性が多い。彼と腕を組んで歩いてもカッコいいというが,なんにつけても身長は低いより高いほうがいいことが多い。
 たとえば満員のラッシュ。首が人ごみから上にある人は,なんだかきれいな空気を吸っているようでうらやましい。また垣根ごしに実っているイチヂクや柿などについ手が伸びようというもの。
 こんな悪用はすすめられないにしても,バスケットやバレーボールなどのように,背の高さが決定的な決め手になるスポーツは多い。剣道や空手あるいはボクシングにしてもリーチが長いだけでどんなにトクすることか。

<キミは168.3センチあるか?>

 日本人の身長は戦後だけをみてもグーンと伸びている。たとえば昭和28年に17才の男子160.6センチ,女子152.1センチだったのが,昭和46年には同じ17才の男子で168.3センチ,女子で156.0センチとなっている。平均168.3センチということは,半数の人がそれ以上高いわけで,164センチそこそこしかない私などつい考えこんでしまう。
 読者の中にも少しでも背を高くしたいと願って,涙ぐましい努力をした人もいよう。また,カカトに高いヒールのついた靴をはいたり,高下駄をはいて大きく見せようとする人もいる。だが,これはあくまでも見せかけに過ぎない。もっと実際に身長の高くなる方法はないものだろうか。

<タンパク質が足りないよ>

 国立栄養研究所の長嶺普吉部長の研究では,食事中のタンパク質と身長が比例するという。同じ8才の少年をしらべると,タイやエクアドル等の低開発国で食糧がろくにないところでは,1日に食べる純タンパク質の量は40~50gにすぎず,身長も平均112センチなのに対し,アメリカ,イギリス。ドイツ等では1日あたりの純タンパク質は80~90gもあり,身長も平均130センチで,実に18センチの差がある。
 日本人の場合,8才の少年が1日に食べる純タンパク質の量は約70gで平均身長は125センチとなっている。かりにこのままのペースで食生活がすすむと,まだまだ平均身長が高くなり25年後には,20才男子の平均身長はなんと175センチ,アメリカ人やイギリス人の平均身長178センチとくらべて決して劣らなくなると予想される。

<一番伸びるのは12歳~14歳>

 人間にはO~3才までと,12~14才の間の2回,背がぐんぐん伸びるチャンスが与えられている。この時期にタンパク質の多い食事と適度の運動をすれば,誰でも1年に6~7センチ,3年間で約20センチも背が伸びる。運動としては,走ったり,とんだりする種目がよく,脚がとくにスラリと伸びれば全体の背も高くなる。女性の場合はホルモンの関係で10~12才の間にもっとも身長が伸びる。
 18~20才で一応の伸びは止まるが,人によりさらに背が高くなることがある。これは首の骨がやや伸びたり,姿勢が正しくなって脊柱が伸びたりする場合で,例としてはそう多くないのでやはり1日でも若いうちに背が伸びるよう努力するのがよい。

<こんな食事が背を高くする>

 食事としては牛乳・納豆・さばの缶詰・小魚・チーズ・卵などのタンパク質の多いものを中心とし,おやつもゴマのキャンデー,ピーナッツ,アーモンドなど,少しでもタンパク質の多いものにする。
 また,アミノ酸のリジンの多いものが発育に役立つといわれている。リジンを多く含むものとしては,きなこ・ゆば・凍どうふ・大豆・それに,ひらめ・まぐろ・さんま・たらこ・すじこなどの魚類,くじらや鳥のレバーなどである。小麦粉や麵類でリジンを強化しているものが発売されているので,これを使用することもよい。同じような意味で,大豆からとったプロティンパウダーやタンパクドリンクもよいといえる。
 なお裸で日光浴することも背を伸ばすのに良いことがわかっている。「善はいそげ」ということわざがあるように,いいことはすぐにやろう。1日でも早いほうが身長の発達に効果があるのだから……。(野沢秀雄)
月刊ボディビルディング1975年4月号

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