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スタミナ栄養シリーズ
さあ、夏こそチャンスだ!「うまくやせる食事法」

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月刊ボディビルディング1976年6月号
掲載日:2018.07.16
野沢秀雄 (ヘルス・インストラクター)

1. バカうけ欽ドン

「土曜、夜の楽しみは〝キンちゃんのドーンとやってみよう〟と〝ウィークエンダー〟だよ」という人が多い。なるほど欽ドンは「夫婦の会話」「親子の会話」「ああ感ちがい」……とたっぶり笑わせてくれるが、その秘密は全国各地から寄せられるヤングたちのコントだ。1週間に何万通にもなるというからすごい。多数の人びとの参加があるからこそ、人気が高く、センスのよいハガキも出てくるわけだ。

 さて毎月本誌の広告で、食事分析やハイプロティンの体験談を募集しているが、こちらへも読者のみなさんから手紙やハガキが多数寄せられている。「これはいいなあ。よかったなあ」。「全国の人びとに紹介したいなあ」と感心することが実に多い。「プロティン・ニュース」(体験談集)にのせることにしているが、現在のスペースではとうていのせきれない。役に立つ体験は本誌に少しずつ紹介したり、あるいはまとめて本にしたりして、1日も早く健康を願う皆さんに提供したいと考えている。

2. コマワリ君もびっくり

 「ハイプロティンを飲んで、僅か1カ月で体重が4キロ近くふえました」「腕や肩に筋肉がもりあがって、たくましい体つきになりました」

 「わずか5カ月で身長が数センチも伸びました……とコマワリ君(「少年チャンピオン」の人気マンガの主人公で、小学生で警官をしていて、ひどくエッチである)もびっくりするような報告をいただいている。

 「信じられるかなあ、信じられねえだろうなあ」と思うことさえあるが、写真を送ってもらってあるからまちがいないのである。懸命にトレーニングしたこととあいまって、大きな効果が現われたにちがいない。

 今月はいよいよ夏のシーズンになるので、ハイプロティンなどをうまく使ってかっこよくやせることに成功した人たちの体験を紹介しよう。

3. 広島の寺岡英司さんの場合

 「やせるには単に減食すればいいと考えて、私は食べるものもろくにとらず、トレーニングを続けました。その結果5キロやせたのですが、1カ月で体がバテてダウンしてしまいました。これではいけないと思い、ハイプロテインをとりいれることにしました。その結果、同じ程度の食事量ですが、不思議に疲れず、きわめてスムーズに減量できました。プロティンを飲む前は身長172cm、体重78kg、胸囲102cm、腹囲89cmだったのですが、6カ月半で(しかも冬の寒い時期にもかかわらず)体重69kg、胸囲100cm、腹囲80cmのスマートな体にできたのです。以前やせたときとちがって、肌のツヤがよくなって、これほどうれしいことはありません」――これは広島のビルダー寺岡英司さん(23才)からの手紙である。体重9kg、ウエスト9cmの減量はすばらしく、写真のように自然で無理のないことがわかる。

 「ボクシングや重量挙の選手が短期間に13kgやせた」という例がよく話題になるが、試合のときに「一時的」にやせるだけで、試合が終れば元のようにブクブク太りだしては意味がない。しかも無理な減量で肌がどす黒くカサカサに乾いているようでは健康的とはいえない。一定量までやせたあと、継続してウェイトがコントロールできないと本当の成功とはいえない。

 寺岡さんの食事法は、朝・夜にプロティン大さじ2杯・はちみつ大さじ2杯・ジュース200ccの特製ドリンクを飲むことで、これ以外は食べないときもあったという。そんなに無理をしなくても、ある体重まで脂肪がとれたあとは、ふつうに近い食事でも平気である。食べすぎないようにすれば体重は維持できるものである。

4. 女性に多い失敗例

 同じように北海道の国鉄機関士・藤林栄一さん(34才)は、腹囲90cm→76cmに、千葉県御宿町の浅野修一さん(19才)は体重93kg→67.5kgにと、それぞれプロティンを飲みつつトレーニングをして成功した体験を寄せてくれた。「減食をしても疲れないし、筋肉もまったく落ちなかった」という内容だ。

 ミスター日本コンテストに出場した選手の中にも、コンテストにそなえて体重を数キロ減らし、筋肉のキレを出すことに成功した選手が何人もいる。どの選手も共通して、たんぱく質だけは充分に食べていたことはいうまでもない。

 反対に若い女性に多いのだが、「野菜と果物やジュースだけでやせようとしたのですが、体がだるくて3日目の夕方、風呂場でバッタリ倒れてしまいました」「顔色がマッサオで、貧血症になり、それ以来生理不順でメンスがとまりました」「無理な断食をしたために肝臓病になって入院中です」――といった実例が多い。

 われわれの身体は、筋肉はもちろんツメ・毛髪・肌・内臓・血液・骨など全部たんぱく質でできている。まいにちまいにち、古いものがこわれて、体外へ捨てられている。ゴシゴシこすって出てくるアカをみてもわかるが、血液や内臓も毎日こわれて、便や尿になって失なわれる。これを補うのが毎日の食事である。とりわけたんぱく質は大切である。「やせたい」という願望のあまり、たんぱく質まで省略してはいけない。「やせる」のはいいけれど体をそこなってしまって、かえって不健康になっては何にもならないではないか……。

5. たんぱく質にはやせる効果もある

 「たんぱく質にはカロリーがあるから太る原因になるのでは?」と心配する人がいる。だが1g当りのカロリーは、炭水化物(糖質)とたんぱく質は4カロリー。バター、マーガリン、肉魚などの脂肪は9カロリーだ。これを比べても脂肪ほど心配のないことがわかる。

 しかも、たんぱく質の場合、口に入ってから消化吸収されるまでに、カロリーが使われてしまうので、この意味からも心配はないのだ。つまり「特異力学作用」といって、栄養になるまでの工程が長くて複雑なために、持っているエネルギーが使われて、熱となり放射される。その作用がたんぱく質30%、脂肪6%、炭水化物4%といわれている。冬、いのししなべやホルモン焼・やきとりなどを食べると、体のシンからポカポカ暖かくなるのは、たんぱく質の燃焼熱のためなのだ。

 というわけで、たんぱく質を食べても、余分なカロリーにならないし、皮下脂肪をふやす心配はない。むしろ積極的にカロリーを消消してくれるので、安心して食べてよいといえる。

 これからのサマーシーズン。気温が上昇するにつれて、皮下脂肪がとれてくる。「夏やせ」はこのためにおこる現象だから心配はまったく無用。食欲がなくても日光からのエネルギーを受けていれば心配ない。むしろこのチャンスを利用して、やせたり、デフィニションを思いきりつけてみるがいい。夏のシーズンに体をしぼっておくと。秋から冬に、ぐんぐん体が発達することをアドバイスしておきたい。

 やせたい人はチャンスである。成功して、うれしい報告をきかせてもらったらこれほど良いことはない。
[寺岡英司さん]

[寺岡英司さん]

月刊ボディビルディング1976年6月号

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