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ポージング・クリニック小沢幸夫選手のポージング

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月刊ボディビルディング1969年12月号
掲載日:2018.07.26
’69ミスター日本2位
年令24 身長177cm 体重76kg 胸囲124cm 腕囲44cm 腿囲63cm
記事画像1
1/小沢幸夫選手の広背筋を誇示した正面ポーズ。デフィニションといい、プロポーションといい。じつにみごとである。筆者がこの前に彼に会ったのは、たしか1年前のことだったと記憶しているが、その間に示したすばらしい発達にまず一驚したしだい。腹部もよくひきしまって、全体がシャープな感じをあたえるのもよい。このままの形で、もっと太さを増したら、若かりしころのレジ・パークにそっくりだ。
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2/これはカメラの位置が悪かったのではないかと思う。左腕で広背筋がかくれてしまっているからだ。このポーズの見せどころは広背筋の発達度にあるのだから、この筋と両腕の間には少しでもすきまをつくるくらいに構えたほうが、写真も、ポーズ自体も生きてくるのではなかろうか。ポーズとしては、左足のおき方を研究したほうがよかろう。むしろ、床からかかとを浮かし、重心を左足にかけて上体もやや右に傾けるのがよいように思われるのだが……なお欲をいえば、もう1回り腕を太くしたら、もっと見ごたえがしよう。
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3/このように両腕を上にあげたポーズをとると、たいてい大胸筋の下縁はさして定かでなくなるものだが、小沢選手のばあいは、じつにその区画がはっきりしている。これは同選手の大胸筋がいちじしるしく発達しているためなのかもしれない。それに、前鋸筋の発達もすばらしい。しかし、ポーズとしてはごくありふれたものなので、とりたてていうほどのものはない。
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4/極端に発達した大胸筋をもつ小沢選手のこれはオハコのポーズと見た。ポーズもとりなれているようだ。すなおにポーズをとったという感じがにじみ出ていてよい。それに、腹直筋のデフィニションもりっぱ。
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5/これは、これまでのポーズとはちがってダイナミックだ。大胸筋の走行する方向が細かいデフィニションを通して見られるのも小気味よい。しかし、ポーズとしては、かなり体の大きいビルダーでないと、全体を小さく見せるので損だ。
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6/筋肉のごつさ、すごさを強調するという面から見れば、このポーズはおもしろい。とくに、僧帽筋、大胸筋、そして腹直筋の発達を見せるには最適のものといえよう。以上6葉の写真はすべて、立って正面を向いたものばかりだが、共通していえることは、両脚のおき方にひとくふうほしいということである。
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7/この片脚をひざまずいたポーズはよい。ここでは、小沢選手の大胸筋の強大な発達ぶりを堪能することができる。

(M.K.)
月刊ボディビルディング1969年12月号

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