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JBBA第8回全日本パワーリフティング選手権大会

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月刊ボディビルディング1973年7月号
掲載日:2018.06.05

14の日本新記録誕生!

 JBBA第8回全日本パワーリフティング選手権大会は、5月20日午前10時より、大阪府立体育館別館で行われ、39名の選手が6階級に分かれて熱戦を展開した。その結果、好記録が続出し、すべてのクラスでJBBA日本新記録(合計14)が誕生したが、なかでもミドル級の市丸輝男選手とヘビー級の仲村昌英選手がベンチ・プレス、スクワット、トータルと3つの部門で日本新を達成したことは賞賛に値する。(カメラ・森西康光)
ベンチ・プレスとスクワットで日本記録を更新した仲村選手(コサTC)はデッド・リフトでも日本新記録の265kgに挑戦したが、惜しくも失敗に終った。

ベンチ・プレスとスクワットで日本記録を更新した仲村選手(コサTC)はデッド・リフトでも日本新記録の265kgに挑戦したが、惜しくも失敗に終った。

ベテラン富永義信選手(フェザー級)は今年も健在。ベンチ・プレスとトータルで日本新を記録し、意気ますますさかん。

ベテラン富永義信選手(フェザー級)は今年も健在。ベンチ・プレスとトータルで日本新を記録し、意気ますますさかん。

全身闘志のかたまりといった市丸選手。福岡BBCはベンチ・プレスで180kgの日本新に成功。

全身闘志のかたまりといった市丸選手。福岡BBCはベンチ・プレスで180kgの日本新に成功。

JFBB第1回オール・ジャパンパワーリフティング・チャンピオンシップス
福田選手と出川選手が大活躍

 JFBB第1回オール・ジャパン・パワーリフティング・チャンピオンシップスは、5月20日東京YMCA体育館で開催された。JFBB設立以来初の全国大会とあって関係者の間には緊張感が漂い、49名の参加選手も真剣な表情で試技を続けた。なお、本大会で特筆すべきことは、重量挙で国際的に活躍した福田弘選手(ジョイパックBBC)がライト級に出場し、ベンチ・プレス160kg、スクワット190kg、デッド・リフト220kgの好記録をマークしたことである。またミドル級の出川昇選手(羽田同好会)もベンチ・プレスで185kgを記録するなど活躍が目立った。
重量挙のテクニックを生かした見事な試技を見せる福田選手。豊富な試合経験により精神集中がうまい。

重量挙のテクニックを生かした見事な試技を見せる福田選手。豊富な試合経験により精神集中がうまい。

右に出る者はいないといわれるベンチ・プレスを始め、各種目ともすばらしい記録を出した出川選手。

右に出る者はいないといわれるベンチ・プレスを始め、各種目ともすばらしい記録を出した出川選手。

軽量級の王者、因幡英昭選手(国分寺TC)は今大会も楽々とトータル507.5kgをマーク。

軽量級の王者、因幡英昭選手(国分寺TC)は今大会も楽々とトータル507.5kgをマーク。

ヘビー級唯一の出場者である足立選手(住友小倉)はデッド・リフトで262.5kgの日本新記録をマーク。

ヘビー級唯一の出場者である足立選手(住友小倉)はデッド・リフトで262.5kgの日本新記録をマーク。

ベテラン強し!第7回全日本ボディビル実業団パワーリフティング選手権大会

 第7回全日本ボディビル実業団パワーリフティング選手権大会は、5月6日三重県四日市市の市立体育館において行われた。全国各地の実業団加盟会社代表37名が参加し、記録との戦いをくりひろげた。その結果、やはりベテラン勢が強く、フェザー級の富永義信選手、ヘビー級の足立東雄選手などの活躍が目立った。
合気道で習得した烈ぱくの気合いとともに試技を開始することで有名な富永選手(フェザー級)は今大会も数々の賞品を獲得。

合気道で習得した烈ぱくの気合いとともに試技を開始することで有名な富永選手(フェザー級)は今大会も数々の賞品を獲得。

入場整列後、役員のあいさつを聞く出場選手たち。

入場整列後、役員のあいさつを聞く出場選手たち。

第15回関東学生パワー選手権大会 好記録続出!

 第15回関東学生パワー選手権大会は、6月3日午前11時より、東大教養学部トレーニング体育館において行われた。参加選手は19校、130名という大盛況で、応援の学生も多く、館内に激しい気合いと歓声が渦巻く盛り上がった大会となった。

 記録も全般に高く、ベンチ・プレス、スクワット、トータルの3部門で合計6個の新記録が誕生した。各クラスの優勝者は、超軽量級・東郷(早大4年、112.5、187.5、300)、軽量級・山田(日大4年、115、162.5、277.5)、中級・鴨下(埼玉大4年、115、240、355)、重量級・本橋(東洋大4年、145、215、360)の各選手。なお団体優勝は東洋大学、2位は埼玉大学、3位は明治大学と決定した。(順位と記録の詳細は次号に掲載)
スクワットで240kgの新記録を出した中量級の鴨下選手(埼玉大)はトータルも355kgの新記録で見事優勝。

スクワットで240kgの新記録を出した中量級の鴨下選手(埼玉大)はトータルも355kgの新記録で見事優勝。

超軽量級優勝の東郷選手(58.2kg)はスクワットとトータルで新記録をマーク。

超軽量級優勝の東郷選手(58.2kg)はスクワットとトータルで新記録をマーク。

出場選手数があまりにも多いため競技は2カ所に分かれて行われた。観客は競技者のすぐ近くまで集まり熱心に観戦。

出場選手数があまりにも多いため競技は2カ所に分かれて行われた。観客は競技者のすぐ近くまで集まり熱心に観戦。

月刊ボディビルディング1973年7月号

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