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新ナルシスな奴ら! Vol. 15 小嶋成子

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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.07.30
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こじま・せいこ/1959年9月7日生まれ/身長165cm、体重50kg(オン)58kg(オフ)/ジムトレーナー/趣味=写真、読書/スポーツ歴=競技スキー4年/大会出場歴= 09 年関東クラス別2位・神奈川県2位・日本マスターズ5位、10 年関東クラス別優勝・関東2位・神奈川県優勝、12年関東3位・日本チャレンジカップ2位・日本マスターズ6位
今回は長身にバランス良く発達した筋肉を纏い、近年は一般の部からマスターズまで精力的に出場して好成績を上げているハードトレーニーの小嶋選手にフォーカスしました!

ナルシス(以下NY) 本日はよろしくお願いします。まずはトレーニングをするきっかけを教えて下さい。
小嶋(以下SK) トレーニングをスタートしたのは、夫の仕事でシンガポールで生活をしていた時です。93年に2人目の子供を産んだ後に凄く痩せてしまって…。この身長で体重が45㎏ぐらいとガリガリになってしまい、お医者さんに「運動をしなさい」と言われて一念発起し、近くの公民館へエアロビクスに通いはじめました。すると身体も健康になり、体重は2㎏ほど増えました。

NY 海外暮らしですか!
SK はい。その後96年に台湾に引っ越した時には、友達の勧めでスポーツクラブに入会しました。当時のウェイトトレーニングは初心者レベルで、基本種目を10回3セットやるようなものでした。

NY それが〝お初〟のウェイトトレーニングですね。では本格的にスタートしたのは?
SK 今から8年ぐらい前になります。最初は台湾のスポーツクラブ、クラークハッチでしたがその後なくなり上海のゴールドジムに通いました。その後、台湾にもゴールドジムができたので、そちらに通いました。日本に一時帰国した際はゴールドジムのサウス東京やサウス東京アネックスを利用していました。

NY そうでしたか! 時折ジムでお会いしていましたから、まさか海外暮らしをされているとは思っていませんでした。では大会に出場しようと思ったのは?
SK ジムのトレーニング仲間から「大会に出場すればいいのに」と言われまして。

NY その方はボディビルダーですか?
SK 以前大会に出場していた男性でした。私自身はボディビル大会がどんなものなのか解らなかったので、インターネットや帰国した際に月刊ボディビルディングなどの雑誌を見ていました。その時に「イメージとは違って綺麗だな」と感じ、またフィットネスや健康美という競技もありましたので「私も真面目に取り組もう」と思いました。そこでゴールドジムサウス東京トレーナーの天童あゆみさん(元日本ファイナリスト)に「健康美やフィットネス選手のような身体になりたいんです」と言って、何回か指導を受けるようになりました。

NY 最初は健康美志望だったんですか!?
SK はい。でも天童さんがとても素敵で綺麗な方で、それなのに大会の写真を見ると凄くムキムキで、そのギャップも凄く素敵で。「天童さんのようになりたいな~」と思ったのです。

NY なるほど。彼女との出会いで「ボディビルも格好良くて美しい」と指向が変わっていったんですね。じゃあ、そこからはボディビル大会を目指してトレーニングしていったんですね!?
SK 実は2008年に健康美大会に出場したんですよ、予選落ちしたんですけど。健康美は選手登録もないですし、当時はまだ海外で暮らしていたため所属ジムもなかったので。

NY そうでしたか! 今は日本に完全に戻ってきたんですか?
SK はい、2年ほど前に。大会に出始めたころには子どもが日本の学校へ進んだので日本ベースになり、2カ月に一度ペースで香港へ行き来していました。そのころ友達からヘルシーハウスあつぎの中嶋会長を紹介してもらって入会し、神奈川県で選手登録しました。

NY それはまったく知りませんでした。09年からはボディビルの大会に出場し好成績を上げていますが、念願のボディビル大会に出場しどう感じましたか?
SK 大会記事が掲載された雑誌を見た友達からいろいろアドバイスをもらい、まだまだバルクが足りないと感じました。当時はトレーニングがよく解らなかったというか、まだトレーニングで〝追い込む〟という言葉の意味を理解していなくて。「できるだけ重いウェイトで8〜10回やりなさい」と言われて、本当はもっとできるということすら解らないままにトレーニングしていました。

NY まぁ、それも経験ですし、そうは言いながらも試行錯誤しながら伸びてきたと思いますよ。その当時はどんなトレーニングをしていましたか?
SK トレーニングをスタートした初期のトレーニングルーティンは、天童さんに教わった5分割で胸・背中・肩・腕・脚でした。これは今も基本として変わっていません。

NY セット数や時間はどんな感じですか?
SK 初期に指導されたものに、今はセットを少し多くしたりドロップセットをしたりしています。時間は2時間ぐらいですが、今はインターバルを短くしています。最近はジムトレーナーとして働いていますので、独学やジムの勉強会などで得た知識や、解剖学や生理学を理解しながら実験してやっています。

NY 肉体と知識がやっと融合しはじめた時期なんですね。とても良いことです。今はより密度を高めたトレーニングをしているということでしょうか。
SK そうですね。

NY 2011年は大会に出場していませんが?
SK 母が亡くなりまして。また私自身も体調を崩してしまい、トレーニングから離れてしまいました。2012年の頭あたりからやっとトレーニングを再開しましたが、どうなるかな~と思いながらでした。

NY 素晴らしい復活劇でしたよ!
SK ありがとうございます。

NY さて話は変わりますが、小嶋さんがボディビルやライフスタイルで重んじていることはありますか?
SK 身体が歪まないように、普段はリュックサックを愛用して片側の肩ばかり使わないようにしています。あとは靴はフラットなものを履いて、正しい姿勢を心がけています。ボディビルに関しては、仕上げをきっちりやるということです。人によっては「痩せすぎだ」とか「女の人は脂肪がちょっとあるぐらいで良い」とかさまざまですが、それではボディビルじゃないと思いますし、私はきっちりギリギリまで脂肪を削った時点で筋量がどこまであるのかが勝負だという考えでやっています。「それ以上痩せたら筋量がなくなっちゃうよ」と言われますけど、それはもう織り込み済みだと思っています。脚のカットがしっかり出るまでやらないと。

NY さすがのご意見ですね~。同感です! 「女性だから下半身は甘くて良い」とはなりませんよね、競技ですから。
SK 私はダラダラした減量は嫌なので、3カ月プラス微調整期間1カ月と決めて、最初は1800kcal、次に1600kcal、最後は1200kcal と落としながら調整をしています。

NY ベストな調整期間だと思いますね。では、先ほどはカットを重んじた調整についてお聞きしましたが、バルクアップをするための食事に関するエピソードやトレーニングのこだわりなどはありますか?
SK 食事については特にないのですが、一日3食に、間食としてプロテインなどを3回ほど。今は一回食事量を少し増やして食べていて、タンパク質は動物性を最低20gに大豆等の植物性タンパク質をプラスし、トータル30g程度食べるようにしています。トレーニングは、まずは必ずフリーウェイトから入り、収縮と伸展の種目を行ない、ラストは高回数トレーニングをするようにしています。

NY 良い流れのトレーニングですし、ラストの高回数トレーニングは筋肉の膨脹率も上がるので非常に良いとナルシスは思います。ではラストの質問ですが、今後の目標や理想などお聞かせ下さい。
SK 自分の目指すボディビルは、綺麗で美しい芸術的なものです。見る人を感動させられるようなポージングができるようになりたいです。また、天童あゆみさんや高原佐知子さん(2012年ミス日本5位)のような肉体を目指したいです。2013年に出場予定の大会のうち、関東大会は3回目になりますので優勝したいです。あとはまだ決めていませんが…チャレンジカップでしょうか。

NY 是非どちらの大会も表彰台のいちばん高い場所へ上がってもらいたいと思います。本日はありがとうございました!
2008年に出場した健康美大会

2008年に出場した健康美大会

2012年日本女子チャレンジカップ

2012年日本女子チャレンジカップ

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現在のトレーニングはフリーウェイトから始め、最後に高回数トレーニングを行っている

現在のトレーニングはフリーウェイトから始め、最後に高回数トレーニングを行っている

 小嶋選手のボディビルに対するストイックな思考や姿勢に共感できる充実した時間となりました。逞しさの中の芸術的で女性らしい肉体美をより完成させることで、2013年はさらなる躍進と舞台上でのパフォーマンスを期待しながら応援していきたいです。

文/山本昌弘
著者プロフィール:やまもと・まさひろ(通称ナルシス)/抜群のシェイプと類希なポージングセンス、そして自らをナルシストと公言してはばからない特異なキャラクターで人気を集める元日本選手権ファイナリスト。これまでに東京クラス別70㎏級・75㎏級、日本クラス別75㎏級、東日本選手権、ジャパンオープンを制している
http://blogs.yahoo.co.jp/wwrcf122
[ 月刊ボディビルディング 2013年3月号 ]

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