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東洋大ボディビル部の合宿風景

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[ 月刊ボディビルディング 1973年5月号 ]
掲載日:2017.10.13
 昨年の関東学生ボディビル選手権大会で団体2位に入賞した東洋大ボディビル部が3月28日から6日間、静岡県の片浜で春期合宿を行なった。参加部員は2年生9名、3年生6名、4年生4名の19名(入学式前なので1年生の部員はまだいない)。

 合宿生活は別表のようなスケジュールに従って規則正しく行われたが、2年生の疲れ方がもっともひどかったという。2度目で慣れないせいもあるが、それよりも、はきものの整理、食事の用意と後かたづけ、部屋の掃除、ふとんの上げおろし、せんたく、器具の整備などを始め、上級生のマッサージから入浴時のサンスケまで、ありとあらゆる雑用のため自由時間を奪われ、精神的にも内体的にもくたくたに疲れてしまうのだ。
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 ボディビルに限らず運動部の合宿は下級生にとって相当厳しいものである。しかし、その苦しい体験が部員相互の結束を強めているともいえよう。意味のないシゴキは絶対に許されるべきではないが、なにごとも自由な現代社会のぬるま湯の中でいたずらに無為な日々を送っているわれわれにとって、合宿生活の規律正しさがあこがれにも似たすがすがしさを感じさせてくれるのである。
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朝のランニングから合宿の1日が始まる。眠気をさませといいたけに冷たい海風がほおをなでる。
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勢ぞろいした19名の部員たち。わずか6日間ではそれほど成果は期待できないが、上・下級生ともやる気十分。
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起床後ただちに宿舎前に集合して上級生を待つ。(左)
鬼よりこわい(?)最上級生。(右)
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器具の手入れも下級生には大事な仕事。(左)
器具を使ったトレーニングに入る前には入念な準備運動を行う。(右)
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今年はパワー・リフティングにカを入れようという部の方針のため、各自目標記録を決め、その達成に全力を注ぐ。
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食事の用意はちょっぴり楽しいが、後かたづけはいやな仕事だ。
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合宿生活中もっとも楽しいのは食事の時間だが、ごはんやみそ汁の給仕で下級生の食事は上級生が食べ終ってから。
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写真左:「何といっても食事に一番気を使います」と民宿「すえ弘」の主人・永野通雄氏が語っている通り、食事は非常にデラックスだ。参考までにある日の献立を次に記しておこう。
(朝)焼魚、玉子、ノリ、牛乳、みそ汁、おしんこ、ごはん。
(昼)メンチ・カツ、野菜サラダ、ハンバーグ、つけもの、すまし汁、ごはん。
(夜)エビと魚のフライ、かつおの刺身、酢のもの、野菜いため、みそ汁、おしんこ、ごはん。

写真中:玄関のはきものはもちろん、廊下ではくスリッパまで、上級生が部屋から出入りする度にきちんとそろえる。

写真右:激しいトレーニングのため下着からトレ・シャツまで汗にまみれる。電気洗濯機があるとはいえ、19人分を毎日洗濯するのは楽じゃない。
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2年生にとっては、上級生のマッサージも日課の1つ。(左)
誤楽設備のない合宿生活では芸達者なものがひっぱりだことなる。上級生の部屋で歌ったり踊ったりーー精神を鍛える訓練でもある。(右)
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夜のミーティングでは合宿生活をより有意義なものにするためいろいろな問題について活発な意見が交わされる。
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昼の疲れで10時の消灯と同時にあちこちからイビキが聞こえてくる。しかし、どんなにぐっすり眠っていても、起床時間の30分前には恐怖感(寝ぼうしたら後がこわい)と義務感(上級生を起こさなければならない)により目がさめるという。
[ 月刊ボディビルディング 1973年5月号 ]

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