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パワーリフティングでスムーズな試合運びを行う秘訣:②

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掲載日:2021.05.11
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ウォーミングアップのタイミング

検量とコスチュームチェックが終わったら少し休んでウォーミングアップに入ります。ウォーミングアップはタイミングが非常に大切です。早く終わりすぎても身体が冷えてしまいますし、遅いと自分の試技に間に合わなくなります。先日の大会を見た印象としては皆さんかなりアップを早く済ませているという印象でした。

不安なのはわかりますが、あまり早くアップを終わらせてしまうと感覚が鈍ります。理想としては最終アップが終わって自分の本番試技の間まで10~15分程のインターバルになればばっちりです。

ウォーミングアップを滞りなく進めるには次のポイントをチェックです。まずはアップ場のラック台数の確認と、自分のグループや次のグループの参加人数です。今回の東京大会ではアップ場にラックが4台あったのでこのくらいあればアップ渋滞は起きません。しかし場所によってはアップ台が2台とか、時には1台しかないという場合もあり、その場合にはアップ渋滞が起きます。

自分が何セットアップが必要なのかを踏まえ上でこのラック台数なら何分かかるかをシミュレーションしておく必要があります。例えば、今回のように4台あれば比較的自由なタイミングでアップできるので約3~4分に1セットアップすると計算して、自分のアップが5セット必要なら試合開始の30分位前からアップしだせば大丈夫です。アップ時間が約20分でその後10分後に自分の試技というイメージで30分です。

アップ台数が2台の場合は自分のペースでは出来ない可能性があり、1セット行うのに10分位並んで待たなければならない事もありますので、その場合であれば5セット行うのに約50分位かかってしまう計算になります。ですので、試合の開始時間や前のグループの進行具合などを確認しつつ時間が足りないと思ったらアップのセット数を1セット減らすなど工夫して行う事が大切です。

いよいよ本番試技

アップが終わったらいよいよ出番です。パワーリフティングの試合はラウンド制と言って、試技重量の軽い順から重い順に進めていき1ラウンド終わったら次のラウンドという感じに各種目3回ラウンドが行われます。自分の試技の持ち時間は1分です。この1分というのは審判が最初の合図をかけるまでの時間が1分です。例えばベンチプレスでブリッジなどを丁寧に組んで審判が最初に掛ける「スタート」の合図をもらうまでに1分過ぎてしまうとその試技は失敗となってしまいます。

特別急いで行う必要はありませんが、ベンチプレスはテキパキと行わないと意外と残り時間が少ない状況になってしまうので注意して下さい。

審判の合図を無視しても失敗になってしまいます。スクワットでは主審が「スクワット」とかけてから動き出し、「ラック」の合図で戻します。ベンチプレスは「スタート」の合図で動きだし、胸で止まったら「プレス」がかかり、挙げ終わった後に「ラック」とかかります。デッドリフトだけは最初の合図が無く、選手は任意のタイミングで引き始め、引き終わったら主審が「ダウン」の合図を言います。

試技が終わったら速やかに指定されている場所から退場し、次の重量申請を行います。重量申請は試技カードというものに記入して進行席に提出するシステムです。この時に注意しなければならないのは自分の試技が終わった直後から1分以内に次の重量を申請しなければなりません。仮に時間オーバーしてしまうと次のようになります。

もし今の試技が成功だった場合は自動的にその重量プラス2.5kgが次の重量になります。例えば100kgを第一試技で成功させていて、次の試技を105kgに申請したいと思っていても1分過ぎてしまうと自動的に102.5kgの申請になってしまうという事です。

今の試技が失敗だった場合は自動的にその重量と同じ重量が申請されます。ですので、失敗試技だった場合は結果的に次の試技も同重量を行った方が良いので、この場合申請に時間オーバーしてもそこまでのデメリットは無いですね。

今回の東京大会を見ていて試技カードの申請を1分を超えて進行席に持ってくる人が非常に多かったです。東京大会では温情で受け付けていましたが、全国大会などは絶対に受け付けてくれないと思っておいた方が良いので、早目早目に申請する意識で行きましょう。

あと、せっかくの試合なので失格だけは皆さん避けたいと思うはずです。失格を避けるコツとしてはもしどんなに軽く挙げたとしてもその試技を判定で失敗してしまった場合は次の申請重量は重量アップせずに同重量で臨んでください。これは大切な約束事です。

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  • 三土手 大介
    No Limits代表・レッシュマスター級トレーナー
    一般社団法人レッシュ・プロジェクト理事
    1972年8月26日生まれ
    神奈川県横浜市出身
    120kg超級
    4スタンスタイプ「A2」

    <打ち破ってきた限界の数々>
    スクワットで日本人初の400Kgオーバー
    ベンチプレス日本人初の300Kgオーバー
    トータル日本人初の1トンオーバー
    4つの世界タイトル獲得(世界パワーリフティング・世界ベンチプレス・ワールドゲームズ・アーノルドスポーツフェスティバルPRO BENCH)
    全日本パワーリフティング選手権 優勝20回
    全日本ベンチプレス選手権 優勝18回

    <ベスト記録>
    スクワット435kg
    ベンチプレス360kg
    デッドリフト320kg
    トータル1060kg
    ベンチプレス125kg級世界記録322.5kg
    ベンチプレス125kg超級世界記録360kg
    (IPF旧階級絶対重量世界最高記録)
    スクワット、ベンチプレス、トータル
    旧125kg級、旧125kg超級、120超級日本記録保持者