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肌が不調!?「冷え」と「乾燥」がエイジングを感じさせる原因だった!/益子 克彦

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掲載日:2016.09.28
筋肉は、姿勢を保ったり、体を動かすという重要な働きとともに、もう一つ、体の熱を作り出すという大切な役割を果たしています。筋肉が生み出す熱によって温められた血液が全身を循環し、体温を保っているのです。ところが、運動不足で筋肉量が減ると熱が作られにくくなり、体は冷えた状態に。また、筋肉が減ると、うまく体重を支えられず、姿勢が悪くなりますが、その姿勢の悪さが、さらなる血行不良を招き、その結果、ますます冷え性が悪化します。特に、男性に比べて、もともと筋肉量が少ない女性は注意が必要です。

秋になり台風が頻繁に発生し、最近急に涼しくなりましたが、美容においては、今の過ごし方が次の季節の肌を決めると言われます。特に注意したいのが、“冷え”です。夏でも強いエアコンによって体が冷えてしまう人がいるわけで、冬の冷えはますます深刻になります。冷えが体だけでなく、肌に及ぼす悪影響も明らかになってきています。

冷えと肌トラブルの関係

20~40代の女性1万人に行った調査があり、その中で70%以上もの人が自分を冷え性だと思っていることが判明しました。手足が冷たい、代謝が悪くなるなど、冷えから来る諸症状については、90%近くの人が「感じたことがある」と答えています。

このつらい冷えが、体だけでなく肌にも大きな影響を及ぼしているとことをご存知でしょうか。まず、肌の潤いや若々しさを保っているのは、体内からの栄養や温度だということを意識しましょう。それを受け止める健康な肌の源となるのは、日々の食事です。食事の栄養や体の温度は血管を通して全身に運ばれますが、冷えると血行が悪くなり、肌に栄養や体の温度が届きにくくなります。体の最表面にある肌の温度は外気に左右されやすく、真冬には、体内と肌表面の温度差が14℃にもなることもあります。

美肌の鍵を握るのは、毛細血管の健康

肌に栄養や温度を届けるのは、太い血管から枝葉に分かれた毛細血管で、その毛細血管にはもう一つ大きな問題があります。加齢や紫外線などにより、毛細血管の数が減少したり、ゆがんだり、もれやすくなったりといった現象が起こるのです。すると、ますます肌に栄養や温度が届かなくなります。

栄養や温度が届かないと、肌にどんなトラブルが起こるか。潤いを保てる健やかな肌が作られにくくなり、“乾燥”につながります。それにより、スキンケアで外から潤いを与えても、抱え込めなくなるというトラブルが起こります。エイジングが進み、お手入れの効果も現われにくい肌に、そうなるのを防ぐためには、日頃から肌が冷えないよう、また寝不足やストレスなどで血行不良に陥らないよう注意することが大切です。

血管状態のいい肌は、栄養や体の温度が行き渡ってふっくらと厚みがあり、温かです。加齢により血管状態が悪くなると、潤いを抱え込めない、薄い肌に。生活習慣を見直し、血管をケアして温かみのある健やかな肌を目指しましょう。

3つの対策で、冷えを改善!

「生姜は冷えに効く!」という以外に、シナモンや唐辛子など、冷えに効く食材は他にもあります。そのような「冷えに効く」という食材を毎日に取入れることで、体の中から冷え性体質を改善していきましょう。毎日無理なく取り入れるための3つをご紹介します。
1.朝起きたら、まず「体温より少し高い白湯」を1杯飲む
朝は、1日の中で最も水分が失われているので「白湯」を吸収しやすく、体温が最も低いため体が温まりやすいのです。白湯を飲むことで、胃や腸が温まり、腸管が活発に働きだし、代謝が上がり、熱が作られ冷えにくい体質へと変化していきます。白湯はカロリーが0なので、ご飯の前に飲むことで飲み過ぎや食べ過ぎを防ぐこともできて、ダイエットにもなります。知り合いの女優さんたちも白湯を飲んでいるようです。

日中に紅茶やコーヒーを飲まれる方は多いと思いますが、紅茶やコーヒーに含まれるカフェインが交感神経を刺激することにより、血管が収縮し血流が悪くなり、体が冷えてしまう原因になるとも言われています。朝だけではなく、日中に飲むコーヒーやお茶を白湯に変えてみるのもいいでしょう。

2.体を中から温める食材で体質改善
普段、口にするものが栄養となり、みなさんの体を作っています。食材には、「体を冷やす食材」と「体を温める食材」と「中間の穏やかな食材」があります。冷え性の方は、意識して「体を温める食材」を摂るように心掛けましょう。体を温める食材の基準とは、以下の5つです。

① 寒い時に取れるもの
小松菜、みかん、くるみ、あずさ、たら、ぶり

② 寒い地方でとれるもの
りんご、さくらんぼ、ぶどう、玉ねぎ

③ 色の濃いもの
そば、黒砂糖、玄米、羊肉、黒豆、あずき、黒ごま、カボチャ

④ 味の濃いもの
えび、ニラ、ニンニク、生姜、味噌、醤油、塩分が高い物(漬物、塩辛、佃煮)

⑤地中に向かって伸びる食べもの
にんじん、山芋、ごぼう

3.「オリーブオイル」で温め効果倍増!
体を温めたい時には、温かいものを飲むと良いのですが、残念ながら、その温め効果は一時的なものでしかありません。ところが、その温め効果をさらに高めてくれるものがあります。それは、「オリーブオイル」です。

油膜が広がりやすい性質があり、他の種類の脂の油膜の広がりに対して、約3倍にもなるのです。温かいものと一緒に摂ると、オリーブオイルが胃の中で蓋の役目をしてくれて、一緒に摂取したものの温度を冷めにくくしてくれ、体の中から温まる時間をより長くしてくれます。冷え解消のためにオリーブオイルを摂取する際のポイントは、必ず温かいものと一緒に摂取すること、新鮮なオリーブオイルを使用することです。

オリーブオイルと聞くと、洋食を思い浮かべる方も多いかもしれませんが、和食でも、無理なく摂取できます。オリーブオイルで野菜を炒めたり、けんちん汁や煮込み野菜に少し入れたり、また、鍋や温かいうどんにかけるのもお手軽でオススメです。

どこでも簡単にできる冷え対策「指先マッサージ」

今回は“冷え”特集ということで、最後に、どこでもできる冷え対策「指先マッサージ」をご紹介します。力を入れ過ぎず軽く刺激を与える程度で、1分ほど行ってください。体の末端にある指先は、静脈と動脈が切り替わるポイントで、指先の血流が良くなると、全身の血行が改善され、肩こりが軽くなったり、疲れやだるさが取れ、体温が上がります。
① 右手の親指と人差し指の腹を合わせます。
② 左手の親指と人差し指で、右手の人差し指の爪の両側を軽く押します。
③ 左手の指の力を抜き、右手の親指と人差し指の力を入れます。

②と③を交互に繰り返します。これを手の指を順に行います。
寒さの本番はまだまだこれからですが、体調を崩すことなく、秋から冬にかけ、健康で、なおかつお肌も健やかに過ごしましょう。
  • 益子 克彦
    メイクアップアーティスト・メイク講師・スキンケアアドバイザー
    日本メナード化粧品、日本ロレアルを経て、メイクアップアーティスト兼トレーナーとして活動開始。イタリア、フランス、中国など海外活動が中心。特に中国では、中国語を駆使し、中国全土をプロモーションで回り、多くのファンを獲得。
    一般のお客様から女優・歌手、有名モデルのメイクまで手掛ける。
    パリコレ、ミラノコレクションはじめ数々のファッションショー、雑誌の美容ページ、ファッション広告、CF(代表作:味の素等)CMの撮影、メイクスクールの講師、メイクセミナー、ディナーショーなど、多方面で活躍。MASSYの愛称で親しまれ、幅広い年齢層のファン多数。
    現在、化粧品会社の美容研究室室長として商品開発をリードするディレクター業務の他、早稲田大学での講師も務める。
    また、『ミスター・モデルジャパンTOKYO 2015 準グランプリ』を獲得するなど、メイク分野にとどまらず幅広いジャンルで活躍の場を広げている。

    <資格>
    色彩能力検定、カラーコーディネート、酵素スムージーマイスター

    <広告媒体>
    NTTdocomo、サントリー烏龍茶、キリンビバレッジ、味の素、BOSCH湯沸かし器

    <ファッションショー>
    ルイ・ヴィトン(98秋冬コレクション)
    コシノ・ヒロコ(99秋冬コレクション)
    マサキ・マツシマ(00コレクション)
    ストラネス・ガブリエレ・ストレーレ(01春夏コレクション)
    ヨシユキ・コニシ(01秋冬コレクション)
    ミラ・ショーン(02春夏コレクション)
    ジョン・リブ(02-03秋冬コレクション)
    カルバン(02-03秋冬オートクチュール)
    カルバン(02-03秋冬コレクション)
    ミラ・ショーン(03-04春夏コレクション)
    DAKS(03春夏コレクション)
    ミラ・ショーン(03-04秋冬コレクション)
    マリエラ・ブラーニ(03-04秋冬コレクション)

    <著名人>
    2007ミス・ユニバース・ジャパン ファイナリスト
    知花くらら
    その他有名人