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デッドリフト④:セカンドプル、フィニッシュ、目線と呼吸について

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掲載日:2016.10.25
前回はデッドリフトにおけるファーストプルについて解説しました。
今回はデッドリフトにおけるセカンドプル、フィニッシュ、目線と呼吸解説します。

デッドリフト④:セカンドプル、フィニッシュ、目線と呼吸について

◎セカンドプルの意識
ファーストプルでバーベルを引き上げた直後どのようにフィニッシュまでつなげていくか?
このセカンドプルの意識は大きく分けて二つあります。ファーストプルでバーベルを浮かしたら、身体の前傾角度をなるべくそのままに保ったまま引き続けるというAタイプと、ファーストプルで引き上げた直後から股関節を前に出して、なるべく早く上体を起こしてくるBタイプに分かれます。

身体の前傾角度をなるべくそのままに保ったまま引き続けるAタイプ

Aタイプはみぞおちと膝が引き離れるイメージですのでその流れで引き上げると前傾を保ったままになります。

ファーストプルで引き上げた直後から股関節を前に出して、なるべく早く上体を起こしてくるBタイプ

Bタイプは首と足の間になるべく早く股関節を入れて安定を出したいので引き上げた直後からバランスを崩さない範囲で早く上体を起こしにかかります。
◎フィニッシュの意識
最後はフィニッシュの解説です。フィニッシュはどの部分から返し始めるのでしょうか?またどうしたらバシッと綺麗にフィニッシュできるのでしょうか?
セカンドプルからスムーズにフィニッシュまでつなげるためには股関節を前へ突き出す動作と、上体を上方向へ引き上げ続ける動作、膝をどのタイミングで伸ばすかという動作が絡んできます。

Aタイプはみぞおちと膝、足を垂直線上にそろえる意識で股関節を柔らかくみぞおちと膝の間に収める

Aタイプはセカンドプルから前傾角度を変えずに垂直方向に引き上げてきたところから、最後はみぞおちと膝、足を垂直線上にそろえる意識で股関節を柔らかくみぞおちと膝の間に収めます。

Bタイプは首の付け根と足の間に股関節をなるべく早く入れるような形

Bタイプはファーストプルでシャフトが浮いた瞬間からバランスを崩さない範囲で首の付け根と足の間に股関節をなるべく早く入れるような形でセカンドプルにつなげ、その後フィニッシュで直立するようにします。
肩の返しは縦方向によっこらしょと返すのではなく、リラックスした肩と腕を保ったまま、肩を横方向にスライドしていくようにして胸を張る、または、背中をしめる意識で返します。そうするメリハリのある返しに見えます。
◎目線と呼吸
デッドリフトの呼吸はあまり大きく吸い込まない場合が多いです。あまり大きく吸い込みすぎるるとボトムの構えで態勢が辛くなり軸が崩れたすくなります。崩れない範囲で必要な呼吸をファーストプル前に吸い込みます。
吸い込んだ呼吸はフィニッシュまでは抜かないように気を付けてください。呼吸に関してはあまり神経質に考えなくて良いと思います。自然な流れでできると思います。

目線についてですが、ファーストプルの直前にどこを見るということよりも、結果的にどのような頭の角度を取るかということの方が重要です。セッティングが決まり自分の軸を正しくそろえた時に、目線が先にくるのではなくて、頭の角度が決まった結果、その先の目線が決まるという形にしたほうが自然です。
目線の位置は大体水平を基準にして、そこから少し上とか少し下を向いて設定します。
極端に上を向くと身体に反りが生じやすくなります。そうなると軸が崩れ腰に負担もかかってきますし、軸が崩れてしまいます。比較的上を向いても大丈夫なのはB1タイプくらいでしょう。
逆に下を向いて頭が下がりすぎるとボトムで背中が丸くなったり、切り返すときにスムーズな連動が出なかったりする場合があります。
正面を基準にしてパラレルタイプは背筋主動なので比較的上を見る傾向にあります。クロスタイプは腹筋主動なので比較的下を見る傾向にあります。
ファーストプルで引き始めた後は自然な流れで身体の使い方に任せる形になりますので引き上げるにしたがって当然目線も変わってきます。あまり細かいことにこだわらずに自然にしましょう。
デッドリフト解説
デッドリフト①:スタンスと立ち位置について
デッドリフト②:シャフトを握りに行く意識とグリップについて
デッドリフト③:ファーストプルについて


三土手氏のコラム一覧はこちら!

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  • 三土手 大介
    No Limits代表・レッシュマスター級トレーナー
    一般社団法人レッシュ・プロジェクト理事
    1972年8月26日生まれ
    神奈川県横浜市出身
    120kg超級
    4スタンスタイプ「A2」

    <打ち破ってきた限界の数々>
    スクワットで日本人初の400Kgオーバー
    ベンチプレス日本人初の300Kgオーバー
    トータル日本人初の1トンオーバー
    4つの世界タイトル獲得(世界パワーリフティング・世界ベンチプレス・ワールドゲームズ・アーノルドスポーツフェスティバルPRO BENCH)
    全日本パワーリフティング選手権 優勝20回
    全日本ベンチプレス選手権 優勝18回

    <ベスト記録>
    スクワット435kg
    ベンチプレス360kg
    デッドリフト320kg
    トータル1060kg
    ベンチプレス125kg級世界記録322.5kg
    ベンチプレス125kg超級世界記録360kg
    (IPF旧階級絶対重量世界最高記録)
    スクワット、ベンチプレス、トータル
    旧125kg級、旧125kg超級、120超級日本記録保持者