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加圧トレーニングと治療②

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掲載日:2018.08.24
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フィジークオンラインをご覧の皆様、三橋忠です。(加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院院長、ファイン・ラボフィットパーソナルトレーナー・横浜医療専門学校非常勤講師)

前回は「加圧トレーニングと治療」についてコラムで書きました。
今回はその中でも触れた怪我や疲労回復するメカニズムについて、私が加圧スペシャルインストラクターとして現場で実践している事を含めて説明致します。

①加圧トレーニングによって血管の弾力性が増す

加圧トレーニングは血管の弾力を促進させる大きな効果があります。
加圧をすると、川の流れを狭めるのと同じく、一時的に血流が滞るため、全身の血管はより多くの血液を取り込もうとし、普段使っていない末梢血管にも血液が巡ります。
この時に加圧の負荷を除圧すると、血管に大量の血液が一気に流れ込むことになります。

例えるなら、せき止めていた川の水が一気に放水され、通常の水流より強い圧力で、川底に溜まっていた土砂が勢いよく流されるのと同様に、血管内の老廃物も一気に流れて行きます。
こうして人工的に血管の拡張・収縮を繰り返すことで血管が刺激され、弾力が増すのです。

また、加圧することで血管内皮細胞から一酸化窒素という物質が生まれ、これも血管の弾力を取り戻す一助となります。
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②成長ホルモンが大量に分泌する

成長ホルモンは、身体の成長と新陳代謝を促進させます。
これが筋肉増強、体脂肪燃焼、若返り、怪我からの回復、美肌など、大きな効果を発揮します。

運動によって成長ホルモンの分泌を促すのは「乳酸」です。乳酸は、ある一定レベルの筋肉疲労を迎えた時に出ます。
乳酸が出ると筋肉の中にある受容体が刺激され、脳の下垂体前葉から成長ホルモンが分泌されます。

加圧をしている時は血流が制限されている為、筋肉内にできた乳酸も出ていきにくくなります。その為、加圧することで乳酸の量はどんどん増え、受容体が強く刺激されて、大量の成長ホルモンが分泌されます。

③怪我からの早期回復も可能

怪我の回復に加圧トレーニングを行うと、血流が改善される為、早い段階で損傷部の血行が良くなります。
血行が良くなると、細胞の働きが活発になって新陳代謝が促され、腫れが早く引き、痛みも早期に治ります。

痛みが治まるのは、痛みを軽減する「マイオカイン」というホルモン様物質が、筋肉から分泌されるためとも考えられてます。
骨折した時も、仮骨形成から骨癒合までの期間が格段に早くなり、怪我からの早期回復が期待できます。

まとめ

今回は加圧トレーニングと怪我や回復のメカニズムについて説明をしました。
怪我していてもできるトレーニングは沢山あるので、早期回復の為にも、加圧トレーニングをお勧めします。
次回は更に具体的なトレーニングや治療について進めて行きます(^ー^)
  • 三橋 忠
    加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院 代表
    ファイン・ラボフィット パーソナルトレーナー
    大手スポーツクラブのチーフトレーナー・責任者を経験した後、パーソナルトレーニングスタジオ店長として4年間勤務し、整形外科・接骨院でもキャリアを積み、2011年に加圧トレーニングスタジオHAPPINESS&ハピネス整骨院を開業。パーソナルトレーニングで年間3500 セッションの指導を行う。

    <資格>
    ・厚生労働大臣認定柔道整復師
    ・加圧スペシャルインストラクター
    ・米国認定ストレングス&コンディショントレーナー(NESTA-PFT)
    ・キネシオテーピングトレーナー

    <競技実績>
    2008年ボディビルMr茨城 準優勝
    2008年ボディビルMr茨城70kg以下級 準優勝
    2009年ボディビルMr茨城70kg以下級 優勝