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IFBBプロ 山岸秀匡 トレーニングキャンプinミッドブレス 脚編

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掲載日:2018.06.22
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2018年6月1日、世界で活躍するIFBBトッププロ・山岸秀匡選手の帰国に伴い、山岸プロのコーチであるミロス・シャシブ氏直伝のジャイアントセットを実践するトレーニングキャンプがミッドブレス初台にて開催された。
山岸プロの実践する真のジャイアントセットの理論と方法とは一体どのようなものなのか。内容も参加者もハイレベルとなった、当日のキャンプの様子をレポートする。
ミッドブレス ヘッドパーソナルトレーナー 堺部 元行氏

ミッドブレス ヘッドパーソナルトレーナー 堺部 元行氏

堺部:本日は快適な時間をお過ごしいただければと思います。吐きたくなった場合にはトイレもしくは窓を開けてください。そしてすぐにまた戻って来てください。

本日は一部からの強い要望により、山岸選手のコーチであるミロスと実際にやっている、ジャイアントセットで脚と腕をしっかり再現してやっていこうと思います。
今回はウエイトは皆だいたい一緒にします。回数は自己申告でOKですが、自分で決めたらやりきることが唯一の条件です。

トレーニング中のドリンクに関して

IFBBプロ 山岸秀匡氏

IFBBプロ 山岸秀匡氏

山岸:私がトレーニング中に飲んでいるのは、EAA(必須アミノ酸)とBCAA。
ジャイアントセットをやるとその部分に血流が集中するので、そこに筋発達に必要な栄養素を運び込めるように。
ジャイアントセットの1セット(1サイクル)はだいたい15分くらい。セット間にしっかり栄養をとって、トレーニング中に筋肉を壊すのと同時に作るくらいの気持ちで臨むこと。

通常、ジャイアントセットは10種類くらいのマシンを使って行う非常にハードなトレーニングですが、栄養摂取の面に関してはあまり言及できていません。なので、それと合わせて実際に体感してもらえればと思います。

ジャイアントセットのメニュー

・レッグエクステンション  
・スクワット(スミスマシン)
・レッグカール
・アウターサイ 
・ハックスクワット(正面を向いて10回+反対を向いて10回) 
・インナーサイ
・レッグプレス

今回は上記の合計8種目を連続で行うことで1セット(1サイクル)とし、強度は回数で調整して、できる人は各種目を20回が目安。
今回は人数の関係もあり、前の人が3種目まで終わったところで次の人が最初の種目を開始するという流れで行った。

ジャイアントセット 1セット目開始

レッグエクステンション

レッグエクステンション

限界を超すため、余裕がある場合にはネガティブ局面で負荷をかけていく

限界を超すため、余裕がある場合にはネガティブ局面で負荷をかけていく

インナーサイ

インナーサイ

ハックスクワット

ハックスクワット

すかさずネガティブな負荷をかけていく。後に続く者が増える度、ジム内の金属音に混じって息切れと嗚咽にも近い声が響いていく。
堺部:僕は回数ポリスなので不正は許しません。

堺部:僕は回数ポリスなので不正は許しません。

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常に全体を山岸プロと堺部氏が見回り、サポートと叱咤激励をしていく。もう限界を超えていると思われる場合には最小限の補助をする。そしてまだいけそうな場合には徒手で負荷を加えていく。

1セット目を終了しての注意点、アドバイス

山岸:きつくなってきても特に降ろす局面を丁寧に行うこと。もし自分でやる機会や環境があれば、同じような種目が続かないように交互に行えるといいと思います。

2セット目は、1セット目とは逆順で行っていく。
さらに、重量は各種目に少しずつ追加された。
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・レッグプレス
・インナーサイ
・ハックスクワット(正面を向いて10回+反対を向いて10回) 
・アウターサイ 
・レッグカール
・スクワット(スミスマシン)
・レッグエクステンション

ジャイアントセット 2セット目 開始

レッグプレスも容赦なく負荷をかける

レッグプレスも容赦なく負荷をかける

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「深く深く!遠慮すんな!」
回数ポリス・堺部氏は浅いスクワットを許さない。

屈強な参加者方も、すべての種目において重量が追加された2セット目はさすがに辛辣を極めている様子であった。1セット目以上の気合の入った声が響く。
負荷をかけつつも激励をし続ける。

負荷をかけつつも激励をし続ける。

動かなくなってからが勝負。ジャイアントセットは補助者と行うことが望ましい。

動かなくなってからが勝負。ジャイアントセットは補助者と行うことが望ましい。

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2セット目完遂後の参加者の姿がジャイアントセットのキツさを物語る。
言うまでもないが、トレーニングを日頃から積み重ねた強い身体と強い精神がなくては限界を超えてここまで追い込むには至らない。
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疲労困憊により立つも座るも厳しく、通常のジムではなかなか見ることのできない光景が散見した。参加者のレベルは相当高く、妥協のない追い込みは山岸プロと堺部氏によりさらに促進される事となった。
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ジャイアントセットの2セット目を実施中のジム内は叫びに近い声が響いていた。参加者からは「レッグカールがヤバい」「疲れたとか気持ち悪いとかじゃない、痛い」「本当きつい」「最後のレッグエクステンションもう動かない」との声が上がった。
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その後、参加者は無事に全員が完遂した。
ジャイアントセットのレベルも高いがそれをやり遂げる参加者のレベルも間違いなく高かった。
本来はこの流れで3セット目まで行うとのことであったが、今回は一旦ここで脚の種目に区切りをつけた。


ジャイアントセット 腕編へと続く・・・!!