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アスリートも知っておきたい腸管免疫の話 ニチニチ製薬株式会社 中央研究所 岡森万理子#3

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掲載日:2019.01.07
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日本最大級のスポーツ・健康産業総合展示会であるSPORTEC 2018内にて開催された、ニチニチ製薬株式会社 中央研究所 岡森万理子氏による講演「アスリートも知っておきたい腸管免疫の話」をレポート!

花粉症に対する効果

少々戻りまして、スポーツ選手の活動を制限する原因として1/4の割合で「花粉症」という回答が挙げられています。鼻水や倦怠感、目のかゆみなどはスポーツのパフォーマンスにマイナスの影響を与えてしまいます。
2~3人に一人は何らかのアレルギーを持っているといわれていて、これらはスポーツをする上で問題になってくる疾患です。
このアレルギー疾患も、乳酸菌を摂取しているとくしゃみの回数が減ったり、鼻詰まりの改善などのデータがありました。

喘息に対する効果

オリンピック選手の8%が抗喘息薬を服用しているという調査結果があります。
喘息の薬は動悸や息切れ、手のしびれなどの副作用がありますので、できるだけ使用しない方向で進めることが望ましいかと思います。

これに対する乳酸菌の効果としまして、マウスにアレルギーを起こさせるために卵のアレルゲンである卵白のアルブミンを注射し、喘息用のモデルを作りそれに対する効果を調べます。
その結果、アレルギーの元であるアレルゲンを投与しても、乳酸菌を服用したグループでは有意に症状が低下しました。

ストレスと腸内細菌

健康な腸内細菌に対してストレスが掛かりますと腸内細菌のバランスが崩れて、腸の状態や免疫系、ホルモン系などに影響して正常な状態が破綻します。そうすると感染症やアレルギー、各種疾患が引き起こされると言われています。

ストレスと腸が関係しているということはよく言われておりまして、例えばいじめられている子が学校に行こうとするとお腹が痛くなったり、プレゼン前などで極度に緊張したりするとお腹の調子が悪くなったりするなど、腸に影響が出ることが分かっています。

そういったもの以外にも、ストレスを感じるとノルアドレナリンを分泌し、ノルアドレナリンが悪玉菌を増加させることが知られています。

また、腸の状態が脳に伝わってストレスや感受性に影響を与えることも考えられます。
このことから脳と腸は非常に密接な関係があり、腸を整えることは精神状態にも影響すると言われていて、ストレスによる腸内細菌の変化が研究により分かってきております。

腸内細菌は感情にも影響する

腸内細菌がいるマウスといないマウスを比較しますと、腸内細菌がいるマウスのほうがストレスに強いという結果も出ていることから、ストレスの軽減にも腸内細菌や腸内環境を整えることが有効と考えられます。

マウスに抗生物質を与えて腸内細菌の数を減らしておくと、腸内細菌の数は通常の食事により回復をしてきますが、がんやアレルギーの抑制に関する特許を取得している弊社の製品「FK-23」という濃縮乳酸菌を食べさせたグループのほうが有意に早く腸内最近の数を増やして腸内環境が整えることができました。

このことより、感染系の防御や通常通りのスポーツパフォーマンスを発揮することに繋がると考えられます。
免疫を活性化するために必要な乳酸菌としては一日一兆個と言われておりまして、これをヨーグルトで摂ろうと思うとだいたい100リットル分を飲まなければいけないのですが、加熱殺菌した乳酸菌の粉末ならば僅かな量を一度に摂取することが可能です。

こういった腸管免疫系からのアプローチによりアスリートがパフォーマンスを最大限発揮できるだけでなく、一般の方の生活習慣の改善にも貢献できればと思います。本日はご清聴ありがとうございました。