フィジーク・オンライン

Ad by SUPLINX

Weekly Monthly Shopping

新ナルシスな奴ら!Vol.14 間部曜子

この記事をシェアする

0
月刊ボディビルディング
掲載日:2017.07.27

Vol.14 間部曜子

文/山本昌弘

文/山本昌弘

まなべ・ようこ/ 1954 年5月24 日生まれ/身長158cm、体重40kg(オン)・48kg(オフ)/主婦/趣味:神輿/スポーツ歴:アイススケート13 年、社交ダンス10 年/タイトル歴:2007 年神奈川県選手権優勝、関東クラス別選手権優勝、2010 年関東選手権優勝、2012 年日本女子チャレンジカップ優勝、東日本選手権優勝
 今回登場願ったのは、連載初の女性ビルダー!一般の部からマスターズまで勢力的に活躍する間部選手です。長年ナルシスの弟子として日々自己との限界にチャレンジ&精進してもらい、数々の大会に出場。着実に成果を上げている彼女にフォーカスしました。

ナルシス(以下NY) 本日はよろしくお願いします。初めにトレーニングをするきっかけを教えて下さい。

間部(以下YM) 20年前に体重が重くなり、膝に負担がかかってきたのでスポーツクラブに入りました。そこではエアロビクスとベーシックエクササイズをスタートしたのですが、ボディビル大会経験者のトレーナーさんがいたので、少し専門的なウェイトトレーニングを習うようになりました。

NY それはどれくらいの期間?

YM 約10年です。

NY その後は?

YM クラブが閉鎖されたのですが、「次に行くならゴールドジム横浜馬車道」と決めていたので、その通りに。

NY ゴールドジムに入ってからはどうでしたか?

YM 「専門的なトレーナーから習って、よりハードなトレーニングをしたい」とすぐに思いました。トレーニングをスタートして間もなく、ハードコアジムエリアのトレーナーに食事やトレーニングメニューについて話をしたところ、トレーナーから「もうすでにトレーニングも食事の内容も基本ができているから、ボディビルをするには心配ない」と、モニターに映るオリンピアの映像を見せられて…。トレーナーからはすぐに「ビルダーになれ!」と言われたので、私は「無理です!」と答えたのですが、トレーナーの強い要望なのか、素質を見抜いてくれたのか(苦笑)、いきなりパーソナル指導という形でスタートすることになりまして。進めていくにつれ、トレーナーに「1年では良し悪しが解らない、3~7年は続けないと、肉体的成果や自分に合っているか解らない」と言いました。

NY 初めはビルダーはやるつもりじゃなかったのに、スイッチが入ってしまったんだね。

YM はい。それにトレーニングも面白くて(笑)。

NY ハードにトレーニングをスタートした頃から、ゴールドジムに入ってのトレーニングルーティンについて聞きたいんだけど。

YM 前のスポーツクラブで本格的に指導してもらった頃から5分割(脚、背中、胸、肩、腕。腹筋はできる時に)でやっていたので、ゴールドジムに入ってからも変えずにやっていました。そんな夏のある日、トレーナーから「神奈川県の大会があるから、まずは見に行きなさい」と言われ、一人で観戦しました。その後トレーナーから「どうだった?」と聞かれましたが、正直ピンと来ていなかったので「解りません」と答えました(笑)。

NY 半強制的だったんだね(笑)。

YM 指導から半年が過ぎたら、今度はトレーナーから「転勤するけど、ポージングについてはナルシス山本選手にお願いしてあるから!!」と、壁に飾ってある山本さんのコンテスト写真を指しながら言われたんです。山本さんの写真を見た時には「こんな人に教わるの!?」と不安半分、興味半分でした(笑)。

NY ナルシスとしては、これも何かの縁があったんだなと思いましたよ。

YM 私は他人に言われながらトレーニングをやってきましたけど、自分が試してみようと思ったことは、ある程度見極められるまではやるので、ここまでは計画通りにきています。

NY 初めてのセッションの時にはもう神奈川県大会に向けてかなり調整していたけど、規定ポージングやフリーポージングはまだ何もやってなかったから、選曲をはじめ形にするまで大変だったよ。でも指導しているうちに徐々に自分の物にしてくれたから、約7年が経った今、着実に成果が出せてきたよね。今や間部選手と言えば〝きっちり仕上げたフリーの名手〟とイメージされているけど、実はナルシスがうるさく指示しているわけだから、大変だよね(笑)。

YM 本当にその通り! 凄く大変です(笑)。
2012年東日本選手権。 50 kg級で優勝

2012年東日本選手権。 50 kg級で優勝

NY 間部さんはよくナルシスに「私は山本さんを毎年頷かせることを目標にしています。大会はあくまでもその延長線上にあるものだから」と言っていますよね。

YM その通りです。山本さんの方針ややり方、そこに向かう姿勢は私とまったく同じなので、一緒にやってもらっていて「こんなはずじゃなかった」なんてこともなく、信頼してついていっています。

NY ありがとうございます。さて話は変わりますが、ナルシスとのトレーニングをスタートする前は、食事などはどういうものだった?

YM 私は普通と思っていた食事をトレーナーに話したところ、結果的には初期の減量メニューと言われまして。

NY ナルシスも当時その話を聞きましたが、あっさりした油のない物ばかり食べていましたね。今はどうですか? 初めてチャレンジした大会時はバリバリにまで調整したぶん、食への変化はなかったですか?

YM ありました。当時は〝成果をしっかり出すには、大きさがないぶん絞り上げないと〟という話になり、トレーナーからは「活躍していた知り合いの女性ビルダーは減量の最後には500kcalで調整していたよ」と聞いたので、〝その人ができるなら私もできる〟と思い、最後には400kcalまで落としました。さすがにフラフラでしたが、キツイとは感じませんでしたね。

NY さすがだね。

YM ですが、以前はまったく口にしたことのなかったジャンクフードを食べたいと思うようになって。その後、生まれて初めてマクドナルドやケンタッキーなどを口にしました。

NY えぇ! 本当!?それまた珍しいよね。嫌いだったわけ?

YM いえ、何となく。

NY これはある意味おもしろエピソードだね(笑)。そういったジャンクフードを自分でも食べたくなるとは思わなかった?

YM 驚きました。びっくり!

NY 調整をハードにすると、食に対する好みも変わってくるよね。じゃあ、バルクアップにまつわる話はあるかな?

YM トレーナーから「来年に向けて、暮れから正月までに体重を増やしなさい」と言われ、42kgから50kgまで食べて増やしましたが、さすがにSOS状態でしたね(苦笑)。

NY 確かにナルシスも心配になって「増やし過ぎなんじゃない?」と話しましたよね。あの頃はまだ食事に関してはノータッチだったからね。ちなみにその時はどんな食事をしていたの?

YM 食事の回数は今も変わりませんが、一日6回、炭水化物は米を一日2合に、肉なら赤身の牛肉などを一日600g食べるようにしていました。特に炭水化物がキツかったです。

NY 間部さんにとってはキツイ量だったんだね。

YM もう二度とあんな食事はしたくありませんね。

NY 翌年からは食事に関してもしっかりアドバイスするようになり、毎年課題を見つけてはクリアして今にいたるけど、今年は特にキツくなかった? ナルシスが「もう少しやれば物になるから」と毎回プレッシャーをかけていたから。

YM いえ、逆に楽しかったですよ。できる要素があったから言ってくれていた訳でしょ!?だから、言われたら「やってやろう!」となったし、それをクリアしていくのは、自信はなかったけど楽しかったですね。よく調教してくれましたよ(笑)。

NY 膝を怪我していたし、満身創痍だったけど頑張ったよね。今年は重いトレーニングができなかったぶん、女性特有の下半身の甘さを課題にカットを刻んでいこうと100レップス法で追い込んだ甲斐があって、過去最高の仕上がりでチャレンジカップでは一人抜きん出たオーラを纏っていたね! 多少の細さは仕方ないにしても、トータルバランスやポージング、そして真骨頂のバックも本当に素晴らしかったよ。

YM あの時は毎週変わっていく身体が楽しくて、正直、毎日でも指導してもらいたかったですよ(笑)。
記事画像3
記事画像4
「人生悔いなく生きたいので自然体でトレーニングし、どこまで自分が変化し大きくなれるかが楽しみであり、目標でもある」という間部選手。次の大会でもきっと活躍してくれるでしょう
NY この7年間を振り返り、どう思いますか?

YM うぅ~ん…「自分と向き合い、悔いなくできたか?」ですかね。

NY その心は?

YM どれほど自分に厳しくできたか?ということです。実際には自分との対話ができてきたように感じます。

NY なるほど、深いですね。では、最後の質問ですが、今後の目標などをお聞かせ下さい。

YM 来年はまだ未定です。今はとにかく膝の治療ですね。出るなら今年以上の成果と成績ですかね。年齢のこともありますから、自分の人生悔いなく過ごしていきたいので、自然体で楽しくトレーニングし、どこまで自分が変化して心身ともに大きくなれるかが楽しみであり目標でもありますので、大会出場についてはその後の話ですね。あとは山本さんをギャフンと言わせることです(爆笑)!

NY !

 間部選手の一年一年を悔いなく目標に向かって打ち克ちながら歩んでいく姿勢に、改めて本当に頭が下がる思いになった取材でした。次に舞台に上がる際には、より完成し、研ぎ澄まされたボディでのパフォーマンスが見られることを期待しています。
著者プロフィール:やまもと・まさひろ(通称ナルシス)/抜群のシェイプと類希なポージングセンス、そして自らをナルシストと公言してはばからない特異なキャラクターで人気を集める元日本選手権ファイナリスト。これまでに東京クラス別70kg級・75kg級、日本クラス別75kg級、東日本選手権、ジャパンオープンを制しているhttp://blogs.yahoo.co.jp/wwrcf122
[ 月刊ボディビルディング 2013年2月号 ]

Recommend