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スティーヴ・リーヴスのバラード

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月刊ボディビルディング
掲載日:2017.09.27
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ヘラクレスとなるべき運命を
一身に背負って
モンタナのとある牧場に
呱々の声をあげた
リーヴス それは人に愛され神に愛され
真のビルダーの道をあゆむ
智勇と筋肉の化身

“私には財もなく
頼むべき親の威光も皆無なれど
この広い肩 この端麗な顔
そしてたゆまざる努力をもって
人類の誇りたらんことを夢見
誰にとってもあこがれとなる体を作ろう"

彼はくる日もくる日も
ジムで冷たい鉄をつかみ鉄と話し
おのれを固い鉄に変える

そのひきしまった唇は
一片の甘い菓子もうけつけず
新鮮な果物と厚い肉をむさぼる

彼は おのが肌を
ベルベットで裏張りされた
柔かい絹でおおい
その筋肉を
暖い山羊の乳で浸す
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怒号 歓声 熱気
ステージにあがった彼を
百雷の拍手が包む
たくまざるヘラクレスのポーズに
幾千の視線がゆらぐ
それは栄光か
努力の華か

コンテストに彼の名がある時
人々は彼が一番であることを知る
彼はビルダーの王であり
人間美の極致である
人々はそこにつきせぬ夢を追い
くめどつきぬ美酒に酔う

映画に出る合い間に
彼の休養の場となるギリシア
ミネアポリスの宮殿に
広い黄金の羊皮を敷き
彼はそれに横たわる
まわりにはベる美女
つかの間の挑源境
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「ヘラクレス」の製作者レービンは
その映画のヒットを祈って
リーヴスの姿を
4ポンドのチョコレートにおさめ
多くのファンに送る
この茶色のリーヴス像は
甘く美味しく
多くのファンを魅了する

自分のヘラクレス像を
彼は悲しく思い
それを太陽に溶かす
甘い芳香をはなって
それはゆっくり溶け
やがて太陽に消える

■ミルトン・ムーア 高山勝一郎訳
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[ 月刊ボディビルディング 1973年1月号 ]

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