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72年度東日本ローカルNo.1雑談会コンテスト・ビルダーのYesterday Today & Tomorrow

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[ 月刊ボディビルディング 1973年1月号 ]
掲載日:2017.10.04
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<企画・司会> 原 田 隆 正

――今日は72年度東日本ローカル・コンテスト№1の選手5人にお集まりいただき、アンケート・スタイルでいろいろおききしたいと思います。

いよいよ今年もあとわずかになりましたが、先ず、本年度最大の関心はなんだったでしょうか。仙台からご出席願った渡辺さんから。

渡辺 ミスター東北、再度の優勝です。

――23才でNo1になられた赤木さんは。
赤木 ミスター関東に入賞できるかということでした。
――今年はツイてましたね。ミスター千葉時点での感想は。
赤木 すごく婿しかったですね。

――ミスター神奈川の吉川さん如何ですか。
吉川 72年度十大ニュースは(笑い)この春、サラリーマンから自家営業に変わった、仕事の変化ということです
――ボディビルへの影響は。
吉川 慣れるまでマイナスでした。

――茨城県の青年議会で町の社会体育指導に挺身中の、磯野さんの選ぶ72トップ・ニュースは。
磯野 ミスター茨城優勝と浅間山荘事件です。

――あなたは社会派ビルダーです(笑い)。
第一BCからは「突如、彗星の如く現われる」選手がよく輩出します。坪井さんはその3人目ですが、やはりNo.1になったこと?
坪井 それが……ミスター東京の前に獲った〝実業団2位〟のときの感激の方が倍でした。



坪井選手 ボ歴5年 第一BC 体位 168 76 118 42.5 58

坪井選手 ボ歴5年 第一BC 体位 168 76 118 42.5 58

――それはまたなぜ? 1、3、10位はラッキーで、2位と4位は不運で残念と普通は思われるのですが。
坪井 ……
赤木 でも2位が、
――あっ、なるほど。

吉川 (ミスター東北の写真を見て)いい三頭筋しているなぁ。どうやって出してます?
渡辺 別に。体操やってただけです。
吉川 学生時代?
渡辺 今もやってます。

――渡辺さんの第2のスポーツですね。ボディビルと併行させて?
渡辺 ハイ。休日に学校で体操やってますが、ボディビルをやっているお陰で、今も現役に負けません。
――藤原ジムで見た月面宙返えりの記憶が甦りました。(笑い)

(吉川選手に)第2スポーツは何を?
吉川 バスケット。
磯野 ハンド・ボールです。
赤木 柔道でした。
坪井 ボクシング。

――マイ・ホリディの過ごし方。
坪井 眠ります。普段の寝不足を補います。
磯野 農家なので、家業の手伝い。
渡辺 前言どおり。
赤木 ……(困ってる)
坪井 デートです!
赤木 (照れる)
――キマった(笑い)。

渡辺 (ミスター茨城の写真を見て)腿が太いね。どれくらいあります?
磯野 61。でも肩から腕にかけて弱いんです。


渡辺 まだ、ひとりでしょ。
磯野 いえ、います。
――新婚とボディビルは両立しますか。
渡辺 すでに数年を経ていますが、
吉川 エッ
渡辺 いまだに犠牲が伴ないます。
磯野 来年から両立させたい。
坪井 今は家庭第一主義で、ボディビルの方が犠牲になっています。

――家庭に無関係にボディビル一途の赤木さん、当面の悩みといえば?
赤木 勉強不足です。

――では、5人の選手にボ歴をゼロ年に戻してもらい、入門動機をきかせていただきたいのです。
3年前の赤木さんはどんな体格だったのでしょう。

赤木 とても貧弱でした。海で凄い体を見てそれから……。
磯野 同じです。一緒に海へ行った友人がボディビルをやっていて、その筋肉に圧倒されました。
吉川 子供の頃からバーベルにさわるのが好きで、高三のとき東京オリンピックのウェイトリフティング観戦に夢中でした。
渡辺選手 ボ歴6年 藤原ジム 体位 169 72 119 43.5 59

渡辺選手 ボ歴6年 藤原ジム 体位 169 72 119 43.5 59

渡辺 高校体操時代,全長(藤原勤也)にすすめられて兄の代わりに出場したのが第1回ミスター宮城です。成績は4位でした。入会はそのあとです。
坪井 動機というか目的は、コンテストでNo.1になることでした。

――初心貫徹。では、現在の練習の時間と量を教えてください。坪井さんは2時間と11月号に紹介されてましたね
坪井 えゝ。
渡辺 僕も大会前は2時間です。
吉川 スーパーで1時間半。
赤木 80セット、1時間半。
磯野 月・水・金は体育館で朝晩50分で約2時間。火・木・土は家で50分。セット数は60ぐらいです。

――学校の体育館を借りて?
磯野 同好会ですから基礎の段階ですが、1周500mのランニングを終えるまでバーベルに触れないことに決めています。
吉川 ランニングはいいよ。
渡辺 ウェイトを落とせるしね。
坪井 (ミスター神奈川の写真を見ながら)昨年と比べて、グッと引きしまったね。
吉川 水上さんと同方式。コンテスト前の夏のランニングは効果抜群。

――技術面で心がけておられることは
吉川 ポージングのことですが、バック・ポーズへの導入と復元の際、流れが中断しないように工夫しています。
磯野 バルク・アップ。短時間集中法です。
坪井 体に負担をかけないよう気を配っています。

――尊敬するビルダーを内外1人ずつあげてください。
渡辺 ビル・パールと石神さん。
磯野 遠藤さん、ラリー・スコット。
赤木 末光さん、ラリー・スコット。
坪井 金沢さん、ラリー・スコット。

――ラリー・スコットは完ぺキに近いですね。リーブスはどうでしょう。
坪井 筋肉にやや難点。

――物凄さに欠ける、ということでしょうか。へラクレスという名称から何を連想されますか。
坪井 強靭な体。
赤木 逞しい均斉美。
吉川 男性の体。
磯野 力の男性美。
渡辺 バランスある力。

――来日ビルダーの№1は誰だと思いますか。そのどこにグッときましたか。
赤木 シュワルツェネガー。大きさ。
坪井 ボイヤー・コー。その迫力。
磯野 シュワルツェネガーのプロポーション。

――コンテスト・ビルダーにとって大きさとは?
渡辺 憧憬。信仰かな。
坪井 宗教のようなものだネ(笑い)

――もし、神がバルクとデフィニションのいずれか一つだけくれるといったら、どちらを望みます。
坪井 バルク。
磯野 バルク。

――5選手の体位平均をコンピューターにかけたら、
身長167cm 休重74kg 胸囲117cm上腕42cm 大腿59cm
と算出されました。歴代ミスター日本18人の平均にはいま一息です。

ところで、72年度ミスター日本大会の第2次予選審査時間(ポージング・タイム)は25秒でした。25秒の間に自己を100%発揮できますか。
渡辺 できます。全部、見せてしまう。
赤木 ちょっと苦しい。50秒あれば。
坪井 現在ならできる。
吉川 予選はすごく緊張しちゃうからなァ。
吉川選手 ボ歴5年 自宅 体位 171 75 116 42 60

吉川選手 ボ歴5年 自宅 体位 171 75 116 42 60

――赤木、坪井のご両人は、さっき終了した第1回埼玉コンテストでそれぞれゲストと審査員を担当されましたが。

赤木 そんな資格はなかったけど。

――埼玉のNo.1(内田敏夫選手)にもここへご出席願いたかったのですよ。
坪井 いまごろ、レセプションで忙しいでしょう。
吉川 会場(越谷体育館)が満員で立ち見。
渡辺 ゲストが壮観。

――赤木、宮畑,坪井,重村,杉田の5名でしたね。杉田選手のポージング以外の印象は?
渡辺 デフィニションがさすがです。
磯野 肌のツヤ。
坪井 実力充分。

――埼玉コンテストの会場に目立ったのは学生の制服でした。いつも客席は身内がほとんどですが、大会を一般の人々に観てもらう必要は?
坪井 歓迎です。絶好の機会。
渡辺 ウチでは毎年、夏になると海浜ボディビル教室を開催して、ボディビル人口を増やしています。
吉川 (ミスター茨城のプログラムを開いて)この、ビーチ・ガーデンというのも海ですか。
磯野 海ぎわです。
吉川 パワー大会は?
磯野 まだですが、やった方が良いと考えています。

磯野選手 ボ歴4.5年 友部BBク 体位 162 70 115 39.5 61

磯野選手 ボ歴4.5年 友部BBク 体位 162 70 115 39.5 61

――最近、コンテスト・ビルダーとパワー選手とが分離されたような傾向はありませんか。
吉川 俺、やってますよ。ボデ・コンとパワーは両立する、と思ったな。非公認ですがスクワットで220kg出しました。
渡辺 スゴい。

――第2の小沢幸夫(笑い)。皆さんが1位になられたとき、ポージングでとくに神経を払われた点は?
坪井 スピードと動きの正確さ。
赤木 流れ。
磯野 バランス。

――バランスについてのお考えを
坪井 重視します。
磯野 筋肉の次に。
赤木 大切です。

――ボディビルディングの80%は栄養だ、といった人がいましたね。
渡辺 ラリー・スコットでしょう。僕もコンテスト前は気を使います。
吉川 まったく神経質になりません。

――睡眠時間はどのくらいですか。
坪井 6時間程度です。8時間は欲しいけれど。
渡辺 8時間。
磯野

――睡眠は最大の健康管理?
坪井 最大の健康管理はボディビル。
4人 同感!!

――さて、こんどは一足飛びに、10年後の青写真を公開してください。そのころ皆さんはボ歴平均15年(笑い)。
渡辺 引退かな。
磯野 続けてます。
赤木 平凡な人生でありたい。
坪井 独立。
赤木選手 ボ歴3年 松戸BC 体位 165 75 117 42 58

赤木選手 ボ歴3年 松戸BC 体位 165 75 117 42 58


――へんな質問ですが、どういうときがボディビルをやめるときだと思いますか。
磯野 肉体的に不可能な状態におちいったとき。
坪井 仕事が超繁忙になったとき。

――あなたにとって、ボディビルとはなんですか。
吉川 ……。
赤木 心の支え。
磯野 人間の生きていくうえに必要な〝目標〟。
坪井 趣味であり賭であり宗教である
渡辺 (腕時計を見る)
坪井 列車,大丈夫?

――最後に一言ずつどうぞ。73年度の抱負を渡辺さんから。
渡辺 今年は不調でした。73年度は部分賞を5コ手中に収めたく、うんと頑張ります。
磯野 もうふたまわりのバルク・アップと、全体にデフィニションをつけることです。
赤木 勉強、勉強。
吉川 関東2位獲得です。
坪井 前進あるのみ。

――25(平均年令)の愚問に、ご賢答をどうもありがとうございました。№1の方々の、より一層のご活躍を期待いたしまして、ではこのへんで。

[ 月刊ボディビルディング 1973年1月号 ]

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