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チェスト・ビルディング ~ この湯タンポを吹き破れ! ~

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月刊ボディビルディング1969年3月号
掲載日:2018.01.09
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 英国ニューカッスルの自分のジムで、湯タンポ割りにとっくむジョン・シトロン。どれだけふくらんだかしらーーと奥さんがゴムの湯タンポにソッとさわる。
 湯タンポといえば、寒い夜など寝床の中へ入れて足を温めるものとばかり思っていたが、ジョン・シトロンの手にわたると、息でふくらませて割るという力わざの道具になるらしい。もっとも、湯タンポといっても、ご覧のとおり、ゴム製のやつである。

 ジョン・シトロンの名は、こ存じの方も多いだろう。NABBAのミスター・ユニバース・コンテストにも、優勝したことのある英国の有名なビルダーである。当年24才、体重79kg。胸囲119cmの体位は、さすがに立派なもの。
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 衝撃よけの目かくしをしたシトロンは、もうかれこれ20分間も息を吹きこんでいる。まわりにいる友人たちの顔つきからすると、どうやら破裂まじからしい。
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 これは、普通のゴム製湯タンポをふくらましはじめたところ。この運動を“チェスト・ビルディング”という。
 パーテイなんかで、よく子供たちが風船をふくらまして、パーンと吹き割っては喜んでいる光景が見られるが、この湯タンポ割りは、どうしてどうして、そんな生やさしいものじゃない。湯タンポを吹き割るのに、1平方cmあたりどれだけの呼気圧が必要か、なんてことはその専門家にお任せするとして、ジョン・シトロンがみごとこれを吹き割って、あたり一面ゴムクズだらけにするまでに、20分間も顔をまっ赤にして湯タンポととっくまなければならない、と聞けば、そのむずかしさもおよその見当がつこうというもの。ずばぬけた肺活量と強大な腹筋力がなければ、できる芸当ではない。手ぬぐいで目かくしをしてやるのは、ゴムが破裂したときの衝撃で目を痛めないためだ。

 シトロン家の湯タンポは、一つとして完全なものはない。奥方のコニーさんも、これにはサジを投げたか、文句ーついわない。
(キー・ストーン提供)
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 みごとに割れた湯タンポ。強大な肺活量と腹筋力がないと、この芸当はできない。
月刊ボディビルディング1969年3月号

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