フィジーク・オンライン

1971ミスター日本6位
水上彪選手のトレーニング法

この記事をシェアする

0
月刊ボディビルディング1972年2月号
掲載日:2018.05.11
遠藤光男
記事画像1
水上選手は家業が鉄工所のため現場仕事が多く、疲労も激しいので特別なスケジュールは組まず、その日のコンディションに合わせてトレーニングを行なっている。
彼はだいたい週5日、午後8時半から10時まで私の経営するジム(錦糸町ボディビル・センター)で練習しているが、ジムでできなかった種目は昼休みを利用して行なっているようである。とくにスクワットは毎日欠かさず続けている。
彼がボディビルを始めたキッカケは、たまたま私がテレビに出ているのを見たからだといっているが、これが本当なら、私が一人の優秀なビルダーを育てるのに役立ったのであるから、大変うれしいことである。
彼のトレーニングは、時間が1時間半と短いため、休憩時間が極端に少なく、スーパーセットを数多く取り入れている。また、大胸筋のカットをよくすることと、脚のバルク・アップを目ざして集中的なトレーニングを行なっている。さらに、ビルダーは大きくなければだめだという考えから、各部分の筋肉の大きさとそれに負けないキレを獲得することを主体にした全体のプロポーション作りに余念がない。そして、練習の最後にポージングを10分間行なうことも必ず実行している。
食事は1日3回、肉、野菜中心のものであるが、仕事による体力の消耗が激しいため、夏期はとくに生ジュース類を多量にとっている。
コンテストを目指すビルダーにとって一番大切なことは、目標をもつことと、それを達成させるための地味な努力と研究心である、というのが彼の持論であるが、私もまったくその通りだと思う。
今年のミスター日本コンテストには、東京を代表するビルダーとして上位入賞ができるよう、私もトレーニング・パートナーとして応援したいと思っている。
それでは最後に水上選手のコンテスト歴を紹介しよう。
記事画像2
ベンチ・プレス

ベンチ・プレス

スクワット

スクワット

レッグ・エクステンション

レッグ・エクステンション

インクライン・ダンベル・プレス

インクライン・ダンベル・プレス

記事画像7
ナロー・グリップ・チンニング

ナロー・グリップ・チンニング

ラット・マシン・プルダウン

ラット・マシン・プルダウン

アイソレーテッド・カール

アイソレーテッド・カール

水上彪選手のトレーニング・スケジュール表

水上彪選手のトレーニング・スケジュール表

レッグ・レイズ<1>

レッグ・レイズ<1>

レッグ・レイズ<2>

レッグ・レイズ<2>

リスト・カール

リスト・カール

記事画像15
月刊ボディビルディング1972年2月号

Recommend