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'72ミスター東京
坪井善司選手のトレーニング法

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月刊ボディビルディング1972年11月号
掲載日:2018.03.02
 9月10日に行われたミスター東京コンテストで奇跡の優勝を遂げ、一躍スターダムにのし上った坪井選手の、これほどまでに短期間で目ざましい成長をもたらした原因は何であろうか。「今年に入ってから、末光、水上など他のジムの選手のトレーニングを見て大きな影響を受け、コンテストに対する考え方が変り、前にも増して研究熱心になったことと、同じジムの佐藤、磯村両選手というよい目標があったことが急激によくなった原因でしょう」と第ーボディビル・センターの斉藤英雄コーチは語っている。

 坪井選手のトレーニングは、7月末に来日した偉大なビルダー、セルジオ・オリバと同様、回数やセット数を決めずに、その日の調子により十分筋肉にキクまで行うという方法をとっている。1日の練習時間は1時間半から2時間半で、1週6日、各運動を正確に、しかも鍛える筋肉に意識を集中させながら行う。

 トレーニング・スケジュールは別表に示した通りだが、自分の弱い部分を重点的に鍛えるようにしている。

 現在は三角筋のうしろを大きくするためバック・プレスを10セットも行なっている。彼は、肩とバックの筋量がないとビルダーとして大成しない、という考えをもっているのである。本当にビルダーらしいビルダーになること―これが彼の願いなのだ。

 彼はミスター東京に優勝したとき「水上さんや宮畑さんにアドバイスを受けてポーズを相当研究したが、まさか優勝できるとは思わなかった。来年のコンテストを目標にトレーニングをしてきたのだが、まったく意外だった」と感想を述べているが、かってミスター東京をとった選手は必ずその年のミスター日本で決勝進出を果たしている。その点について坪井選手はどう考えているのだろうか。

 「現在は優勝の喜びよりも責任の重さを痛感している。何としてもミスター日本で決勝に残りたい。私の体はトレーニングを休むとすぐ落ちてしまうので、とにかく欠かさず練習することだけを考えている」

 10月22日のミスター日本まではわずかの日数しか残されていない。短期間のトレーニングでミスター東京を獲得したように、今回も短期間にどれだけの変化をみせるか、周囲の彼に対する期待は大きい。現在28歳の彼が、年齢的なハンディキャップを克服してどこまでやれるか非常に興味深い。(坪井選手の体位は次の通り。身長ー169cm、体重ー76kg、胸囲ー118cm、上腕囲ー42.5cm、大腿囲ー58cm)
川北工業KKに勤務する坪井選手は、ボディビルで鍛えた体を橋梁の溶接に生かしている。

川北工業KKに勤務する坪井選手は、ボディビルで鍛えた体を橋梁の溶接に生かしている。

坪井選手のトレーニング・スケジュール表

記事画像2
記事画像3
1●インクライン・ダンベル・プレス

1●インクライン・ダンベル・プレス

2●エクスパンダーを使った胸の運動

2●エクスパンダーを使った胸の運動

3●チン・ビハインド・ネック

3●チン・ビハインド・ネック

4●カーリング・バーを使ったスコット・カール

4●カーリング・バーを使ったスコット・カール

5●ボディ・アーチで腹筋を鍛える

5●ボディ・アーチで腹筋を鍛える

6●ワン・ハンド・フレンチ・プレス

6●ワン・ハンド・フレンチ・プレス

7●アイアン・シューズを使ったレッグ・カール

7●アイアン・シューズを使ったレッグ・カール

8●坪井選手独特のシシー・スクワット

8●坪井選手独特のシシー・スクワット

月刊ボディビルディング1972年11月号

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