JBBAボディビル・テキスト ㊹
指導者のためのからだづくりの科学
各論Ⅲ(生理学的事項) 1.運動生理とトレーニング理論
月刊ボディビルディング1977年5月号
掲載日:2018.06.23
日本ボディビル協会指導員審査会委員長 佐野 匡宣
1の1 運動生理学とは
運動生理学とは、運動を行なった時の身体の諸種の適応としての変化を研究解明するもので、単なる人体生理学と異なり、解剖学や人体生理学の基礎の上に研究されるものである。
自動車の構造を詳しく知らなくても車の運転は出来る。しかし故障が起きたらお手あげてある。これと同じ様に運動の生理を知らなくても、運動やスポーツは出来るし、競技に勝つ事も出来るだろう。だがコンディションが悪くなるとそれまでである。
物質代謝と言う面から、生命現象を見ると、同化作用と異化作用とに分けられ、我々人間では、同化作用は主として食物の摂取によるエネルギーの獲得蓄積であり、異化作用は主として運動(身体活動)によるエネルギーの放出利用である。
この異化作用の中に、第ーに運動をするためのエネルギーと、このエネルギーを運動と言う形式に表現するための機械的な構造を、いかに時間的に、また空間的に動かしていくかと言う調整上の問題が内在している。
第二に、動く事によって、諸種の組織や器官が活動水準を高め、運動を継続する事に適応してゆく準備をととのえる事、すなわち、運動による身体形成の問題が含まれている。
これらに関する研究解明が運動生理学の主目的である。故に、運動生理学に依って得られるものは、活動が高まった時に諸種の機能の間に一定の法則がある事が解明されてゆく事であり、また、いかに活動すると、それ自体の器官や組織がどう改造されていくかと言う事についての法則がわかるものである。
要するに、ヒトのからだが、どのようにして働いており、またいかに健康な状態で、その働きが遂行されるような身体にすべきか等、我々が健康で有意義な生活をするための法則、すなわち秘訣が示されているものである。
もともと生理学と言う学問は、我が国や東洋で生まれたものではなく、17世紀の初め、実証生理学の創始者と言われるウィリアム・パーヴィーによる血液循環の癸見(血液循環論、1628年出版)以来、欧州で医学と言う実践の中から生まれたものである。
特に運動をしたという水準での、人体生理の研究は、19世紀の終りから20世紀初めにかけて行われだしたもので1895年から1905年頃にかけて、ルーにより、トレーニングにおける基礎的原理と言われる、筋肉の使用性発達が見出されて以来、多くの研究者達によって、運動による筋肥大に関する研究が進められ、いわゆる「使用の法則」が系統づけられた。
運動(身体活動)をしたという水準での人体の生理学的研究は、
①身体活動を労働と言う立場からは1900年(明治33年)前後に、ドイツのツンツや、イタリーのモッソが1910年(大正元年)前後に米国のベネディクトらにより研究された。
②運動(スポーツ)と言う立場からは1890年(明治23年)頃に、フランスのラングラジューや、1910年(明治43年)頃に、デンマークのクローや1919年(大正9年)頃に、イギリスのベイブリッジらにより研究された。
1920年代になり、A.V.ヒルによって、極めて系統的に研究がなされた。故に現代の運動生理学の発生は1920年代と見てよいようである。
ベイブリッジの「筋運動の生理学」(1919年刊行)や、米国のマケンジーの「教育と医学に於ける運動」(1923年刊行)、また、A.V.ヒルの1926年〜27年頃刊行の「筋活動」「筋運動」や「生きている機械」、また、米国では,カルボビッチのものがあり、それは本来1933年、シュナイダーが刊行した「運動生理学」をその後カルボビッチが改訂したもの等々、古くから用いられ、国際的にも広く利用されている運動生理に関する名著も多い。
我が国においては、先覚者吉田章信著「運動生理学」(有江堂出版)が1916年(大正6年)に刊行され、ほとんどすべての運動領域にわたり、特に運動の効果の研究に重点をおかれた大冊があり、1932年(昭和8年)までに9版を重ねている。
また、東竜太郎博士が、ベイブリッジの「運動生理学」を読まれたのが1920年と言われており、また、A.V.ヒルの所に学ばれたのが1923年(大正13年)頃である。
このような機縁で我が国にイギリスのべイブリッヂや、A・V・ヒルによる系統の運動生理学がはいって来たようである。そして東京大学教育学部で最初に体育学科の講座を担当したのが東竜太郎博士である。
また猪飼道夫博士が、東京大学教育学部で運動生理の講座を担当されたのが1957年(昭和32年)であり、博士を中心とした東京大学体育研究室における運動生理の研究は大きな業績を残されている。
現在我が国では、体育の中の一領域として、また生理学の中の一分野として研究されている。
自動車の構造を詳しく知らなくても車の運転は出来る。しかし故障が起きたらお手あげてある。これと同じ様に運動の生理を知らなくても、運動やスポーツは出来るし、競技に勝つ事も出来るだろう。だがコンディションが悪くなるとそれまでである。
物質代謝と言う面から、生命現象を見ると、同化作用と異化作用とに分けられ、我々人間では、同化作用は主として食物の摂取によるエネルギーの獲得蓄積であり、異化作用は主として運動(身体活動)によるエネルギーの放出利用である。
この異化作用の中に、第ーに運動をするためのエネルギーと、このエネルギーを運動と言う形式に表現するための機械的な構造を、いかに時間的に、また空間的に動かしていくかと言う調整上の問題が内在している。
第二に、動く事によって、諸種の組織や器官が活動水準を高め、運動を継続する事に適応してゆく準備をととのえる事、すなわち、運動による身体形成の問題が含まれている。
これらに関する研究解明が運動生理学の主目的である。故に、運動生理学に依って得られるものは、活動が高まった時に諸種の機能の間に一定の法則がある事が解明されてゆく事であり、また、いかに活動すると、それ自体の器官や組織がどう改造されていくかと言う事についての法則がわかるものである。
要するに、ヒトのからだが、どのようにして働いており、またいかに健康な状態で、その働きが遂行されるような身体にすべきか等、我々が健康で有意義な生活をするための法則、すなわち秘訣が示されているものである。
もともと生理学と言う学問は、我が国や東洋で生まれたものではなく、17世紀の初め、実証生理学の創始者と言われるウィリアム・パーヴィーによる血液循環の癸見(血液循環論、1628年出版)以来、欧州で医学と言う実践の中から生まれたものである。
特に運動をしたという水準での、人体生理の研究は、19世紀の終りから20世紀初めにかけて行われだしたもので1895年から1905年頃にかけて、ルーにより、トレーニングにおける基礎的原理と言われる、筋肉の使用性発達が見出されて以来、多くの研究者達によって、運動による筋肥大に関する研究が進められ、いわゆる「使用の法則」が系統づけられた。
運動(身体活動)をしたという水準での人体の生理学的研究は、
①身体活動を労働と言う立場からは1900年(明治33年)前後に、ドイツのツンツや、イタリーのモッソが1910年(大正元年)前後に米国のベネディクトらにより研究された。
②運動(スポーツ)と言う立場からは1890年(明治23年)頃に、フランスのラングラジューや、1910年(明治43年)頃に、デンマークのクローや1919年(大正9年)頃に、イギリスのベイブリッジらにより研究された。
1920年代になり、A.V.ヒルによって、極めて系統的に研究がなされた。故に現代の運動生理学の発生は1920年代と見てよいようである。
ベイブリッジの「筋運動の生理学」(1919年刊行)や、米国のマケンジーの「教育と医学に於ける運動」(1923年刊行)、また、A.V.ヒルの1926年〜27年頃刊行の「筋活動」「筋運動」や「生きている機械」、また、米国では,カルボビッチのものがあり、それは本来1933年、シュナイダーが刊行した「運動生理学」をその後カルボビッチが改訂したもの等々、古くから用いられ、国際的にも広く利用されている運動生理に関する名著も多い。
我が国においては、先覚者吉田章信著「運動生理学」(有江堂出版)が1916年(大正6年)に刊行され、ほとんどすべての運動領域にわたり、特に運動の効果の研究に重点をおかれた大冊があり、1932年(昭和8年)までに9版を重ねている。
また、東竜太郎博士が、ベイブリッジの「運動生理学」を読まれたのが1920年と言われており、また、A.V.ヒルの所に学ばれたのが1923年(大正13年)頃である。
このような機縁で我が国にイギリスのべイブリッヂや、A・V・ヒルによる系統の運動生理学がはいって来たようである。そして東京大学教育学部で最初に体育学科の講座を担当したのが東竜太郎博士である。
また猪飼道夫博士が、東京大学教育学部で運動生理の講座を担当されたのが1957年(昭和32年)であり、博士を中心とした東京大学体育研究室における運動生理の研究は大きな業績を残されている。
現在我が国では、体育の中の一領域として、また生理学の中の一分野として研究されている。
1の2 トレーニング理論とは
1933年、スタインハウスは、運動による身体機能の向上の大部分を、より多くの運動を成し遂げる事を促進させる適応とみなした。
適応と言うのは、新しい環境に対する反応であるが、このような適応の能カを利用し、運動が一定の計画のもとに身体の発達に用いられる場合、これをトレーニングと呼んでおり、適応には一時的な適応と、永続的な適応の2つがある。
すなわち、身体運動を繰り返して実施すると、身体の適応性が増加するが、この永続的な適応性には2つの面があらわれてくる。
第ーに、その動作に特有な関連機能が容易になる。また筋群の協働を発達させる。
第二に、諸機能の活動が旺盛になり組織の肥大、機能の増進をもたらす。
第一の事項を練習効果と呼び、普通スキルの形であらわれてくる。第二の事項を訓練効果(トレーニング効果)と言っている。
このように練習とか、訓練(トレーニング)と言う用語を使いわけているが、一般には、身体運動が体力の増強を目的とする場合(第二の事項)、これを「トレーニング」と呼び、運動技術の向上を主目的とする場合(第一の事項)には練習と呼んでいる。
しかし、スポーツの場では、多くの場合、身体運動の反復が「練習効果」を生みだしながら、同時に、「トレーニング効果」としてあらわれている事が多い。
運動技術をその「調整力から見た体力」と考えれば、練習による運動技術の向上は、調整力から見た体力の向上と解する事が出来る。故に猪飼博士はこれを、①調整力から見た体力の向上を主目的とする事を狭義の練習、②エネルギー面から見た体力の向上を主目的とするものを狭義のトレーニング、①②を合せて、広義のトレーニングとし、またトレーニングによる永続的な適応を、トレーニング効果と定義されている。
ここで注意したいのは、技術と調整カとの違いである。
技術とは、一つの完成されたパターンである。すなわち、時間的、空間的に一定の順序で行われる筋活動のパターンで種目特異性があり、また完成を目ざしてその途上にある未完成な技術もある。それぞれの運動種目の反復練習によって獲得され、もちろん難易度がある。
調整カは、時間的、空間的に運動をコントロールする能力で、ー見技術ににているが、完成されたパターンでなく、完成されたパターンをつくり出す能力である。調整カと言うといかにもいかめしいが、一般に運動神経と呼んでいるものである。運動神経のすぐれているものは新しい技術の獲得が容易で、比較的短時間に技術が上達する。故に調整力には難易度はないが、優劣がある。
以上のように、調整力は技術の獲得に欠く事の出来ない基本的能力であり、また技術の獲得を通じて調整力は高められる。この意味で調整力と技術とは不即不離の関係にあるが両者は別である。
ここでいま一つ確認すべきことは、「養成」と「発達」の区別である。
体カの養成と呼ばれるものは、我々の生活にとって必要な方向へ、意識的に増進してゆく過程の事である。
体カの発達とは、人体における変化の過程を指したものである。
例えば、筋力の養成とか、筋力の発達とか言って、その機能の変化に同じような現象がおこっても、養成と発達とは全く意味が異る。
筋力の養成と言えば、トレーニングの方法や処方の仕方を常に考えなければならないが、筋力の発達と言う場合には、発育期から25〜30才位まで、発育成長に伴い徐々に向上し、その後しばらくプラトーを保った後、年をとるにつれて次第に低下してゆくものである。すなわち、運動を通じて人体を完成させ、その能力を高める事を目的としている場合「養成」と使われる。
体力養成とか、運動機能の養成とか使われる場合、運動自体を目的としているのではなく、その能力を高める事で、体力とか、運動機能と言うものは人間自身に附随するもので、運動に附随するものではない。
しかし、運動技能と言う場合には技術面に重点がおかれた意味の事で、運動機能と言う場合には、体力面と技術面の2側面を持ったものである。
技術面に重点をおいた場合には「運動学習」とか「練習」と言われ、体力に重点をおいた場合「体力養成」と言う事は先にのべた通りで、猪飼博士によるトレーニングの定義や体力の定義(本誌1973年9月号44頁、体力の構成分類表)を参照されたい。
人間の機能は、生理学的、社会学的因子の影響によって、一生涯の間にいろいろな向上と、減退の段階を経過するものである。
人間生活の各分野における各人各様の身体活動によって、筋収縮の持続時間や、強さは個人によって異なり、しかも、各器官と組織の構造や機能も、これによって、それぞれ異なった影響をうけている。
人体は直立姿勢である事により、神経、筋肉、器官の機能発生に共通の特徴をもっているが、各人の労働や生活様式、または身体運動(参加するスポーツ)等も身体機能に特別の影響を与えている。すなわち、人体の発達は、その器官と組織相互間とに、人体のおかれている社会的、生物学的環境と人体との複雑な相互作用の結果としてあらわれるものである。
しかし、人間の能力を大別すると、精神的なものと身体的なものとに分けられ、前者は精神カ、後者は体カとよび、体力にも2つの面がある。一つは積極的に動きまわる能力で行動カとか運動能力と呼ばれ、今一つはストレス等に耐えて、生命を維持し生命を保つ能力で、抵抗カとか防衛能力と呼ばれるものである。故に体力トレーニングを合理的に進めるには、行動体力の要素である筋力、持久カ、敏しょう性、柔軟性、巧ち性等、諸要素について基礎的な理解を深めておく必要があり、またトレーニングにより体力を向上させるためには一定の原則があり、ただむやみに刺激を与えても目的が達成出来るものではない。
この一定の原則とは、ルーにより発見された筋使用の法則以来、今世紀にかけて発達した運動生理学の研究解明により、
①個別性の原則ーー体力のない人は弱いトレーニングから、体力のある人は強いトレーニングを、と言うように各人それぞれに合った処方で、
②オーバーロードの原則ーー普通使っている身体の適応能力以上の負荷を与えて適応水準を高めてゆく。(過度のトレーニングをせよと言う意味ではない)
③漸進性の原則ーー負荷をあまり急速に増加せず、ごく徐々に負荷をましてゆく。
④継続性の原則ーー三日坊主に終らないように、長期間続けないと意味がない。
⑤自覚性の原則ーー自覚を持って実施する。意識の集中等もふくまれる。等のトレーニング原則が確立された。
また、トレーニングの効果を得るためには
①「強さの条件」ーーどの位の強さで
②「時間の条件」ーーどの位の量を
③「頻度の条件」ーーどの位の間隔で
(毎日とか一日おきとかの問題)
の3つの条件が大切であり、練習効果(技術面の向上)には、
①「正確さの条件」(どのような動作を)
②「時間の条件」(1回どの位の時間で)
③「頻度の条件」(毎日とか1日おきとか)
が必要である事が解明され、トレーニングの条件と、トレーニングの処方とか運動処方と言うように発達してきた。
これらの原則や条件に関しては、1928年〜1930年にかけて米国では筋トレーニングの研究発表がなされており、また、1924年デロルメや、ウトキンスにより、漸増的抵抗練習法等の研究発表があり、1953年へッティンガーやミュラーによる研究発表、また、猪飼博士等による運動生理の解明等により、新しいトレーニングの理論と方法が生れてきた。
トレーニングをする場合、以上のような原則や条件に基づいて、はじめて、この方法が正しくて、あの方法は正しくないと言えるし、はっきりと適切なトレーニング手段を見つけ出す事が出来るものである。出来るだけ具体的な、そして適切な方法上の指導や助言をしようとする時、このような科学的な根拠にもとづいて、その本質を理解しておいてこそ、始めてそれを正しく実際にとり入れる事が出来る。
例えば、体カを構成する要素と器官系の関係を考えると、
①筋力に関してはーー筋系
②調整力に関してはーー神経系
③全身持久カに関してはーー呼吸循璟系
④可動性(関節の可動範囲、柔軟性)に関してはーー骨格系と靭帯
となり、それぞれに対するトレーニング方法は異なってくる。
トレーニングには、ただ一通りのやり方があるのでなく、その目的に応じて、それに適した体力を向上させるように処方された方法で実施されなければならない。しかし実際の方法が違っていても、その原理は同じである。
すなわち、スポーツにおいて、よりよい成績をあげるためのトレーニングをする場合も、また、日常の仕事のために身体を鍛え、それによって楽しく生活を送ろうとするためのトレーニングであっても、トレーニング方法の基本原則は同じである。
もちろん、この2つの場合を比較して見ると、それぞれの体力も違うし、実施出来る運動種目や、運動の量も異なるから、そのやり方には当然大きな違いがある。しかし、トレーニングを始める時には、常に同じ一般的原則に従っていると言う事を認識すべきである。
以上のように考えてくると、体力を養成しようとか、向上しようとする時、最もよい方法をとるためには、先ず「何のために」「何を養成、または向上させようとしているのか」をはっきりとわきまえるべきである。
このように体カと言う言葉を使う時には、必ず特定な活動のための体力を意味しているものであると考え、体カの構成要素、それぞれに応じた体カトレーニングを行うべきである。ただ漢然と何かトレーニングをやればと言うのでは目的は達成されない。
トレーニングは科学の一分野ではあるが、その方法をうまく実際に適用して、それぞれの身体活動に必要なレベルの体カをつくりあげてゆくための技術でもある。
故にトレーニングを考える時、
①いろいろなタイプの人のための体カトレーニング
②いろいろな種類のスポーツでよりよい成績をあげるためのトレーニング
と言うように分けて考える事が必要である。
何故かと言うと、スポーツに要求される体力は、その種目によって著しく相違する。また各スポーツによって要求される体力は、体力諸要因間におけるものだけでなく、身体の部位に着目しても考えておく必要がある。すなわち、スポーツ選手として、よい技術を身につけるためには、体力の要因に着目し、バランス良く体力を高めると共に、そのスポーツに必要な限度に、また特に重要な部位について重点的に高める事が重要である。そのスポーツの求める技術を効果的に使う体カを求めていると考えてよい。本来、技術とはその体力をスポーツの場で効果的に使う手段であるのだが、要は、体力に応じた技術を知ってトレーニングし、体カの増強と共に目標とする技術の水準をあげていく事である。
もちろん、競技者の体力や技術の水準如何により、体力トレーニングと技術練習との配分の問題が内在しており、いずれに重点をおくかと言う配分に関してはー般的な原則を示す事は出来ない。
それぞれのスポーツに要求される体力はどのようなものかを知って、その種目に向くバランスで体力を高めていけば、その事自体が技術向上の基礎づくりとして役立つ。
トレーニング手段として、技術との関連性のないものを用いたり、マイナスになるような動きを伴うものを用いた場合、また、用いる運動の取り入れ方に問題があって、よい技術を身につけるのに有害なバランスで体力が発達したり、あるいは、体力を各要素に着目してとらえてみると、そのスポーツに必要な限度を越えていった場合等、体力トレーニングによって、技術が下手になる事も考えられるが、私の見聞する限りでは、体力がつきすぎて失敗したと言う例は知らない。
では実際にトレーニングを体系的にどのようにとらえたらよいかと言う事であるが、
①トレーニングの効果は固有である
②トレーニングは量よりも質が大切である。
③オーバー・トレーニングは禁物である。
と言う事を先ず念頭に置き、
①の内容としては、各体力要素に応じたトレーニングに従わなければならないと言う事で、例えば、筋力を強めたいと思う者は筋力トレーニングを行うことが必要で、スタミナやスピードをつけるトレーニングを行っても筋力はつかない。筋力トレーニングと循環系トレーニングとは別で、一方の方法で他の代用は出来ない。
②の内容として、トレーニングの原則や、条件が含まれている。
③の内容としては、年齢相応に、段階的に、はじめはゆっくりと規則的に実施することが必要であると言う事を含めて考えてもらえばよい。
これらを基礎として、一つは形式的なとらえ方、今一つは内容的なとらえ方との2つに分けられる。
形式的なとらえ方は、トレーニングの形式を、休息によって分類しているものである。
①レプテーション・トレーニング
完全な休息をはさんで反復する方式
㋑抵抗のトレーニング
㋺スピードのトレーニング
㋩無気的な持久性のトレーニング
㊁ウェイト・トレーニング
②インタバール・トレーニング
休息をとるが、十分身体が回復しないうちに次の運動に移る方式。
③持続トレーニング
一度トレーニングをはじめたら途中で休息をとらない方式
㋑有気的持久性のトレーニング
㋺サーキット・トレーニング
内容的なとらえ方は
①技術のトレーニング
繰り返し練習により、神経回路の固定化をはかるもの
②筋力のトレーニング
ウェイト・トレーニングが代表的
③持久カのトレーニング
インタバール・トレーニング、持久走、サーキット・トレーニング等
④柔軟性のトレーニング
柔软体操
⑤調整力のトレーニング
ジグザグ走や、手足等異なった動きの体操等。一般には技術のトレーニングによって、基礎となる調整力が獲得出来る。
⑥全面的なトレーニング
オールランドなからだづくりを目指すもので、上記トレーニングを組み合せて行なってもよい。
サーキット・トレーニングが代表的
⑦その他
筋持久力のトレーニングーー筋力とスピードを組み合せ、ウェイト・トレーニングの負荷を軽くして行うパワー・トレーニング。サーキット・トレーニングにおける負荷のかけ方により、パワー・トレーニングと考えてもよい。
以上、トレーニングの原則と捉え方の概要を述べたが、我が国において、スポーツの面に科学が取り入れられたのは、1960年(昭和35年)前後で、東京オリンピックを目指して選手強化がさけばれた時期である。
それまでは、スポーツ界では科学的な考え方の導入は少なく、ごく一部に限られていたようである。
日本体育協会が、東京オリンピックを目指して、選手強化のため、日本体育学会の権威加藤橘夫教授(現大阪体育大学学長)に依頼、加藤教授が、当時の日本体力医学会佐久間会長(順天堂大学)と諮り、東京オリンピック選手強化対策本部の中に、スポーツ科学研究会を設け、運動生理学、体育学等、関連する専門家数十名を以て組織し、種々研究討議され、また、1960年キュアハン博士を、1962年へッティンガー博士を招待するなど、スポーツ面に科学的方法を推進し、我が国におけるスポーツ・トレーニングに基本的な革命をもたらしたものである。
トレーニングと言う言葉が、この頃から体力に関連して用いられはじめ、また、科学的練習とか、科学的トレーニングと言うような言葉が、なんの抵抗もなく使われるようになり、スポーツ科学が現場と直結しながら大きく発展してきた。
[訂正]前号の表題に「各論Ⅲ(栄養について)」とあるは「各論Ⅲ(生理学的事項)の誤りにつき訂正します。
適応と言うのは、新しい環境に対する反応であるが、このような適応の能カを利用し、運動が一定の計画のもとに身体の発達に用いられる場合、これをトレーニングと呼んでおり、適応には一時的な適応と、永続的な適応の2つがある。
すなわち、身体運動を繰り返して実施すると、身体の適応性が増加するが、この永続的な適応性には2つの面があらわれてくる。
第ーに、その動作に特有な関連機能が容易になる。また筋群の協働を発達させる。
第二に、諸機能の活動が旺盛になり組織の肥大、機能の増進をもたらす。
第一の事項を練習効果と呼び、普通スキルの形であらわれてくる。第二の事項を訓練効果(トレーニング効果)と言っている。
このように練習とか、訓練(トレーニング)と言う用語を使いわけているが、一般には、身体運動が体力の増強を目的とする場合(第二の事項)、これを「トレーニング」と呼び、運動技術の向上を主目的とする場合(第一の事項)には練習と呼んでいる。
しかし、スポーツの場では、多くの場合、身体運動の反復が「練習効果」を生みだしながら、同時に、「トレーニング効果」としてあらわれている事が多い。
運動技術をその「調整力から見た体力」と考えれば、練習による運動技術の向上は、調整力から見た体力の向上と解する事が出来る。故に猪飼博士はこれを、①調整力から見た体力の向上を主目的とする事を狭義の練習、②エネルギー面から見た体力の向上を主目的とするものを狭義のトレーニング、①②を合せて、広義のトレーニングとし、またトレーニングによる永続的な適応を、トレーニング効果と定義されている。
ここで注意したいのは、技術と調整カとの違いである。
技術とは、一つの完成されたパターンである。すなわち、時間的、空間的に一定の順序で行われる筋活動のパターンで種目特異性があり、また完成を目ざしてその途上にある未完成な技術もある。それぞれの運動種目の反復練習によって獲得され、もちろん難易度がある。
調整カは、時間的、空間的に運動をコントロールする能力で、ー見技術ににているが、完成されたパターンでなく、完成されたパターンをつくり出す能力である。調整カと言うといかにもいかめしいが、一般に運動神経と呼んでいるものである。運動神経のすぐれているものは新しい技術の獲得が容易で、比較的短時間に技術が上達する。故に調整力には難易度はないが、優劣がある。
以上のように、調整力は技術の獲得に欠く事の出来ない基本的能力であり、また技術の獲得を通じて調整力は高められる。この意味で調整力と技術とは不即不離の関係にあるが両者は別である。
ここでいま一つ確認すべきことは、「養成」と「発達」の区別である。
体カの養成と呼ばれるものは、我々の生活にとって必要な方向へ、意識的に増進してゆく過程の事である。
体カの発達とは、人体における変化の過程を指したものである。
例えば、筋力の養成とか、筋力の発達とか言って、その機能の変化に同じような現象がおこっても、養成と発達とは全く意味が異る。
筋力の養成と言えば、トレーニングの方法や処方の仕方を常に考えなければならないが、筋力の発達と言う場合には、発育期から25〜30才位まで、発育成長に伴い徐々に向上し、その後しばらくプラトーを保った後、年をとるにつれて次第に低下してゆくものである。すなわち、運動を通じて人体を完成させ、その能力を高める事を目的としている場合「養成」と使われる。
体力養成とか、運動機能の養成とか使われる場合、運動自体を目的としているのではなく、その能力を高める事で、体力とか、運動機能と言うものは人間自身に附随するもので、運動に附随するものではない。
しかし、運動技能と言う場合には技術面に重点がおかれた意味の事で、運動機能と言う場合には、体力面と技術面の2側面を持ったものである。
技術面に重点をおいた場合には「運動学習」とか「練習」と言われ、体力に重点をおいた場合「体力養成」と言う事は先にのべた通りで、猪飼博士によるトレーニングの定義や体力の定義(本誌1973年9月号44頁、体力の構成分類表)を参照されたい。
人間の機能は、生理学的、社会学的因子の影響によって、一生涯の間にいろいろな向上と、減退の段階を経過するものである。
人間生活の各分野における各人各様の身体活動によって、筋収縮の持続時間や、強さは個人によって異なり、しかも、各器官と組織の構造や機能も、これによって、それぞれ異なった影響をうけている。
人体は直立姿勢である事により、神経、筋肉、器官の機能発生に共通の特徴をもっているが、各人の労働や生活様式、または身体運動(参加するスポーツ)等も身体機能に特別の影響を与えている。すなわち、人体の発達は、その器官と組織相互間とに、人体のおかれている社会的、生物学的環境と人体との複雑な相互作用の結果としてあらわれるものである。
しかし、人間の能力を大別すると、精神的なものと身体的なものとに分けられ、前者は精神カ、後者は体カとよび、体力にも2つの面がある。一つは積極的に動きまわる能力で行動カとか運動能力と呼ばれ、今一つはストレス等に耐えて、生命を維持し生命を保つ能力で、抵抗カとか防衛能力と呼ばれるものである。故に体力トレーニングを合理的に進めるには、行動体力の要素である筋力、持久カ、敏しょう性、柔軟性、巧ち性等、諸要素について基礎的な理解を深めておく必要があり、またトレーニングにより体力を向上させるためには一定の原則があり、ただむやみに刺激を与えても目的が達成出来るものではない。
この一定の原則とは、ルーにより発見された筋使用の法則以来、今世紀にかけて発達した運動生理学の研究解明により、
①個別性の原則ーー体力のない人は弱いトレーニングから、体力のある人は強いトレーニングを、と言うように各人それぞれに合った処方で、
②オーバーロードの原則ーー普通使っている身体の適応能力以上の負荷を与えて適応水準を高めてゆく。(過度のトレーニングをせよと言う意味ではない)
③漸進性の原則ーー負荷をあまり急速に増加せず、ごく徐々に負荷をましてゆく。
④継続性の原則ーー三日坊主に終らないように、長期間続けないと意味がない。
⑤自覚性の原則ーー自覚を持って実施する。意識の集中等もふくまれる。等のトレーニング原則が確立された。
また、トレーニングの効果を得るためには
①「強さの条件」ーーどの位の強さで
②「時間の条件」ーーどの位の量を
③「頻度の条件」ーーどの位の間隔で
(毎日とか一日おきとかの問題)
の3つの条件が大切であり、練習効果(技術面の向上)には、
①「正確さの条件」(どのような動作を)
②「時間の条件」(1回どの位の時間で)
③「頻度の条件」(毎日とか1日おきとか)
が必要である事が解明され、トレーニングの条件と、トレーニングの処方とか運動処方と言うように発達してきた。
これらの原則や条件に関しては、1928年〜1930年にかけて米国では筋トレーニングの研究発表がなされており、また、1924年デロルメや、ウトキンスにより、漸増的抵抗練習法等の研究発表があり、1953年へッティンガーやミュラーによる研究発表、また、猪飼博士等による運動生理の解明等により、新しいトレーニングの理論と方法が生れてきた。
トレーニングをする場合、以上のような原則や条件に基づいて、はじめて、この方法が正しくて、あの方法は正しくないと言えるし、はっきりと適切なトレーニング手段を見つけ出す事が出来るものである。出来るだけ具体的な、そして適切な方法上の指導や助言をしようとする時、このような科学的な根拠にもとづいて、その本質を理解しておいてこそ、始めてそれを正しく実際にとり入れる事が出来る。
例えば、体カを構成する要素と器官系の関係を考えると、
①筋力に関してはーー筋系
②調整力に関してはーー神経系
③全身持久カに関してはーー呼吸循璟系
④可動性(関節の可動範囲、柔軟性)に関してはーー骨格系と靭帯
となり、それぞれに対するトレーニング方法は異なってくる。
トレーニングには、ただ一通りのやり方があるのでなく、その目的に応じて、それに適した体力を向上させるように処方された方法で実施されなければならない。しかし実際の方法が違っていても、その原理は同じである。
すなわち、スポーツにおいて、よりよい成績をあげるためのトレーニングをする場合も、また、日常の仕事のために身体を鍛え、それによって楽しく生活を送ろうとするためのトレーニングであっても、トレーニング方法の基本原則は同じである。
もちろん、この2つの場合を比較して見ると、それぞれの体力も違うし、実施出来る運動種目や、運動の量も異なるから、そのやり方には当然大きな違いがある。しかし、トレーニングを始める時には、常に同じ一般的原則に従っていると言う事を認識すべきである。
以上のように考えてくると、体力を養成しようとか、向上しようとする時、最もよい方法をとるためには、先ず「何のために」「何を養成、または向上させようとしているのか」をはっきりとわきまえるべきである。
このように体カと言う言葉を使う時には、必ず特定な活動のための体力を意味しているものであると考え、体カの構成要素、それぞれに応じた体カトレーニングを行うべきである。ただ漢然と何かトレーニングをやればと言うのでは目的は達成されない。
トレーニングは科学の一分野ではあるが、その方法をうまく実際に適用して、それぞれの身体活動に必要なレベルの体カをつくりあげてゆくための技術でもある。
故にトレーニングを考える時、
①いろいろなタイプの人のための体カトレーニング
②いろいろな種類のスポーツでよりよい成績をあげるためのトレーニング
と言うように分けて考える事が必要である。
何故かと言うと、スポーツに要求される体力は、その種目によって著しく相違する。また各スポーツによって要求される体力は、体力諸要因間におけるものだけでなく、身体の部位に着目しても考えておく必要がある。すなわち、スポーツ選手として、よい技術を身につけるためには、体力の要因に着目し、バランス良く体力を高めると共に、そのスポーツに必要な限度に、また特に重要な部位について重点的に高める事が重要である。そのスポーツの求める技術を効果的に使う体カを求めていると考えてよい。本来、技術とはその体力をスポーツの場で効果的に使う手段であるのだが、要は、体力に応じた技術を知ってトレーニングし、体カの増強と共に目標とする技術の水準をあげていく事である。
もちろん、競技者の体力や技術の水準如何により、体力トレーニングと技術練習との配分の問題が内在しており、いずれに重点をおくかと言う配分に関してはー般的な原則を示す事は出来ない。
それぞれのスポーツに要求される体力はどのようなものかを知って、その種目に向くバランスで体力を高めていけば、その事自体が技術向上の基礎づくりとして役立つ。
トレーニング手段として、技術との関連性のないものを用いたり、マイナスになるような動きを伴うものを用いた場合、また、用いる運動の取り入れ方に問題があって、よい技術を身につけるのに有害なバランスで体力が発達したり、あるいは、体力を各要素に着目してとらえてみると、そのスポーツに必要な限度を越えていった場合等、体力トレーニングによって、技術が下手になる事も考えられるが、私の見聞する限りでは、体力がつきすぎて失敗したと言う例は知らない。
では実際にトレーニングを体系的にどのようにとらえたらよいかと言う事であるが、
①トレーニングの効果は固有である
②トレーニングは量よりも質が大切である。
③オーバー・トレーニングは禁物である。
と言う事を先ず念頭に置き、
①の内容としては、各体力要素に応じたトレーニングに従わなければならないと言う事で、例えば、筋力を強めたいと思う者は筋力トレーニングを行うことが必要で、スタミナやスピードをつけるトレーニングを行っても筋力はつかない。筋力トレーニングと循環系トレーニングとは別で、一方の方法で他の代用は出来ない。
②の内容として、トレーニングの原則や、条件が含まれている。
③の内容としては、年齢相応に、段階的に、はじめはゆっくりと規則的に実施することが必要であると言う事を含めて考えてもらえばよい。
これらを基礎として、一つは形式的なとらえ方、今一つは内容的なとらえ方との2つに分けられる。
形式的なとらえ方は、トレーニングの形式を、休息によって分類しているものである。
①レプテーション・トレーニング
完全な休息をはさんで反復する方式
㋑抵抗のトレーニング
㋺スピードのトレーニング
㋩無気的な持久性のトレーニング
㊁ウェイト・トレーニング
②インタバール・トレーニング
休息をとるが、十分身体が回復しないうちに次の運動に移る方式。
③持続トレーニング
一度トレーニングをはじめたら途中で休息をとらない方式
㋑有気的持久性のトレーニング
㋺サーキット・トレーニング
内容的なとらえ方は
①技術のトレーニング
繰り返し練習により、神経回路の固定化をはかるもの
②筋力のトレーニング
ウェイト・トレーニングが代表的
③持久カのトレーニング
インタバール・トレーニング、持久走、サーキット・トレーニング等
④柔軟性のトレーニング
柔软体操
⑤調整力のトレーニング
ジグザグ走や、手足等異なった動きの体操等。一般には技術のトレーニングによって、基礎となる調整力が獲得出来る。
⑥全面的なトレーニング
オールランドなからだづくりを目指すもので、上記トレーニングを組み合せて行なってもよい。
サーキット・トレーニングが代表的
⑦その他
筋持久力のトレーニングーー筋力とスピードを組み合せ、ウェイト・トレーニングの負荷を軽くして行うパワー・トレーニング。サーキット・トレーニングにおける負荷のかけ方により、パワー・トレーニングと考えてもよい。
以上、トレーニングの原則と捉え方の概要を述べたが、我が国において、スポーツの面に科学が取り入れられたのは、1960年(昭和35年)前後で、東京オリンピックを目指して選手強化がさけばれた時期である。
それまでは、スポーツ界では科学的な考え方の導入は少なく、ごく一部に限られていたようである。
日本体育協会が、東京オリンピックを目指して、選手強化のため、日本体育学会の権威加藤橘夫教授(現大阪体育大学学長)に依頼、加藤教授が、当時の日本体力医学会佐久間会長(順天堂大学)と諮り、東京オリンピック選手強化対策本部の中に、スポーツ科学研究会を設け、運動生理学、体育学等、関連する専門家数十名を以て組織し、種々研究討議され、また、1960年キュアハン博士を、1962年へッティンガー博士を招待するなど、スポーツ面に科学的方法を推進し、我が国におけるスポーツ・トレーニングに基本的な革命をもたらしたものである。
トレーニングと言う言葉が、この頃から体力に関連して用いられはじめ、また、科学的練習とか、科学的トレーニングと言うような言葉が、なんの抵抗もなく使われるようになり、スポーツ科学が現場と直結しながら大きく発展してきた。
[訂正]前号の表題に「各論Ⅲ(栄養について)」とあるは「各論Ⅲ(生理学的事項)の誤りにつき訂正します。
月刊ボディビルディング1977年5月号
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