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新春座談会
生涯スポーツとしてのボディビル(前編)

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月刊ボディビルディング1992年1月号
掲載日:2020.01.23

'91マスターズ世界選手権を振り返って・・・

昨年の11月9、10日にポルトガルで開催されたマスターズ世界選手権で見事3位入賞を果たした磯村氏。その磯村氏の快挙を祝い、日本ボディビル連盟副会長の遠藤氏、また東京ボディビル連盟常任理事の増渕氏に出席していただき、「生涯スポーツとしてのボディビル」というテーマで大いにボディビル談義に花を咲かせていただいた。
【出席者】

日本ボディビル連盟副会長  遠藤光男

東京ボディビル連盟副理事長 磯村俊夫

東京ボディビル連盟常任理事 増渕聖司
Photo by MASAYUKI TOKUE

Photo by MASAYUKI TOKUE

編集部 本日はお忙しいところお集まりいただき誠にありがとうございます。

 さて、今回は昨年の11月9、10日にポルトガルで行われたマスターズ世界選手権で見事、3位に入賞された磯村さん(東京ボディビル連盟副理事長)を囲み、日本ボディビル連盟副会長の遠藤さん、東京ボディビル連盟常任理事の増渕さんにお越しいただいて、その快挙を遂げられたお話しを端緒に「生涯スポーツとしてのボディビル」というテーマでお三方に大いに語り合っていただきたいと思います。

 早速ですが、磯村さん、おめでとうございます。

磯村 ありがとうございます。

編集部 久々の快挙に連盟役員の方々も、胸のすく思いをしておられるのではないかと思います。ではまず、その大会の様子などからお話しを進めていただければと思います。
東京ボディビル連盟常任理事 増渕聖司氏

東京ボディビル連盟常任理事 増渕聖司氏

「いろいろな人生経験を積まれてきた人達のわび、さびみたいなもの。マスターズの大会には、何とも言えない心地よい雰囲気がありますね」

同年代に大きな励みを与えた磯村氏の快挙

磯村 大会はポルトガルのリスボンで行われ、わたしの出場した80㎏以下級には、13ヶ国から16名の選手が参加していました。ヨーロッパのはずれ、日本が極東ならば、西の極み、極西になるわけですが、そういうこともあってか、参加選手は昨年よりも幾分減っていました。

遠藤 でも過去に世界大会あるいは国際大会に出場していたような選手がマスターズの年齢を迎えて今大会にも沢山転向してきたのではないですか。

磯村 と思ます。というのは、前回は2位、今回は優勝したエジプトのサデク選手などは、ユニバースで3位になった実績を持つ選手です。その意味でやはり世界の舞台からこのマスターズへ転向してくる選手というのも沢山いるのではないかと思います。

増渕 その一方で、世界大会で上位入賞していなくても、あるいは出場経験がなくとも、若いときからコツコツとボディビルを続けていたような人がマスターズの大会から初めて出場してくるという例もあるのでしょうね。

磯村 もちろんそうだと思います。

遠藤 そういう意味で、実際に出場してみて、昨年で2年連続の出場となるわけですが、その実感としてはいかがですか。世界のマスターズのボディビルの層というのはかなり浸透していると思われましたか。

磯村 しています。レベルも非常に高いと思います。とくに初参加の一昨年は(10位)、そのレベルの高さに驚いてしまいました。舞台の袖でパンプアップしている時に、その中にいる自分自身をふと振り返って見ると、非常に小さいなと感じたものです。

 昨年の場合は、そのことを踏まえた上で、トレーニングしましたので多少、その辺の差は縮まったのではないかという感じでした。
記事画像3
増渕 大会当日は何㎏位だったのですか。

磯村 一昨年が67㎏ちょっとでした。そして昨年はジャージを着た状態で70.2㎏でしたから、69㎏ちょっとだったと思います。

増渕 その辺りですよね。現在のマスターズは2クラスしかなく、80㎏オーバーのところで分けられています。するとたとえば、80㎏で検量を通って、それ以下のクラスで出場し、そしてカーボローディングして当日は82~83㎏ある選手と70㎏ぎりぎりの選手では10㎏以上の差があるわけです。これは非常に大変なことだと思います。そんな中で、そういった大きな選手に割り込んで堂々の3位を獲得したということは、非常に価値のあることではないかと思います。

 もしこの先、3クラスになってもう少し体重差という面で楽になれば、東洋人にももっとチャンスが出てくるのではないかと思います。

遠藤 そうですね。もしそうなれば、参加者も当然、増えてくるでしょうし、むしろジュニアよりもマスターズの大会の方が、ある程度世間の注目を浴びてくるようになるのではないかと思います。

増渕 同感です。と同時に体重差とともに年齢差ということもあると思うんです。結局、40歳そこそこで、例えば世界大会で好成績を挙げた選手達がマスターズになだれ込んでくる。そこへもってきて、あと数年で50歳を迎えようとする、例えば磯村さんですけどね(笑)。が対等に渡り合うというのは大変なことだと思います。

磯村 でも私自身は40歳そこそこだと思っているんですよ(笑)。

増渕 全日本マスターズが終わってから以降の、今大会に向けてのトレーニングというのはどういう状況でしたか。

磯村 全日本マスターズの時は、やはりディフェンディングチャンピオンということと、それに勝たなければ世界マスターズに出場できないということで、自分自身に相当なプレッシャーというものがかかっていました。ですから全日本マスターズが終わった時点では、もう本当に心身ともに疲れ果ててしまって一週間くらいは練習に打ち込めない状態でした。

増渕 でも全日本の時は、ほぼ完璧に近い状態ではなかったかと思います。そして今度はその状態をも上回るピークにまで持っていかなければならないということで、その調整というのはうまくいきましたか。

磯村 8月に全日本が終わった時点では、まだ世界大会の日程が決まっておらず、ヤキモキしながらも、調整のためには、できるだけ遅い方がいいなという気持ちはありました。

増渕 日程が決まったのはいつですか。

磯村 10月に入ってからです。

増渕 そうすると、大会まで1カ月ちょっとですね。それでは調整も大変だったでしょう。

磯村 そうですね。やはり苛立ちというのは隠せませんでした。

遠藤 昨年の磯村さんの全日本マスターズでの仕上がりを見て、会場に来ていた人達も審査員も含めて、前回よりも今回の方がすごく良くなっていたという話をよく聞きます。若い発展途上の選手が良くなるというのは納得いくのですが、失礼だけれども50歳に近いビルダーが毎年良くなっているということは、同じ年代のビルダーにとって大きな励みになると思います。

増渕 その通りですね。
東京ボディビル連盟副理事長 磯村俊夫氏

東京ボディビル連盟副理事長 磯村俊夫氏

「4位の選手がコールされた瞬間、思わずガッツポーズが出てしまいました。国内の大会ではあり得ないことです(笑)」

●是非、推薦制度の導入を

遠藤 そういう意味では、磯村さんには前回が10位で、今回が3位ということで、今年はやはりその上を狙って、もうひと踏ん張り活躍して欲しいなと思っています。

磯村 大会が終わった時点では、あまりにも結果が良すぎたせいもあって、もうホッとしてしまい、今年が最後かなと思いました。が、その一方でまた新たな目標ができたとも思っています。ただ2年続けて出場すると、役員なり、選手なりで友達の輪が広がるわけです。とくに私の場合は選手兼役員ということで、周りの人達も気を遣ってくれて、とても有り難かった。それらの人達と大会終了後、別れる際、来年はトルコで開催されるということで、「またトルコで会おう。もちろんくるんだろう」と声をかけられたりしましたから、またもう一度挑戦してみたいという気持ちも無きにしもあらずです。まあ現時点では五分五分の状態ですね。

遠藤 これは私の個人的な考えなんですけれど、他のスポーツ界でもその年、活躍した選手には翌年にシード権というのを与えています。そこで磯村さんの場合も、今年もし世界大会に出場する意志があれば、その世界大会3位になったという実績で本部連盟推薦という形で是非また挑戦してもらいたいですね。

増渕 そういうシステムもいいかも知れませんよ。たとえば世界大会にしても、アジア大会にしても、その大会でベスト6に残った人達にはシード権を与えて、もう少し楽に調整できるように配慮してあげたらどうかと思います。しかしてそれは本人だけでなく、連盟のためにも、よいアイデアではないかと思います。

遠藤 とくに世界大会を狙う場合には、日本の大会に数多く出場すると、どうしてもコンディションに波が出てしまう。その意味で、世界を狙う選手たちは、本当は国内の大会にはあまり出場せずに、できればそれ1本に絞って臨んだ方が良い結果が得られるのではないか。このことは常々感じていることです。

 とくに外国の選手はキレだけでなく、バルクも非常に大きなものをもっていますから、その中に割って入って戦うには、やはり年間を通じて計画的にコンディション作りに励まなければ、なかなか勝てないと思うのです。そのためにも推薦制度、あるいはシード権制度というのは、非常に良いことではないかと思います。

●ユー、シンメトリー・ナンバーワン

編集部 磯村さんは昨年も、今年もまったくたった一人で参加されたわけですよね。

磯村 そうです。一人というのは、自分の性格にあっているんです(笑)。

遠藤 そのことに関しては、役員を1人同行させましょうか、と尋ねたらあっさりと断わられたんですよね(笑)。でも磯村さんだったら、すべて安心して任せられますから、むしろ性格的にも役員兼選手ということで一人の方がいいかも知れませんね。だからまったく心配はしていませんでした。

磯村 行くまでにはやはりいろいろとトラブルもありましたが、結果が良ければ、すべて良しです(笑)。

増渕 しかしながら国際大会では、いつも感じるのですが、インターナショナルな雰囲気というのはなんとも形容しがたい、いいものがありますね。磯村さんもおっしゃったように、会場でたまたま知っている選手に出会ったりすると、「あっ!おまえ今年も来たか」と国際的な交流がより深まってくる。と同時に日本代表として果たさなければならない責任というプレッシャーみたいなものもあるでしょう。それらが複雑に入り交じった何かが・・・。

磯村 そうですね。日本代表の選手として恥ずかしくない行動、そしてみなさんの期待というのも肩に重くのしかかっているので、それなりの成績を挙げて帰ってきたいという気持ちはあります。

増渕 せめて決勝には残らないと、という気持ちですよね。私にもそういう経験があります。ちょうど身長制から体重制に移行された年のジャカルタで行われたアジア大会に出場した時のことです。その前の年に小先選手が身長が足らないということで、ダントツ優勝のはずが、オープン参加に回されたのです。そういうことを耳にしていたので、よけいにプレッシャーを感じました。ましてホテルには計りがない。その時、私はライトヘビー級で出場しましたが、下手をすると体重を割っているんじゃないかと不安になって、検量の時、2リットルの水を飲んだんです。

遠藤 2リットル!?

増渕 ジャカルタという暑いところだから、ホテルから取り敢えず1リットル用意していったんです。が、それでも心配で、自分の名前が呼ばれる直前になって、「ちょっと待って下さい!」と叫んで、トイレに駆け込んでさらに1リットル入れたんです。結局、83.5㎏あって、飲むんじゃなかったと思ったわけですが、そうは言っても計りがないから分からない。幸いにしてコレラにはなりませんでした(笑)。自分としては勉強のつもりで出場したんですが、やはり代表として来た限りはという自覚がそうさせたのでしょう。そして最後のファイナリスト6名の中に残った時は胸がグーッと熱くなり、思わず涙が出そうになりました。あれは国内の大会では感じたことのない感覚でした。

磯村 そうですね。私も初日の比較審査の時に、一番最初に呼ばれた時の感覚というのは未だ忘れられません。

増渕 手応えを感じたわけですね。

磯村 結果的には、上位3名が一番最初に呼ばれたわけです。そして2回目、3回目にも立て続けに呼ばれた。だからこれはひょっとすると、6位以内には食い込めるかなと思いました。と同時に今回は初日の体重測定の時に、周りの視線が自分自身に集まっているということを敏感に感じ取れていたんです。これは前回の大会では全く感じなかったことです。その意味で一昨年とは違う、ある程度はいけるかなという手応えは初日から感じていました。

 そして翌日の決勝の時に、ここにあるカップをポルトガルの役員がステージの脇に並べているのが目に入った。数えてみると、上位3名の分しかないわけです(笑)。だからカップを貰えればいいなぁという気持ちでそれを眺めていました。

増渕 現実のものになると思っていましたか。

磯村 そうですね。ちょうどファイナルで上位進出者の6名が舞台の袖でスタンバイしている時でした。前のクラスで女子のファイナルが終わって、ゴールドメタルを首から下げ、両手には大きなカップをもった優勝者が私の方に歩み寄ってきたんです。そして「ユー、シンメトリー・ナンバーワン」と言ってくれた。それまでまったく会話を交わしていない、顔も会わせていない人にいきなりそう言われて、上位2名には勝てないと分かっていましたから、残り一つのカップにはひょっとすると手が届くかなという感じはしていました。

増渕 それにしても遠藤さん、その選手はなかなか審美眼がありますね。日本のボディビルダーというのは、それはまた審査員にも共通していえることですが、あまりシンメトリーということに重点を置かず、とにかくいかに大きく見せるかということにこだわり過ぎているような気がするのですが・・・。

遠藤 それはね、こういうことだと思うんです。欧米人というのはもともと骨格が大きいでしょう。すなわち大きい選手はいくらでもいるんです。ところが日本人はその逆で、欧米人に比べれば、身長も低いし、骨格も細い。無い物ねだりで、日本人は大きさに強い憧れを持つわけです。その辺の違いではないかと思います。いずれにしてもボディビルというのは、体をまんべんなくきれいに発達させて、尚且つ健康なからだを維持するというのが主目的なわけですから、そういうところを審査員がきちっと見てくれるというのは、非常に有り難いことですね。

磯村 そして先ほどの話の続きになりますが、その後、フリーポーズ、規定ポーズ、さらにポーズダウンの順で大会は進行していき、我々6名は一旦、舞台の袖に退場しました。集計後、再度、舞台に登場し、6位からコールされていくわけです。「6位○○!」コールされていない、思わずフーッとためいきをつきました。次に「5位◇◇!」コールされない。またもうひとつため息をつきました。そしていよいよ次が問題なわけです。

増渕 カップが貰えるかどうか(笑)。

遠藤 それにしても素晴らしい体験をしていますね。

磯村 そして4位がコールされた時、それは「トシオ・イソムラ」ではなかったわけです(笑)。その瞬間、おもわずガッツポーズが出てしまいました。国内の大会ではあり得ないことです。カップを貰い、メダルをかけられた時は、感激で鳥肌が全身に立ちました。

増渕 3位に呼ばれた瞬間、何を思いましたか。

磯村 やはり審査員、そして会場で応援してくれた人達に対して、ありがとう、という感謝の気持ちです。頭を深々と下げました。と同時にこの瞬間を、妻に、子供に見せたい。さらに5月から11月までの約半年間、ずっとパートナーを務めてもらい、くじけそうになる度に励ましてくれた渡辺弘幸君にも見て貰いたかったと感じました。そしてこの感激を分かち合いたいと思いました。

遠藤 この辺は磯村さんの性格が滲み出ていますね。感謝の気持ちがあるというのは最高です。やはり年輪と言ったら大袈裟かもしれませんが、マスターズならではの選手が言わせる言葉だと思います。

磯村 人間は一人では何もできませんからね。周囲の人達の時には厳しく、また時には暖かい支え、励ましがあって初めてできることだと実感しました。
「あなたはシンメトリーではナンバーワンだ」と言ったマスターズ女子優勝のリーダー・ベルグ(スウェーデン)と

「あなたはシンメトリーではナンバーワンだ」と言ったマスターズ女子優勝のリーダー・ベルグ(スウェーデン)と

●ボディビルも飽食の時代

遠藤 私は国内の大会を拝見したり、審査したりしていつも感じることなんですが、マスターズの選手達というのはとてもなごやかなんです。勝っても負けてもギスギスしたところがない。

増渕 それにみんなマナーがいいでしょう。

遠藤 ジュニアから一般の部の人達はどちらかと言えば、勝負にこだわり、勝つんだという意識が前面に現れています。が、マスターズの人達はなんとなく同窓会を兼ねながらという精神的なゆとりある状態で出場していますから、大会の運営側も、審査員も、そういった雰囲気に引き込まれて、非常になごやかでかつ冷静な審査ができるという気がします。

増渕 いろいろな人生経験を積まれてきた人達のわび、さびみたいなもの。マスターズの大会には、何ともえない一種独特の心地よい雰囲気がありますね。

遠藤 若い時に大会に出場し、その後、十数年かのブランクがあり、また大会に出場した。その意味において、トレーニングの量とかトレーニングに対する気持ちというのは、昔と比べてどうですか。

磯村 扱う重量というのは、やはり若いときと比べるとどうしても落ちてしまいます。その分、練習に対する要領がよくなったというのでしょうか。

遠藤 要するに無駄なトレーニングではなくて、効率のよいトレーニングを身につけたということでしょうね。やはりそれもキャリアがないとできないことです。

磯村 ただ当初は扱う重量が落ちるということに対してのジレンマがありましたが、それがフッ切れた時にはまた伸びましたね。重量ばかりにこだわっていると回数が伸びません。

遠藤 怪我の心配もありますしね。

増渕 我々はジムのオーナーでもあるわけです。すると会員の手前、これだけの重量は挙げるというところを見せておかないと、示しがつかないんじゃないか、そんな見栄みたいなものがあるんです。そのこだわりからフッ切れるまでにはやはり分かってはいるけれど何年もかかりますね。

 須藤孝三さんとも話したことがあるんですが、重量ではないことは頭では分かっていながら、会員の手前、どうしても見せてしまう。それがフッ切れるまでに、彼の場合は、10年かかったと言っていました。

遠藤 ボディビルも究極を究めると、これは飽くまでも理想ですが、何も使わないで体を鍛えるというところにいきつくのではないかと思います。重いものを持てば誰だって筋肉に刺激は行き渡る。それは下手な証拠なんです。逆に軽くても効かせられるのは、上達した証拠なんです。それがもっと上達すると自分の意志で筋肉を鍛えられるようになる。まさに理想ですよね。

 現在はボディビルも飽食の時代です。器具マシン類が豊富に現れてしまったので、機械が体を作ってくれると勘違いしている人がいるけれども、本来は逆ですからね。自分自身にトレーニングする意志があるかないかです。

増渕 要するに体を使う前にまず頭を使えということだと思いますね。
日本ボディビル連盟副会長 遠藤光男氏

日本ボディビル連盟副会長 遠藤光男氏

「ボディビルも究極を究めると、何も使わないで体を鍛えるというところに行きつくのではないかと思います」

次号につづく
(構成/本誌編集部)
月刊ボディビルディング1992年1月号

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