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関西学生ボディビル選手権
10月18日/大阪・住ノ江区民ホール

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月刊ボディビルディング1993年1月号
掲載日:2020.02.13
優勝 宮本 崇(関西大・3年)

優勝 宮本 崇(関西大・3年)

仕上がりのよさがばつぐんのセパレーションに表れる(宮本)

仕上がりのよさがばつぐんのセパレーションに表れる(宮本)

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2位 松浦弘至(関外大・2年)

2位 松浦弘至(関外大・2年)

3位 冨田周治(阪南大・3年)

3位 冨田周治(阪南大・3年)

4位沖田(立命大・4年)

4位沖田(立命大・4年)

5位 添田(阪南大・4年)

5位 添田(阪南大・4年)

6位 川崎(京都大・2年)

6位 川崎(京都大・2年)

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 今年の関西学生ボディビル選手権は、昨年一年生ながら驚異なバルクで優勝した松浦(関外大)中心に争われると予想された。
 だが、ラインナップの段階で目を引いたのは関西大の宮本である。焼き込みも十分でバルク、カット、バランスともにそろっている。特にバックポーズではセパレーションが下背部にまではっきりあらわれており、その仕上がりの良さに今大会への並々ならぬ意気込みが感じられた。
 松浦は1年間でかなりバルクアップしたようだ。サイドチェストなど絞るポーズでは筋量で他の選手に大きく水を開けていた。課題と言われたポージングもうまくなっていたのだが、上半身に比べると下半身に甘さがあった。
 阪南大の冨田はプロポーションの良い選手である。ウエストから脇にかけての線がきれいにでており、予選·決勝を通じてポーズをうまくまとめていた。フリーポーズに入ると更にうまさが目立ち、前述の2人と立命大の仲田とともに決勝・部分賞審査を通じて常に4強の一角を構成していた。
 立命大の仲田もバルクでは松浦に引けをとらなかった。肩の大きさやラットスプレッドでの背中の広がりではむしろ松浦を上回っていたと思われる。だが、ポージングに癖がありせっかくのバルクや筋肉の密度をうまくアピールできなかったのが悔やまれる。
 上位4名が前述の4名であるのは容易に想像できたが、優勝争いは白熱の様相であった。結局、近年稀にみる激戦を勝ち抜いたのは宮本であった。二週間後の全日本大会まで体調を維持できれば上位入賞は間違いないと思われる。2位の松浦はもう一歩仕上がりの厳しさを求めることができれば全日本大会で順位の逆転も可能だろう。3位の冨田も、より一層の厳しい仕上がりを期待したい。4位の仲田は焼き込みとポージングが課題となるだろう。
 その他は5位に阪南大の添田、6位には京大の川崎が入った。団体戦は10位以内に4人が入賞した阪南大の優勝だった。
 また、年々減少傾向にある女子の部出場者は山本1名であった。
月刊ボディビルディング1993年1月号

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