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アスリートのパフォーマンスにおけるローズエッセンシャルオイルの効果

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掲載日:2023.12.22
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運動選手がルーティンを作るためにアロマの香りを利用しているということをよく聞きます。香りは脳にダイレクトに届くからでしょう。
実際に香りは数秒で脳に届き、集中力の向上やイメージトレーニングに役立ちます。精油の香りを吸引する効果として、嗅覚系と大脳辺縁系にプラスの影響を与えます。
嗅覚系からは嗅覚に関係するすべての器官に、そして大脳辺縁系では心拍数、呼吸、記憶、血圧、ストレスレベル、ホルモンにダイレクトに影響を与えることがわかっています。

そのほか、エッセンシャルオイルは長年に渡り医療に使用されており、体内から毒素を除去することが証明されています。
さらには必須ビタミンや栄養素を吸収する身体の機能を向上させることも研究されています。エッセンシャルオイルの摂取方法としては皮膚への塗布、口からの摂取、吸引が主になります。

私は数あるアロマの中でもローズ精油の香りをおススメしています。その理由はローズが脳の快のスイッチを押してくれるからです。
薔薇の香りを嗅ぐと、瞬時にポジティブ思考に切り替えることができるのです。さらには集中力を高めることも期待でき、大切な試合やプレーの前にローズの香りを嗅ぐことでポジティブかつ、集中力をアップさせパフォーマンスを高めることができます。

ローズ精油の20分間の吸引実験において、精油を吸引する前と後で心理的にどのように変化するかを研究した事例があります。
その結果、不安な精神状態を超短時間で安心状態へと戻す作用があることが認められました。さらなる追実験の必要はありますが、アスリートの精神状態を安定させることで最適なパフォーマンスに貢献できます。

万が一、試合結果が優れなかったとしてもローズの香りを嗅ぐことでβエンドルフィン(脳内モルヒネ)というホルモンを出してくれるので心のケアまでしてくれるのです。

他にも、ローズオイルには筋肉弛緩作用があることが分かっています。スポーツのパフォーマンスを上げる為に余計な力を抜く事が必要な場合があります。なかなか出来ないのが現状ですがローズの弛緩作用がその手伝いをしてくれます。激しいトレーニングを行った際にもローズオイルを塗布することで、通常より早くリラックスした状態へと導いてくれます。

アスリートの最大のリスクであり、いつ起こってもおかしくないトラブルは怪我です。
この怪我や傷にもローズオイルは寄り添ってくれます。ローズオイルの作用として、瘢痕(はんこん)作用、鎮痛効果、鎮静効果があります。瘢痕作用としては、バラ軟膏やローズオイルを傷口に塗布することで、創傷治癒を促進する効果があります。鎮痛効果、鎮静効果としては、打撲や創傷を患った際にすぐに塗布することで、痛みの緩和が期待できます。
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<執筆者プロフィール>
ローズ療法家 今井通子氏
ローズリンク株式会社 代表取締役 
数ある植物のなかでも、心と体への幅広いアプローチ力をもつローズに着目し、ローズ一筋に20年以上に渡り学びと研究を行っており、オーガニックローズがもたらす効果を脳科学、解剖生理学に基づいて分析し実践を通してメディカルローズ®の普及につとめている。現在ローズオイルの効果効能のエビデンス採取を本格的に進めるため長崎大学大学院医歯薬学総合研究科に研究協力員として在籍している。
拘り抜いて自ら創り上げたアイテムを使用したローズドレナージュ®、ローズ蒸しテントなど、よりメディカルに働きかける国内初のメディカルローズ®メソッドを開発。エステサロン、クリニック、など全国170店舗(2023年12月現在)にローズメソッドを導入し、高い実績を上げている。
メディカルローズカレッジ公式サイト