第13回関東学生ボディビル選手権大会
[ 月刊ボディビルディング 1973年8月号 ]
掲載日:2017.10.27
河村登選手(東洋大工学部4年)が優勝
関東学生ボディビル連盟主催の第13回関東学生ボディビル選手権大会は6月17日東京・板橋区民会館において行われた。出場選手は19校96名と多く混戦が予想されたが、短期間で驚くばかりの成長を遂げた東洋大学工学部の河村登選手がひときわ精彩を放ち、並いる各校の強豪をモノともせず、圧倒的なデフィニションで楽々と栄冠を獲得するとともに、胸、腕、背の部分賞をもかっさらった。
バルク、デフィニション、プロポーションともに申し分ない河村選手が他の出場者を問題とせず、楽々とタイトルを手中に収めた。
河村選手には敗れたが、健闘よく2位にくい込んだのは明治大学4年の佐々木繁夫選手、3位は同じく明治大学2年の伊藤滋男選手が獲得、以下、4位.林優一(東大4年)、5位.山村和彦(東洋大4年)、6位.足羽秀洋(東洋大工学部3年)、7位.豊田成昭(東京農大2年)、8位.坪島潤一郎(東海大3年)、9位.柳義明(立正大3年)、10位.原田守雅(明治大4年)の各選手と決定した。また、部分賞は前記河村選手のほかに坪島選手(腹)と中山久司選手(大腿)が獲得、団体の部は明治大学が優勝し、河村選手を擁する東洋大工学部が2位、3位に東京大学、4位は東京農大、5位に慶応大学と東洋大学が同点で並んだ。
なお、当日の審査員は窪田登、遠藤光男、川崎普照、後藤紀久、竹内威、水上彪、宮畑豊の7氏。ゲスト・ポーズは遠藤光男、宮畑豊の両氏が行なった。
なお、当日の審査員は窪田登、遠藤光男、川崎普照、後藤紀久、竹内威、水上彪、宮畑豊の7氏。ゲスト・ポーズは遠藤光男、宮畑豊の両氏が行なった。
表彰式後、写真撮影用にポーズをとる入賞者たち。左から、2位.佐々木、1位.河村、3位.伊藤。
写真右.ベテランらしい落ち着いたふんい気と計算された美しさのある宮畑豊氏のゲスト・ポーズ。
写真左.”大きさ”と”迫力”で貫禄のあるゲスト・ポーズを見せる遠藤光男氏。
写真左.”大きさ”と”迫力”で貫禄のあるゲスト・ポーズを見せる遠藤光男氏。
関西学生ボディビル連盟主催の第9回関西学生ボディビル選手権大会は6月10日大阪府枚方市の関西外国語大学において行われ、9大学70名の選手が舞台中央に設けられたポージング台上で日頃の成果を真剣に競い合った。その結果、20名の決勝進出者の中から大阪産業大学のホープ山部正選手がチャンピオンに選出され、2年生にして早くもミスター関西学生のタイトルを手中に収めた。また山部選手は部分賞をも独占し、全身ムラなく発達していることを証明した。
身体各部の筋肉が平均的に発達している山部選手がタイトルを獲得。ポーズもなかなかうまい。
なお、2位以下の順位は、2位.竹下敏和(近幾大4年)、3位.佐藤勳(近幾大4年)、4位.上辻猛(近幾大3年)、5位.寺本寬嗣(関西大3年)、6位.笹嶺宣夫(京都外語大3年)、7位.藤原正毅(岡山理科大3年)、8位.加藤健(京都大2年)、9位.大政秀樹(近幾大4年)、10位.吉井昌弘(近幾大4年)、また団体の部は大量の入賞者を出した近幾大学が優勝、2位は大阪産業大学、3位.関西大学、4位.関西学院大学、5位.京都大学と決定した。(文と写真.森西康光)
[ 月刊ボディビルディング 1973年8月号 ]
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