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【屈強インタビュー】#1 パクチー大原 "筋トレは人生を楽しむためのツール"

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掲載日:2020.11.20
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学生ボディビルで6位入賞、ミスター早稲田で優勝等多くの実績を残すパクチー大原氏。日頃のトレーニング界隈の事情に加えて、トレーニングと共に生きていく上での価値観を伺った。

"パクチー大原"の由来は?

「パクチー」は周りの人間を食べ物に例えていた大学の友人に命名されました。自分は"好きな人は好むが嫌いな人は近寄りたくもないほど嫌う"というように好き嫌いが分かれるということでパクチーになりました。

他には"グループの中にいるとそいつがすべて持っていく"という理由でカレーだったり、"酒を飲ますし何も生まれない"という意味でゲロと命名された友人もいます。
そんな自分達のいたバーベルクラブは部活ではなくサークルだったのですが真面目にしっかり活動しているということで、部活動の人しか集まらない飲み会に僕一人だけ呼ばれることが多々ありました。
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日頃のトレーニングメニュー

基本的には胸、背中、肩腕、足の4分割です。 
胸は弱点で、何をやっても効かせにくいです。最近はペックフライをやった後にベンチプレスをやるというように、二種目続けて行う方法を試しています。

体の厚みを出したいので最近は腕立てや肩甲骨を動かす系の種目も取り入れるようにしています。トレーニングの締めくらいに自重で20~30回、プルオーバーと合わせたりもしています。
腕立て伏せをやることで胸郭や肩甲骨周りの筋肉を鍛えて厚みを出すという、雑誌に載っていた鈴木雅氏の方法論を参考にしてとりあえず実験中です。

背中に関してはセット後に10秒くらい休んでまた数回やるというようにレストポーズ法を良く使っています。レストポーズ法は胸の時にやることもあります。 
一人でトレーニングをするときでもいかに追い込めるかという点でレストポーズは使えると思って導入しています。

肩に関してはサイドレイズがメインです。
3㎏くらいのサイドレイズで20~30回やってから15㎏くらいの本番セットに入ります。これもレストポーズでやってます。
最近、ショルダープレスではあまり肩が大きくなっている感じがしないのでやっていません。上腕三頭筋で挙げている割合の方が大きい感じがするのでレイズ系を重視しています。

最近は上半身を大きくしたいので足の種目数は減らしていて、ナロースクワット、ハックスクワット、ブルガリアンスクワット、レッグカール、ダンベルでのスティフドデッドリフト。あとはカーフという感じです。

部位に関わらず、最初に負荷をしっかりと乗るポジションをつくってから動かすようにしています。以前パワーリフティングの試合に出ていた時には重さ主義でしたが、今は重さにはこだわっていません。個人的にはデッドリフトとスクワットは重量と筋の発達が比例しましたが、ベンチプレスは比例しなかった感じがあります。

トレ中に意識している事

トレーニングの前にはコンプレフロスを胸郭や前腕に巻いています。
動かしたい部分をしっかり動かせるようにしたいのと怪我を防ぐ目的で、長い目で見た場合にはやはり必要かなと思います。

他にはマッサージガンと骨盤職人も使っています。個人的にマッサージガンは大胸筋の上部や鎖骨下筋など、鎖骨の下あたりに当てると肩回りの動きが良くなります。
トレーニング後もトレーニングした部位に使うことで疲労感が少なくなる感じがあるのでトレーニングの前後どちらにも活用しています。これは買ってよかったです。あとは毎日、背中に骨盤職人を使っています。圧迫することで背中の感度を上げたり、ケアも兼ねて。




日頃の食事で意識していること

自分は油を摂るとすぐに太ってしまう感覚があるので、低脂質寄りにしています。増量期は3500~4000kcalの摂取を目安にしています。4000kcalを摂ろうと思うと少しきついかなくらいの感覚です。
それらのほとんどは鶏の胸肉です。邪道かもしれませんが片栗粉や重曹をつけて食べてました。肉の下処理に重曹を使うとかなり柔らかくなって食べやすくなります。大学1、2年のときはミキサーにかけたりもしてましたが最近はやってません。

摂っているサプリ

常に摂っているのはマルチビタミンとミネラル。
コンディション維持というか、栄養価のマイナスの部分をつくらない目的です。サプリは栄養価をプラスにするよりマイナスをつくらないほうにこだわったほうが良いと思っています。

カフェイン等のプレワークアウト系は一通り試したのですがあまり効かなかったです。最近はビーツパウダーを飲むとパンプアップしやすいと聞いたので試してみたのですが個人的にはあまり変化がわからず、シトルリンやアルギニンが入っているNO系サプリの方が良かった感じがします。
しかしビーツパウダーもまだ残っているので一応全部飲んでみようと思います。研究や勉強というよりは好奇心でいろいろ試してます。

トレーニング後はグルタミンとクレアチンを年中継続して摂っています。あとはWPIプロテイン60gを一食だけ。他は食事から摂るようにしています。

現在までの食事における変化

中学や高校ではあまり食事を意識していなくてアンダーカロリー気味でした。
大学でバーベルクラブの先輩から教わって自炊をしたり、マッスル北村氏を見習って高たんぱくとオーバーカロリーを意識するようになりましたがその分肥えてしまった事も多くあります。
手前味噌で恐縮ですがおススメの食事は「低能茶わん蒸し」です。

最近の気づきや発見

トレーニングはメンタルスポーツだと思うようになりました。
最近実は2ヶ月くらいトレーニングをやめていた時期がありました。トレーニングの時間と辛さに対してリターンが少なすぎると感じてしまって。リターンを求めることも大事だと思うのですが、自分にとってはそれよりもトレーニングを楽しみながらやることが重要だと気付きました。

2ヶ月くらいトレーニングを中断しましたが、一旦作った筋肉はすぐに戻せるので特に不安はありませんでした。それでもトレーニングを楽しめる気持ちになるまでは全くやる気が起きなかったです。
トレーニングを中断している間は仕事や自分の勉強に充てて、福岡に来てからトレーナーとして地元の人に対しての集客をしていないのでそのあたりをどうするか等考えていました。
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今後の方向性や目標

来年あたりに福岡のボディビルコンテストに出たいと思っています。
しかし減量が下手なので自分にもトレーナーをつけて指導をお願いしたいと考えています。トレーナーについてもらうことで多くの学びや発見があります。

ライフスタイルや人生の方向性としては「楽しく生きる」ことを目的としていこうと思います。今後はパーソナルやトレーニングの指導をしつつ、それ以外でも収益を作っていきたいです。コロナの世間情勢的にも、多少ぐらついても心に余裕を持って生きていけるように収入の柱をいくつか作っておくことは非常に重要だと思います。

トレーニングに限らないと思いますが、トレーニングだけを趣味にしていて怪我等でトレーニングができなくなってしまった場合、他の趣味が全くないと好きなことができずに鬱になってしまうかもしれません。なので趣味も複数、収入も複数持っておくとトータルで人生楽しくなるんじゃないかなと思います。

今までわりとメンタルが落ち込むことがあって、何故こんなに振れ幅が大きいのかがわからなかったのですが、自分にとっては収入や趣味を複数持っておくことが重要だと気付きました。
ちなみに自分のトレーニング以外の趣味としてはおいしいものを食べたり、トレッキングや自然の中を散歩したり。読書も好きです。

ファンやフォロワーに伝えたいこと

筋トレは人生を楽しむためのツール。もし楽しくやれていなかったら終わりかと思います。筋トレを最優先したとしても、それを楽しめなければトータルで人生が楽しくなくなってしまう。人それぞれの筋トレの付き合い方があると思うのでうまく付き合っていってほしいです。

取材・文 せきぐち
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