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新“三種の神器”インソールのトレーニングギアとしての優秀性

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掲載日:2021.07.14
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体の「軸」とは一体なんなのか?

多くのスポーツ競技の指導現場などで、「軸を作れ」「軸を意識しろ」「軸をぶらすな」といった発言はよく聞かれる。身体作りのためのウエイトトレーニングにおいても、同様で、なんとなくではあっても「軸は重要なもの」であることは、トレーニーに共通の認識だと思う。

しかし、「軸って何なんですか?」という質問に対し、「軸」を端的に言語化し、返答できる指導者や選手は少ないのではないだろうか。

レントゲンに写るものでもないし、手で触れることもできない抽象的な概念とも言える「軸」であるが、しかしそれは確実に存在し、スポーツやトレーニングのパフォーマンスに大きく影響を及ぼしている。

私自身も、ボディビルダーや格闘家、「軸」との関連がより強いスポーツで言えば、バレリーナやプロの社交ダンサーの指導を数多くさせて頂いてきた中で、「軸」の存在を大いに体感し、「軸を作りたい」「軸を強化したい」といった依頼に応えるため、「軸とは何なのか」「軸を強化するにはどうすれば良いのか」を15年以上探求してきた。

その中で、現時点で私は「軸」を以下のように定義している。

軸=重心感知力×身体の緩み

軸の強さとは、身体に余計な力みのない状態で、自身の重心位置を繊細に関知し、コントロールできる能力、のことである。裏を返せば、ガチガチに余計な力が入り、固まってしまった身体では「軸」は作られないのである。
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「軸」形成を阻害する要因

前述の通り、軸を形成する場合、まずは余計な力を抜いて身体を緩ませ、最低限の筋力で立ってもらうことから始まる。ウエイトトレーニングの種目で言えば、スクワットやデッドリフト、スタンディングバーベルカールなどで練習してもらう場合が多い。

しかし、簡単に力みが抜けないケースはとても多く、重心位置を感じようにも、どこかに力が入ってしまっているため、うまくいかない。多くの方の指導で、とても苦労した。

ところがある時、その大きな原因の多くが、とある部位にあることに気が付いた。

それは、 足底である。

よく考えてみれば、立っているとき地面と触れているのは足底だけであり、足底のアライメントが悪ければ、正しく立つことができないのは当然の話である。

足底にアプローチをした上で軸形成を促したところ、うまくいったクライアントが続出した。
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足底の問題を解決する、唯一無二の方法

回内足や偏平足、シンスプリントなど足回りのトラブルを経験したことのあるトレーニーは多いと思うが、同時に治療の難しさも体感したことと思う。

それは、治したくてもずっと立っていなければならないことから、常に荷重がかかり続け、元の木阿弥となってしまうことが多いからだ。一時的に足を浮かせて生活していたいが、そんなことができるのは稀である。

また、足周りの骨は筋肉で支えられているわけではないので、タオルギャザーなどで強化を行っても問題解決に繋がらないことが多い。

それらの問題を一挙に解決してくれるのが、インソールだ。
インソールは、いわば地面の形を変えるアプローチである。地面の形を変えることで、接触する足裏のアライメントを根本的に改善し、正しい立ち姿勢へ誘導する。

実際に、インソールを足底に敷いて動作してもらうと、自分でも信じられないような力が発揮され、挙がらなかった重さが挙がる光景を数えきれないほど目にしてきた。

少し専門的な話になるが、インソールを選ぶ際は、立方骨を強力にサポートするよう設計されたものを選んで欲しい。立方骨は、足底のアーチ構造を形成するうえで大変重要な役割を担う骨である。
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オススメのインソール

最大5万円程度のオーダーメイドの商品も含め、20種類以上のインソールを試してきた中で、最もコスパ良く効果を発揮するのは、こちらの商品だと断言できる。

>>インソールをみる<<

現時点ではそれほど認知度の高くないインソールだが、ここ最近は有名ボディビルダーがセミナーでインソールの重要性を説いたり、リフターが導入し始めているところを見ると、パワーグリップやリストラップのように、トレーニーにとって定番のアイテムとなるのは時間の問題であると感じる。

是非、皆様もトレーニングに取り入れ、効果を最大化してほしい。
執筆:今井準
管理栄養士、株式会社びるめし代表取締役。パーソナルトレーナー歴15年。
2006年頃よりパーソナルトレーナーとして活動し、延べ2万人以上を指導。2017年にトレーニー向け冷凍弁当「びるめし」を起業し、現在はゴールドジム50店舗に導入。
(2021年、株式会社びるめしは一部株式を譲渡する形で東証一部上場企業にグループ入り)

現在は、超筋肉系管理栄養士Ⓡとして、会社経営、スポーツ栄養学講師、執筆などの活動を行う。
活動理念『フィットネス業界に0→1を』