フィジーク・オンライン
  • トップ
  • フィットネス
  • 【研究論文超訳】#8 ベンチプレスの補助につく者の性別によってパフォーマンスが少し変わる可能性がある

【研究論文超訳】#8 ベンチプレスの補助につく者の性別によってパフォーマンスが少し変わる可能性がある

この記事をシェアする

0
掲載日:2021.09.02
記事画像1
志を共にする屈強なトレーニングパートナーはいるだろうか。
いてもいなくても自身がしっかりとトレーニングできれば良いことに変わりはないが、最近は感染症対策としてペアや数名でのトレーニングを禁止、もしくは控えるよう呼び掛けているジムもある。

そんな中、男女それぞれのリフターにおいてベンチプレスのパフォーマンスが補助者の性別によりどう変わるかを調べたユニークな研究(※1)を紹介しよう。

1RMは変わらないが「どう上げたか」が変わることがある

1RMの試技において男性リフターが男性スポッターを使用した場合、1RMの平均速度と筋の最大出力値が高くなったが、1RMの重量自体には変化がなかった。

一方、女性リフターにおける1RM試技では、補助者の性別が男女どちらの場合でもベンチプレスのパフォーマンスに影響はなかった。

補助者により1RMの重量が変わるほどの影響はないようだが、男性リフターにおいては1RMの平均速度と筋の最大出力値が若干高くなることにより、長期で見た場合には何かしらプラスの効果が得られるかもしれない。

また、補助者と試技者の信頼関係によっても大幅に変わるかもしれない。ライバルでも友人でも同志でも、良い信頼関係と良い筋肉を築き上げて行きたいところだ。

※1: Impact of Spotter Sex on One Repetition Maximum Bench Press Performance