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【屈強インタビュー】#27 川田聖侃 "いかにストレスを溜めないか"

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掲載日:2022.02.13
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2019年全国高校生ボディビル10位、2021年全日本ジュニアボディビル8位、2021年マッスルゲート札幌大会クラシックフイジーク大学生の部優勝、同大会ジュニアの部優勝などの実績を持ち日々成長を続ける川田聖侃(まさや)氏に、日頃のトレーニングや取り組みについて伺った。

普段の生活や仕事に関して

北海道のトレーナー養成専門学校に在籍していて、4月からはTHINKフィットネスへの入社が決まっています。配属先はまだ未定ですが、せっかくならば京都や九州の方に行ってみたいです。
トレーニングは札幌にあるボディビルジムB-ONEとゴールドジムの両方で行っていて、それぞれのマシンが体型に合うものと合わないものがあるので使い分けています。
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日頃のトレーニングメニュー

基本的には5分割です。

・胸
・背
・肩
・腕
・脚

疲れを感じたら順番を変えて週2でオフはとるようにしています。
身体的な疲労もありますが、ずっとトレーニングのことを考え続けていると疲れてしまうというか、熱が薄れてしまう感じがあるので心身共にトレーニングから離れる日を設けたほうがまたトレーニング熱が出てくるので結果的に良いかなと思います。

特に自分は背中の疲労が抜けにくくて、疲労を抱えたまま脚のトレーニングをしたときに一種目目で重く感じてしまうとその日のやる気が削がれてしまいます。
逆に、一種目目が軽く感じるとテンションが上がってそのままの流れで最後まで元気にやりきれます。脚のトレーニングはメンタルに左右されやすいように思います。
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モチベーションの維持

高校生ボディビルでそこそこいい成績が残せたことで、これはなかなか良いんじゃないかと思っていたのですが翌年のジャパンカップで惨敗してしまいました。油断というか慢心というか、自分は何をやっているのだろうと。今はその悔しかった経験をバネにしています。

あとはバイクやスノボが好きで、それらを全力で楽しむとトレーニングにも全力で入れ込める感じがあります。トレーニング自体もストレスの発散になるので、他の事と組み合わせることで良いサイクルを作るようにしています。
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自分にとって特に発達すると感じる種目

ビッグ3とバーベル種目は発達しやすいようで、重量を扱うと次の日の張ってる感じが持続する感じがあります。背中は荷重のチンニングもよくやります。
体育館で友人と筋トレしたとき、追い込むわけでもなく少し10RMをやっただけでいつもより激しい筋肉痛になったこともありました。マシンを使って追い込むこともありますが、やはりフリーウェイトが重要だと思います。

また、減量期に高重量のスクワットやって、レッグプレスとハックスクワットをやって、そのあとMAXの60%の重量でスクワットを入れたら一気に絞れていきました。
こういったGVT(ジャーマンボリュームトレーニング)はインターバルが短いのでメンタル的にも辛いですが、ジャパンカップでの惨敗をバネに頑張っています。

絞りに関してはずっと課題でした。昨年のジャパンカップでカラーリングを担当して下さった方が「一度でも絞れない選手というイメージがついたら今後ボディビルをやっていくのに不利になるから一回バシッと仕上げておいた方が良い」と言って下さったのですがこれが頭から離れなくて、今年はなんとしても仕上げなければいけないと思って臨みました。
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普段の生活における工夫

ヒマだとやることがなくて辛いので何か用事が入っていた方が嬉しいです。
ヒマだと何か食べてしまうのですが、バイト中や友達と遊んでいるときやバイクに乗っているときはお腹がすいても何か食べようと思いません。減量をしていても空腹感を忘れるために何かに夢中になるほうが精神的に楽に感じるので、特に減量期には忙しい方が良いと思います。

それと、普段からリアライメント(姿勢や筋肉の改善)をするようにしています。
自分は姿勢が良い方ではないので、デスクワークや座学で関節の動きが悪くなってしまっていることがあります。それを正しく機能するように戻してからトレーニングをした方が使うところをしっかりと使えて効果が高いと考えています。ツールとしてはマッサージガンやストレッチポールを使うことが多いです。


それらをやってからトレーニングをした方が結局重量も伸びるし軽く感じるので、それが先述のモチベーションにつながるように感じます。
例えばベンチプレスで左右差を感じる方も多いかと思いますが、筋力の前に関節の動きに起因する部分も多いのではないかと思います。
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トレーニング中に意識している事

特に意識しているのはしっかりと追い込むことで、そのためにはテンションが高い方が良いと思うのでできるだけ笑顔でいます。
辛くても笑顔でいると気持ちが上がってくる感じがあって、たまに忘れることもありますが気付いたときには笑顔を作るようにしています。本来はまだできるのに自分で辛い顔を作ってしまっていることがあって、辛い表情だと辛く感じるのですが真顔だと割と冷静に客観視できる感じがあって、笑顔だと上がるイメージが湧きます。

あとはA-wearをつけて肩が軽くなる理由がわからなくて、着け方によりどんな変化が出るかいろいろ試してみています。

睡眠の質を上げるために

高校生の頃から、ストレッチを兼ねて寝る前のヨガを続けています。
部屋を暗くして、風呂上がりに筋肉が温まった状態で布団の上で音だけ聞いてやるとそのまま寝落ちできます。
音声はYouTubeで検索すると出てくるものを使っているのですが、深い呼吸で副交感神経が優位になるし睡眠も深くなります。
最近ガーミン(スマートウォッチ)を買ったのですが、それで睡眠の深さを測るとやはり寝る前にヨガを行った方が睡眠が深く長く続きます。減量中などは寝にくい方も多いかと思いますが、こういったことをルーティーン化することで寝やすくなるかと思います。
少し子供っぽいかもしれませんが、元々は次の日にボードの予定等があると楽しみすぎて寝れないことがあって、それでもどうにか寝ようとしたのがきっかけです。

日頃の食事で意識していること

なるべくクリーンな食事を心がけてはいますが増量期は気にせず食べています。友人と遊ぶ時には気にせず好きなものを食べるために日頃は節制する感じです。
増量期の一日の総摂取カロリーは日ごとに大きく異なりますが、減量期は2500kcalから始まって最終的には2000kcalほどになると思います。

減量食でもおいしいものはいくらでもありますし、食欲で満たせなかったストレスは趣味や筋トレで発散できます。
あとは減量にあたって「食べてはいけない」と思うより「お金の節約をしている」と考えると気分も変わります。

また、たくさん食べたいか美味しいものを少し食べたいかでも変わってきます。
鍋とかの野菜を増やせばたくさん食べられますし、あえて高い寿司屋さんに行って普段食べない高級なものを少量食べるのも有効です。減量は少なからずストレスを感じるので、ストレスをいかに溜めないかという点は重要視しています。

ケトジェニックと低脂質を同時にやってみたこともありますがあまり変わらず、経験上、短期で一気に落とすよりも7か月くらい長く続けた方が結果としてうまくいくことが多く、急いで痩せなければいけないという気持ちもなくなります。
今年も長く続けてみましたがチートデイがなくても絞れて、減量中でも脂肪が減って筋量も増えました。なによりストレスがないので個人的に一番いい方法を見つけたと思います。

摂っているサプリ

マイプロのアルファメン。風邪が悪化しなくなりました。
他にはCCDとゴールドジムのペプチド。



あとは脚トレをした日はご褒美としてゴールドジムの店舗カウンターでプロテインを注文しますが、追い込み切れなかったら無しです。

今後の方向性や目標

去年のジュニアやマッスルゲートで絞り切る目標は達成したので、今後の目標は明確に定まっていません。ただ今の自分にはバルクが足りないのでもっと増量して、22~23歳頃に全日本ジュニアにもう一度出て優勝を狙いたいです。

応援してくれたり遊びやツーリングに誘ってくれる周りの方々に恵まれているのを忘れずに頑張っていきますので、引き続き応援よろしくお願い致します!