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【屈強インタビュー】#29 椎名拓也 "海賊王に俺はなる"

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掲載日:2022.06.10
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2017年千葉県ジュニアボディビル優勝、2021年全日本ジュニアボディビル準優勝、同年静岡マッスルゲート三冠などの実績を持ち、独自の存在感を放つ椎名拓也氏に日頃のトレーニングや取り組みについて伺った。

普段の生活や仕事に関して

千葉県にあるスポーツジム ドリームに勤務しています。
元々はボディビルの大会に出ようと思ってドリームに行っていたのですが、三年前に会長が亡くなって教える人がいなくなったのでスタッフとして指導をさせて頂いています。
他には540プロジェクトでプロテインを製造するお仕事をさせて頂いています。代表の久間地さんとはジムで知り合って繋がりがあり、今もすごくお世話になっています。製造から包装まで一連の過程に携わることで製品に対しての安心感や信頼を強く持つようになりました。

製品開発の一貫としていくつかのサンプルを試させてもらうのですが、原材料の産地によって飲みやすさが違うことに気付けたりします。今摂っているのも540プロジェクトのサプリです。高品質かつ低価格で凄くコスパが良いです。プロテインはWPIのノンフレーバー20㎏入りを買っています。味付きも味が濃すぎず飽きがこないのでおススメです。

他にはマルトデキストリン、クレアルカリン、グルタミン、BCAAを摂っています。基本的にはそれで満足です。以前はEAAも摂っていましたがBCAAと違いを感じにくかったため今は外しています。
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日頃のトレーニングメニュー

胸・背・ハム・肩・腕・脚・オフ

今シーズンは上記のやり方で回しています。
トレーニングのボリュームが多く、脚は前面だけで疲れてしまうので分割しています。
しかし背中の次にハムをやると腰の疲労を感じるので、もっと効率よくできるように時期を見て 背・胸・オフ・肩・腕・脚 に変えようかと思います。脚を前後一緒にする代わりにボリュームを減らす感じです。オフシーズンはエネルギーが有り余っているのでついボリュームを増やしすぎてしまって、減量期になっていつも後悔しています。笑

普段のトレーニングもドリームで行っています。ドリームに来てから他のジムではほとんどトレーニングをしていません。一回だけ合戸さんのジムにパーソナルを受けに行ったくらいです。
いつもと同じトレーニングをやりたいので、例えばセミナーを受けにゴールドジムに行ってもそこでトレーニングはやっていません。
いつも通りの事をやらないと感覚を忘れてしまう感じがあって、いつもやらないマシンや種目をやったとしても普段通りの強度を保ちにくいように思います。
始めたころはマシン中心でしたが、最近ではフリーウェイトを中心にして補助的にマシンも使う感じです。
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発達させる上での工夫

仕上がり体重が一年間で3~4㎏増える方もいますが、自分はそんなに一気に増えないので、毎年コツコツ積み重ねている感じです。
基本的な種目ももちろんやりますがオリジナリティのある種目もやっていて、会長が自作した独自のアタッチメントを使うときもあります。

重量を伸ばしていく事も必要ですが、闇雲に重くするのは怪我にもつながりやすくなるので、フォームや感覚をいつも通りにしたまま重量を伸ばすようにしています。

とにかく高重量を追っていた時期は怪我も多く、発達もしにくかったです。
初めの頃は合戸式デッドリフトの重量を伸ばしていた時期があったのですが、合戸さんと同じ重量まで伸ばせたのに何故体は変わらないのだろうと不思議に思い、結果肩関節が外れかけて辞めましたが、そこで重量が全てでは無いことを学びました。
情報収集に関して基本的な解剖学は調べて学びましたが、それ以外の細かい部分は自分で考えて試してみることが多いです。
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普段の生活における工夫

なるべく規則正しい生活をするようにしています。
鈍感な方なのですが、一日二食で全く同じ食べ物を食べていた時期はさすがに体の調子が悪いことに気付きました。トレーニング中のパンプもなかったです。
睡眠時間に関して多少短くてもあまり変化はわかりませんがなるべく長くとるようにしたいとは思っています。
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トレーニング中に意識している事

まずはトレーニングに集中することです。ジムで1人静かに脚のトレーニングをしていると、何故自分はこんなキツイ事をしているのかと思ってしまう事もあります。

なので、なるべくトレーニングに集中しています。
周りが見えないくらい自分の世界に入り込んだ状態だとハードなトレーニングは出来るのですが、負のオーラを出してしまうので、周囲をシャットアウトせず会員さんと楽しくお話ししたりと良い雰囲気の中で、セット中だけ切り替えて集中するようにしています。

日頃の食事で意識していること

そこまで食事の欲が多くなくて、食べるのが苦手なほうでオフの方が辛いくらいです。
減量中もオフも食事内容は大きく変えず、白米の量を変えています。オフだと頑張って白米で600g、減量期だと炊く前の状態で350gくらいです。カロリーはあまり細かく計算していなくて、減量期間として大体5ヶ月くらいを設けます。途中で停滞しても量は減らしません。
昨年の仕上がりは90%くらいだと思っているので、今年は100%を持っていきます。千葉選手権と日本ジュニアに出場を予定していますが特に日本ジュニアは最後なので良い成績を残したいです。
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過去と今でトレーニングや食事における変化

トレーニングの面では前回の大会シーズンが終わってから一層トレーニングに真剣に向き合うようになりました。

今まで手を抜いていたわけではないですが、ジムの会長が亡くなってからボディビルの話をする人も居なくなり、ボディビル競技への熱が冷めてしまって、トレーニングは単純に好きで楽しくやっていた感じです。
大会に出ると決まってからは、ジムの大将が失敗するわけにはいかないという気持ちで減量に火がつき、大会で結果を残してからは完全にボディビル競技への熱が再燃しました。

食事面だと台所のガスコンロが故障して火が使えなくなりました。しかし今のところレンジのみでも特別不便を感じておらず、ガス代の節約にもなるのでまあいいやと思っています。
好きな食事メニューはごはんにツナ缶と半熟の卵4つとキムチを入れたものです。コスパと利便性、栄養面などを考えてこれに行きつきました。美味しいですしぜひおススメです。

最近の気づきや発見

A-WEARを気に入ってます。今まではアップの段階で着けていましたが、最近はトレーニング中でも色々な種目で試しています。

ナロープレスが苦手だったのですが、これをつけてからは感覚が変わってきてなかなか良かったので今も色々試しています。

今後の方向性や目標

直近だと、最後の日本ジュニアに完璧な状態で出ることを目標にしています。周りのレベルがすごく高いので順位としてはどうなるかわかりませんが、ベストを尽くそうと思います。
先々で言えば千葉選手権で優勝したいです。高校の頃からずっと優勝したいと思っていて、今まで二回出てどちらもダメで。会長の恩返しもあって、これを目標にしています。
最終的には嶋田慶太選手を超えたいと思っています。身体のタイプや嶋田選手の言葉に共感することが多く、特に大きな影響を受けています。

ひとこと

僕が生まれた年からアニメONE PIECEが始まって一緒に冒険を進んできました。ルフィが海賊王になる前に、自分の中の夢も叶えたいと思っています。

フィットネス競技へのデビューを考えている方は,是非ドリームに来て下さい!

海賊王に俺はなる。


取材・文 せきぐち